IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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一夏達がIS学園でそんなひと騒ぎをしていたちょうどその頃…。


エピローグ 彼らの未来②

某住宅

 

 

場所は変わってここは一件の大きい住宅…。

 

 

幼い声

「「お母さん!」」

 

 

その家の中で何やら母親を呼ぶふたつの幼い声がした。

 

母親らしき女性

「どうしたの蒼馬(そうま)咲那(さな)

 

それに対応するのは同じ水色の長い髪を持ついかにも母親らしい雰囲気を放つ女性。

 

蒼馬と呼ばれた少年

「お母さん!お父さんは?」

咲那と呼ばれた少女

「蒼馬ったらお父さんと遊びたいって聞かないの」

 

ひとりは少年、もうひとりは少女。ふたり共水色の髪をし、非常によく似ており、どうやら双子らしかった。蒼馬、咲那という名前らしい双子の兄妹はどうやら父親を捜しているらしい。そんなふたりに母親の女性は宥める様にこう言った。

 

「そうなの…。でもごめんね、お父さんはこれから大事なお仕事だからその準備をしているの」

 

「ほ~ら言ったでしょ?お父さんは忙しいのよ」

 

「え~!昨日帰ってきたばかりじゃない~!」

 

どうやら双子でも少年の方はまだ幼げがある様だ。

 

「ごめんね蒼馬。でも本当に大事なお仕事なの。お父さんだけじゃなくお義母さんも行くから」

 

「お義母さんも?なら本当に大事なのね」

 

「む~…」

 

少年はしぶしぶ諦めた様子。

 

ガチャッ

 

 

銀髪の少女

「お母上!」

 

 

…とその時室内の扉を開けて入ってくる者がいた。入ってきたのは兄妹と同年代位の長い銀髪をした少女だった。その少女は双子の母親を見るやいなやお母上と呼んだが兄妹と似てはいなかった。

 

「あ、アイラ」

 

「こんにちはアイラ」

 

少女の名はアイラと言った。

 

アイラと呼ばれた少女

「おお蒼馬、咲那。元気そうだな」

 

「まぁアイラったら。昨日も一緒に皆でご飯食べたばかりじゃない」

 

「アイラ、お義母さんは?」

 

「うむ。母上ならもう間もなく来られる。それよりお母上、今日からまたよろしくお願いします!」

 

「ええ。よろしくねアイラ」

 

どうやらアイラは自らの実の母親を「母上」、そして双子の母親を「お母上」としているらしい。

 

「ほんとにアイラはお義母さんに似てしっかりしてるよね。蒼馬とは大違いだわ♪」

 

「アイラが変わってるんだよ~。お母さん、僕って変?」

 

すると母親は双子の髪をなでながら安心する様に言った。

 

「ううん、全然変じゃないわ。蒼馬は可愛い。もちろん咲那もね」

 

「…えへへ♪」

 

「ほんとに甘えたさんなんだから…」

 

そういう咲那も決して嫌そうではない。するとアイラが来てから間もなくしてもうひとり同じ扉を開けて入ってきた人物がいた。

 

銀髪の女性

「すまない、支度に手間取ってしまった」

 

スーツを着た長い銀髪の髪を後ろでまとめている女性。彼女がアイラの母親なのは一目でわかった。

 

「母上!」

 

「お義母さん!」

 

「こんにちはお義母さん」

 

「おお蒼馬、咲那。昨日ぶりだな。元気だったか?」

 

「ふふ、アイラと同じ事言ってるわ」

 

アイラと同じ反応を見せた事にクスっと笑う双子の母親。

 

「すまないな、急な仕事とはいえ折角の段落の時間を…。今日はお前達の方なのに…」

 

「ううん全然気にしないで。アイラもいた方が楽しいし。…あの人をお願いね?」

 

「ああ任せておけ。直ぐに終わらせて戻ってくる。すまないが娘を宜しく頼む。アイラ、迷惑かけるんじゃないぞ。ケンカなどしたら承知しないからな」

 

「大丈夫です母上!」

 

コツ、コツ、コツ…

 

銀髪の男性

「…待たせたな」

 

とその時、ゆっくり階段を下りてきたのは背の高いオールバックの銀髪の髪をした青い目の男。彼の姿を見るや否や幼い子供達が当然の様にこう反応した。

 

蒼馬・咲那

「「お父さん!」」

アイラ

「父上!」

 

やはりこの男が子供達の父親らしかった。しかし何故双子だけでなくアイラの父親でもあるのか…。

 

「貴方…」

 

「いや大丈夫だ。私も準備を済ませたばかりだからな」

 

「状況はどうなっている?」

 

「社長も既にオフィスに向かっている。詳しい話は向こうでとの事だが…」

 

これからの仕事について話すふたり。…とその時、蒼馬が男の上着を引っ張りながら寂しそうに言った。

 

「…お父さん、早く帰ってきてね?」

 

「蒼馬、お父さんと遊びたかったんだって」

 

そう言う咲那もどこか寂し気である。やはり彼女も父親と過ごせないのが寂しそうだった。そんなふたりを目にした男はふたりの目線にまで姿勢を下し、柔らかな表情を浮かべながら

 

「…すまない。だが安心しろ。帰ってきたら沢山遊んでやる。アイラ、お前も一緒にな。母さんを頼むぞ」

 

「うん」

 

「はい♪」

 

「はい父上!」

 

蒼馬も咲那もアイラもその言葉に安心した様だ。そして今度は妻である双子の母親に話しかける。

 

「すまないな…」

 

「ううん気にしないで。貴方にしかできない大事なお仕事なんだもの」

 

…スッ

 

「直ぐに戻る」

 

「…うん。行ってらっしゃい…」

 

妻をそっと抱き寄せてから挨拶を済ませると男はアイラの母親と共に出発していった。

 

「…お父さん本当に忙しそうだね」

 

「ああ…。だが蒼馬、父上そして母上は多くの人、何より私達のために力を尽くしておられるのだ。もっと誇りに思うべきだぞ」

 

「そうよ。お母さんはそんな頑張ってるお父さんが一番好きなんだから♪」

 

「ほんとお母さん?寂しくない?」

 

すると女性は再び少年の頭をゆっくり撫でながら優しい笑みを浮かべて答えた。

 

 

成長した簪

「ありがとう蒼馬。でも大丈夫、全然寂しくなんかないわ。咲那の言う通り、お母さんはそんなお父さんが大好き。お父さんはお母さんにとって…世界で一番のヒーローなの♪」

 

 

…………

 

???

 

 

元気な女性の声

「はいはいじゃあね~。次は一号機はそのまま真っすぐ、二号機はジグザグに動いてみて~」

 

場所は再び変わる。銀髪の男女が家を出発したその頃、とある場所にて何やら実験が行われていた。その場には…ふたつの全身装甲のISが浮かんでいた。

 

ドンッ!ドンッ!

グイングイン!

 

そして二体は通信機から伝わってきた声に従い、暫し言われた通りに動く。

 

「…ふむふむ、加速は12パー、旋回能力8パー上昇か。うんうんいい感じだね~。じゃあ次は~…」

 

通信機からの新たに指示する声に従い、ふたつのISがそれに従う。……そんな事を複数回繰り返した後に声の主は結果に満足したのか実験終了の合図をふたつの機体に送る。

 

「よ~しよしよしオッケー♪ありがとね~貴重なデータが取れたよ~。ふたり共帰還して~。お疲れ様~♪」

 

そう言って通信を送っていた者は満足そうにふたつの機体に帰還を促した。そして今度はその機体を動かしている者同士のやりとりが始まる。

 

女性の声(二号機)

「あ~~疲れたぜぇ…。毎度のことながら無茶な指示ばっか出しやがって~…。おいそっち大丈夫か?」

女性の声(一号機)

「はぁ、はぁ…。ええ何とかね…」

 

両機とも女性が乗っている様だ。どうやらかなり疲れているらしく声にも疲労の色が伺える。

 

「今度の新型のブースターも凄いわね…。それにしても昔はこんな程度の動きは簡単だったつもりなのに…。私もそろそろ歳かしら?」

 

「いやいやアイツの造ったもんが毎回ぶっとんでるんだよ。毎日新しいアイデア思いつきやがるし。おまけにこんな宇宙空間と空とじゃ意味も違うしよ…」

 

…そう、ここは地球ではなく宇宙空間。眼下には青く輝く地球が見える。彼女達はそこで新型の試作IS、そして装備のテストをしていたのである。宇宙開発のために造られたISとはいえ重力下と無重力ではそれなりに条件が違う。

 

「にしても…まさかこの私がこんな場所でこんな事する時が来るとはねぇ…。お前も同じ気持ちなんじゃねぇのか?」

 

「…そうね。…でも嬉しくもあるわ。昔空軍にいた身としては宇宙に行けるなんて夢だもの」

 

「ああそういやお前はそうだったな。ま、私もアイツの最新のISに乗れたり、新型の装備を第一に試せんだからその点文句はねぇけどよ」

 

色々大変そうだがどうやらふたり共、今の生活にはそれなりには満足している様だった。

 

スコール

「さぁ戻りましょ。早く帰ってシャワーを浴びたいわ」

 

オータム

「りょ~かい」

 

そう言うとふたりはある場所に向かっていく。よく見るとその先には小さな宇宙ステーションらしきものが浮かんでいた。どうやらここが彼女達の居住地の様である。そしてそこでは、

 

「………よし、改善完了!これでさっきのテストよりも更に10パー位性能上がったよ~ん♪」

 

先程通信を送っていた人物がテストの結果から見えた改善点を発見し、満足そうにしていた。

 

「今度のブースターも上々の結果だね~♪流石この私の発明!毎度の事ながら自分の才能が怖いね~。ISの本来の目的を叶えてほしいっていうお願い(脅し)のおかげもあって世界中で宇宙用の装備も少しずつだけど開発が進んでいってるし、まぁこの私の半分のレベルにも及ばないけど~。全くもう少し世界全体のレベルも上げてほしいもんだよね~」

 

ウィーンッ

 

とその時、ひとりの女性が扉を開けて入ってきた。

 

ボブカットの銀髪の女性

「失礼します」

 

「おろ、もうご飯かな?」

 

「いえ、今しがたあの方から至急のご連絡が…」

 

入ってきた女性が手短にその内容を伝えると…。

 

「……成程ね。やっぱ私の睨んでいた通りだったか。全く馬鹿な奴等だね~」

 

「はい。それで事件の早期解決のため協力してほしいとの事です」

 

「了解~。超特急で仕上げるってあの人に伝えといて~♪」

 

そう言うと女性は早速その作業を始めた。このふたりは勿論あのふたり。

 

全く変わってない束

「ああクーちゃん。今日の晩御飯は月見そばでお願いね♪クーちゃんのお蕎麦美味しいし、お月様見てたら久々に食べたくなっちゃった♪」

 

成長したクロエ

「宇宙に上がってからずっと見ているじゃないですか束様…。はい、承知しました」

 

…………

 

某オフィス

 

 

どこかのビルにあるオフィス。そこに先ほどの銀髪の男女がいた。

 

「社長はもう数分で来られるそうだ」

 

どうやらふたりは自分達の上司を待っているらしかった。見た所デスクらしきものはみっつしかなく、今この場にいるふたりとその上司しかいない人数の規模は小さい様だがオフィス自体は立派な応接間や装飾、豊富な書物が収められている本棚、山ほどの書類が棚に納められている事等からかなり繁盛はしている様だ。

 

「それにしても折角の家族団欒の時間を潰しおって…。余計な事をする奴等だ」

 

「お前が気にする事ではない。心配するな。終われば必ず埋め合わせはする。簪達ともお前達ともな」

 

どうやら子供達の時間を潰された事に女性は不機嫌な様だ。

 

「……」

 

「どうした?」

 

「…ふふ、何度考えても不思議なものだ。嘗て力と立場しか見えていなかった私にこんな未来が待っていたとは」

 

「後悔しているのか?」

 

女性は首をブンブンと横に振った。

 

「そうではない。寧ろ教えてやりたい位だ。愛する者に出会い、子を成し、共に生きる事の幸せをな」

 

「そうか…。だが」

 

「言うな。私達で決めたのだ。特例を利用すればアイラ、そして蒼馬も咲那も間違いなくIS適正を測られ、政府に利用される。それだけは絶対に嫌だ。そんな事ならば今の関係の方がいい。私達だけではない。あいつらも同じ気持ちだ。大事なのは想いだ。共に暮らせる様に家を二世帯にしたし、簪だけでなく私にも性を名乗らせてくれているではないか」

 

そして続けざまに彼女はこう言った。

 

成長したラウラ

「はっきり言ってやればいいのだ。簪は「妻」、私は「嫁」だとな。一緒に結婚式もあげたし、私や簪やあいつらは周りに言っているぞ?「私達の夫」とな♪」

 

「…はぁ」

 

笑いながら迷い無く言ったその言葉に男は小さくため息を放つが嫌そうではなかった。

 

ウィーンッ

 

とその時事務所の自動ドアが開いて入ってきた者がいた。

 

黒髪の女性

「すまない。渋滞に引っかかって遅れてしまった」

 

首に白いマフラーを巻き、黒いレディスーツを着た黒髪の女性。

 

「社長」

 

「おはようございます」

 

「おはよう。…ふたり共すまんな、特にお前は昨日要人警護の任務から戻ったばかりというのに。蒼馬や咲那がさぞ残念がっていただろう?」

 

「気にしないでください。簪に任せておけば安心です」

 

「ぜひ今度また顔を見に来てやってください。アイラも会いたがっていました」

 

どうやらこの社長らしき人物も家族絡みの付き合いの様だ。

 

「…ああそうだな。それにしてもまだ5歳だというのにお前をそのまま縮めた様な奴だといつも思うぞ」

 

「恐縮です」

 

「それより社長、状況は?」

 

「…うむ。先程更識家を通して伝えられてきた情報によると24時間の内に要求を呑まなければ大統領はじめ人質を殺すと言ってきているらしい。状況が状況なだけに他国も無暗に干渉できない様だ」

 

「全く愚かな…」

 

「それで俺達に…という訳ですね?」

 

「そうだ。更識を通して送られてきた政府からの裏の依頼だ。お前達の任務は例の国に極秘潜入、囚われている大統領一家の保護と奪還及びクーデター一派の逮捕だ。いいな?」

 

自らの任務を理解したふたりは頷く。

 

「先程あいつにも現場の最新映像を送ってもらう様に依頼しておいた。任務に役立ててくれ。ああそれと…お前達だけでも十分だろうが今回は事態が事態だ。失敗は許されん。故に念のため、本社との共同作戦になった」

 

「本当ですか?なら猶更心配はいりませんね」

 

「……ハァ」

 

男は軽いため息をはいた。

 

「どうした。不満か?」

 

すると男は目を閉じながらこう言った。

 

「…いえ、あいつが仕事の邪魔にならないか心配なだけです」

 

~~~~~~

それを聞いた女性ふたりはクスクス笑い、そして改めて姿勢を整えて言った。

 

「宜しく頼むぞ。ふたり共」

 

「はい」

 

「はっ!お任せください!」

 

そう言うとラウラは先に出ていき、

 

「ああ待て」

 

続けて出ていこうとする男性に女性が声をかける。

 

「気をつけてな。……海之」

 

 

成長した海之

「……」コク

 

 

成人として、そして父親として成長した海之。彼は何の心配もいらないという様に笑みを浮かべ、女性に礼をして出ていった。

 

~~~~~~~

するとデスクの電話が鳴った。

 

(やれやれまた依頼の電話か…。忙しいに越した事はないがこれでは学園に勤めていた時と大して変わらんな全く。そろそろ新しいスタッフでも雇おうか…。いやそうなると今以上にあいつらと過ごす時間が減るしな。まぁ鞭打って頑張ろうではないか)

 

苦笑いしつつそんな事を思いながら千冬は新たな依頼であろう電話を取り、真摯に対応した。

 

あまり変わっていない千冬

「はい、お電話ありがとうございます。こちら……」

 

 

…………

 

篠ノ之束

 

11年前の戦いの後、世界のISの方向を変えるため、そしてアインへリアル計画という裏の歴史の公開を見届けた後に自身もISコアの情報を公開。国々にコアの作成方法を教えた後に再び姿を消す。実は宇宙に小型ステーションを密かに建造し、そこを拠点に本格的に宇宙開発というISの本来の目的のために動き出していた。コアの情報は教えたもののそこまでに至る道順を教えていないので相変わらずISに関しては世界に必要不可欠な人物だが全てはISを本来の方向に戻すという自身の罪滅ぼしと自分を信じてくれた人々との約束を守るため、今の彼女に迷いはない。

 

 

クロエ・クロニクル

 

IS学園を卒業後、約束通り束の所に戻り、これまでと同じく引き続き束を支える。地球の皆や義兄である火影や海之とは今でも引き続き連絡を取っており、たまにスメリアにも行ったり(帰ったり?)している。料理の腕もかなり上達したらしく、昔の様な真っ黒スライムを生み出したりする事も無くなった。また学生時代のボブカットが気に入ったのか髪型も変えていない。

 

 

スコール(アレクシア)・ミューゼル&オータム

 

束に誘われる形で同行した後、彼女と共に宇宙に上がる。そこで束の新開発のISや装備のテストパイロットとして働く。しょっちゅう束に振り回されているために辟易しているが悪くは感じていないのかなんだかんだ言ってうまくやっているらしい。スコールはもう死んだ者として本名のアレクシアという名を捨て、引き続きスコールを名乗っている。

 

 

簪・藤原・エヴァンス(更識 簪)

 

IS学園を卒業した後に姉刀奈と同じ大学に進学し、同時に自らのIS日本代表候補の座を辞退し、代わりに箒を推薦する。大学卒業後にドイツから戻ってきたラウラと一緒に海之にプロポーズするつもりだったが後述の通りラウラの後押しを受ける形で海之と結婚。更識の家を出て彼との間に蒼馬・咲那という双子を儲ける。家や子供を守り、仕事で忙しい夫を献身的に支えるその姿はまさに良妻賢母という言葉がふさわしく、家族と共に生きる今の生活を何にも代えられない幸せなものであると感じている。

 

 

ラウラ・エヴァンス(ラウラ・ボーデヴィッヒ)

 

ドイツに帰国後、シュバルツェアハーゼ隊長としてアインヘリアル計画やVTS計画が明るみになった事で軍内部に起こった混乱を鎮め、立て直しに尽力した後に隊長とドイツ代表の座を辞職、その後日本に渡る。簪と彼女のために海之は特例法を利用する事も考えるが将来生まれるかもしれない子供を自分の様に世界に利用されたくないと彼女はそれを固辞、簪を妻に押して自分は内縁上の嫁という立場に収まる。エヴァンスの性を海之から贈られ、仲間や嘗ての部下に祝されながら式を挙げる事もでき、海之との間に娘アイラを儲けた。内は簪が、外は自分が海之を支える今の生き方に不満は全く感じていない模様。

 

 

織斑千冬

 

11年前の戦いの後、白騎士事件の責任を取って学園を秘密裏に辞職。警察に出頭する。その後彼女を救おうという声が世界中に広がった事やこれまでの彼女の功績が認められた事もあり、懲役8年と大幅に罪が軽減された。出所後、学園に戻ってきてほしいという声や各国から教官としての誘いを受けるが彼女はそれを全て断り、海之から「この度自分が日本に立ち上げた会社の代表になってほしい」と誘われ、承諾する。今も海之を想っているがその気持ちは自分の胸の中で封印しておく事を決めている。が、簪とラウラの図らいで月に一度織斑宅で海之とふたりきりで食事する(因みに泊まり込み)という約束を取り付け、その時は前の様にはりきっておしゃれしている。

 

 

海之・藤原・エヴァンス

 

火影との再会の後に世界的に名門の大学に進学し、通常よりも一年早く全過程を修了。その後「書物や映像では見えない世界のありのままの姿を見たい」と一年間世界をひとり旅する。日本に帰国した後に彼をずっと待ち続けていた簪と結婚。前述の通り婚姻は結んでいないがラウラとも夫婦同然の関係となり、刀奈の計らいで彼女らと式を挙げた。簪達と暮らす場所とラウラ達と暮らす場所の二世帯を繋げた特別なつくりの住宅で暮らしている。警備・調査・探偵業を主とする企業の日本支部を立ち上げ、支長に千冬を推薦して自身はラウラと共に実動員として働く。彼女ら、そして自身の血を受け継いだ者達を何よりも大切に思い、全てを懸けても守ると誓った今の彼にはもう以前の様な冷酷な悪魔の姿は微塵もない。その姿は間違いなくひとりの人間であり、よき夫であり、父親であった。




※次回は20日(日)の予定です。

今回は中編です。仕事が立て込んだ事や予定よりも文章が長くなってしまった事も重なり、三部に別ける事にしました。すいません…。
次回こそ本当に本編最終回です。挨拶も書く予定ですのでまた一週間後の日曜日にUPします。よろしくお願いします。
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