IS×DMC~赤と青の双子の物語~ 作:storyblade
死んだと思ったら突然少女の様な神?に出会い、いきなりご褒美という名目で別の世界に生まれ変わらせてあげると言われた俺。最初は興味無かったんだがついつい流されてちまって希望する世界を言っちまったらそれに叶う世界があったらしく、俺の了承も得ないで勝手に案内されちまっている。にしても……
(幼いとはいえ、妙な女に会ってしまうのは俺のジンクスらしいな…やれやれ)
そんな自分の女運の悪さを恨みながらも俺は少女に訪ねた。
「おい、あんたが言うその世界ってどんな世界なんだ?」
「あとのお楽しみ!でも心配しないで、あなたの希望にピッタリな世界だから!」
「もう一回言うが戦争や殺しはご免だぞ?俺はなんでも屋兼悪魔退治屋だが戦争屋や殺し屋じゃねぇ。あと悪魔や怪物の類もだ。」
「大丈夫!任せて!」
(ハァ…)
そんなやりとりを重ねていると少女が突然、
「あ!あとあなたのこれから行く世界に同行者を付けることにしたからね」
「は?同行者!?」
「そっ!そしてそれはあなたのもう一つの願いを叶える事にもなるのよ。」
「俺のもうひとつの願い?」
そう言われて俺は歩きながら慌てて急速に頭をフル回転させて考える。
(もうひとつの願いってなんだ?死ぬ直前言った事と言えばさっきこの少女が言った通りだけの筈だが、、、。金が欲しい?ピザをたらふく食いたい?いやそんな事は一回も言ってないし、そもそも同行者という奴に結び付かねぇ。俺専門の銀行員や雇うピザ職人が付いてくる訳なんて無えし……。あーっもう考えるのは止めだ!会えばどんな奴かわかるだろう!)
「なぁ、まだ着かねぇのか?」
「もうすぐよ。ほらあそこ、見えてきたでしょう?」
少女が指さした方向を見てみると真っ白な空間の中ににうっすらではあるが何かが見える。
(……門?)
それはまだ遠くではあるがはっきりココからでも見える事から恐らく相当大きな門だった。
「あの門の向こう側があんたが言ってた世界なのか?」
「そうよ!…あ、同行者はもう来ているみたいね。ほら門の前で待ってるわ」
良く見てみると確かに門の前に誰かがいる。そして近づくにつれてどんな奴かが判断できてきた。
体格からして男、俺と同じ位。
服装は俺と同じく黒い服装。ただ違うのは自分は赤いロングコートだがそいつは青いロングコート。
髪の色も俺と同じで銀髪で……!?
俺はそいつが誰か確信し、思わず天を仰びながら言った。
「お前かよ……バージル……」
それは紛う事無くダンテの双子の兄、バージルそのものだった。
ダンテとバージルが行く世界とは?