IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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一夏と鈴による試合途中で乱入してきた謎のIS。
何も言わず襲いかかってきたそれを相手に試合の疲労もあった二人は敗北を覚悟するが、アリギエルを纏った火影がそれを救う。

謎のISは数を増やして更に襲撃してくるが火影、そして合流した海之はいとも簡単に殲滅する。しかしその謎のISを見て二人は何か思う事があったらしかった。


第三章 Variant
Mission30 束との再会


謎のISの襲撃から数刻が経ち、空はすっかり黒に染まっていた頃、千冬と真耶は解析室に来ていた。目的は勿論、先程襲撃してきた謎のISの解析である。

 

真耶

「…先輩、先程の謎のISについてわかったことですが」

千冬

「ああ、報告してくれ」

真耶

「はい。まず既に判明している事ですが、先に現れた機体は全て無人機でした。人工知能で動いていたと思われます」

千冬

「つまり何者かにプログラムされていたという事だな」

真耶

「はい。次に武装ですが剣、実弾ライフル、胸部レーザー砲です。それ以外には見られません」

千冬

「それも最初に見た通りだな」

真耶

「はい。そして最後にコアですが、やはり先輩の言った通り未登録のコアでした。現在確認されている何れにも該当しません。というより…これは篠ノ之博士が造った物では無い気がします」

千冬

「…どういう事だ?」

真耶

「あ、すいません。この無人機に使われていたコアなんですが…、いえ、そもそもコアといえるのか…」

千冬

「なんなんだ?」

真耶

「…違うんです」

千冬

「何?」

真耶

「中身が全く違うんです。外郭はコアに似せていますが、寧ろバッテリー、電池に近いと思います」

千冬

「……」

真耶

「あと戦闘記録や機体データも全て消去されていました」

千冬

「証拠隠滅のためか」

真耶

「おそらく」

千冬

「……」

(外郭だけコアに似せたバッテリー。そして自動消去プログラム。確かにあいつがそんな物を造るとは思えんな…)

真耶

「先輩」

千冬

「…この件は我々と学長だけに収めておこう。他言無用だ」

真耶

「…はい」

 

 

…………

 

翌日の早朝。

火影と海之はアリーナで早朝訓練を行っていた。ただし剣ではなく格闘。普段は剣で戦う彼等だが時々こうして拳を交える事もある。武器が使えない時も戦えるし、彼らの新たな装備のためでもある。

 

ビュッ!

 

火影のパンチが海之の腹に当たる寸前で止まる。

 

火影

「火影選手、1点リード!」

海之

「数え直せ。同点だ」

 

ここでも相変わらずな二人。そこに、

 

千冬

「…海之と火影か?」

 

千冬がジャージ姿でやって来た。

 

火影

「織斑先生」

海之

「おはようございます」

千冬

「ああおはよう。早いな。朝の鍛錬か?」

海之

「はい。織斑先生もですか?」

千冬

「ああそうだ。しかし大丈夫なのか?昨日あのような事があったのに」

火影

「大したこと無いですよ」

千冬

「そうか」

(…二人には話しておいても良いか…)

火影

「先生?」

千冬

「ん、ああすまない。実は…」

 

その時、

 

海之

「…!、二人共伏せろ!」

火影

「!」

千冬

「!?」

 

 

ズドオォォォォォォンッ!………パラパラッ

 

 

火影

「な、なんだ一体…?」

海之

「大丈夫ですか先生?」

千冬

「うう、なんとかな…!?」

 

千冬は一瞬止まってしまった。二人より反応が遅れた千冬は海之に庇われる形になっていたからだ。

 

海之

「先生?」

千冬

「…はっ!だ、大丈夫だ!」

 

千冬は慌てて飛び起きた。

三人は今落ちてきた物を見た。よくわからないがパッと見、巨大なニンジンのようにも見える。それを見て火影と海之は思った。

 

火影・海之

(なんか(なにか)悪い予感がする)

 

するとそのニンジン?の上部が開き、何かが飛び出してきた。

 

「シュワッチ!!」

火影・海之・千冬

「「「!?」」」

 

やがてそれは千冬のところ目指して落ちてきた。

 

「ちーーちゃーーん!」

千冬

「束!?」

 

それは千冬の幼馴染であり、火影と海之がIS学園に入ったきっかけとなった篠ノ之束であった。束はそのまま千冬に抱きついた。

 

「いやーーほんとーーーに久しぶりだね。ちーちゃん!会いたかったよーーー!もう何年ぶり!?もしかしてあれ以来ぶり!?いやーそんなに離れ離れだったなんて束さんよく生きていたもんだ!でももう心配ご無用!さあ久しぶりに熱―――く二人の愛の営みをヘヴァ!!」

 

千冬は束に鉄拳制裁を食らわした。その衝撃で束は少し地面にめり込む。

 

千冬

「落ち着けバカ者」

「グォォォ、やっぱりちーちゃんのアイアンナッコォは強烈だね~。でもなんか嬉しいぞ~。もしよければ70%位でもう一回やって~!」

千冬

「ん?望むなら良いぞ?ただし70ではなく170だがな」

「いやいや!ちーちゃんの170ってマジやばいから!!じゃあ次のお楽しみって言う事で♪あとね…」

 

そういうと束は火影と海之の2人をハグした。

 

「ひーくんみーくんもお久しぶりぶりブロッコリーだねー!元気そうで何よりだよ~!あとお願いもしっかり聞いてくれているみたいだね!いやー感心感心!流石は束さんの自慢の友達だね~♪」

火影

「はは…」

海之

「ハァ…」

 

束の勢いに流石の火影、海之もタジタジだった。

 

「束様、落ち着いてください。皆さん困っておられます」

「え~~~、クーちゃんのケチ~。はっ!もしかして自分がやりたいと!?いいよ!かわいい娘の頼みを聞くのは母親の役目だ!さあ遠慮なくハグしたまえ!」

クーちゃんと呼ばれた少女

「違います」

 

そんな少女に火影が言った。

 

火影

「ようクロエ、久々だな。相変わらず大変だなお前も」

クロエ

「ご無沙汰しています火影様。いつもの事ですから」

海之

「心中察する」

クロエ

「海之様もお久しぶりです。あぁそれと」

 

クロエは千冬に近づいて自己紹介をした。

 

クロエ

「織斑千冬様ですね。束様の助手を務めておりますクロエ・クロニクルと申します。宜しくお願いします」

千冬

「あ、ああ宜しく。…!?」

クロエ

「…?何か?」

千冬

「い、いや、何でもない」

クロエ

「そうですか」

千冬

「……」

(あいつに似ている気がするが…、偶然か?)

 

「ところでひーくんみーくん!先月の君達のバトル凄かったね~!束さんがあんなに興奮したのちーちゃんが第1回モンドグロッソで圧勝で優勝した時以来だよ~!何あの能力!?束さんでもあんなの造れないよ!ずるいよ!あー思い出したらやっぱり欲しくなってきた~!二人のISって双子なんでしょ?片っぽくれない?」

火影

「お断りします」

海之

「同じく」

「ガビーン!即答!?」

クロエ

「落ち着いてください束様。どうせ冗談でしょう?それに今回はそんな話で来たのではありませんよ」

「クーちゃんクール…。う~んしょうがない。では次の機会にして本題に入りますか♪」




果たして束の話とは?
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