IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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火影と海之の元に突然走り込んできた箒。箒に連れられて来た先で見たのは一夏、セシリア、鈴を倒したラウラであった。ラウラは火影と海之に自分と戦えというと海之がそれに受けて立つ。
海之はなぜこの様な事をするのかと尋ねるとラウラは自らの過去を話したうえで、自分の力を証明する事が存在の証明になると言い放つ。
ラウラの答えを聞いた千冬は海之に彼女を助けてやってほしいと改めて頼む。海之はそれを聞き入れ、ウェルギエルを纏うのであった。

※遅くなりましたがUAが25000。お気に入りが150を突破致しました。ありがとうございます!


Mission45 海之VSラウラ

千冬

「海之。…ラウラを助けてやってくれ」

火影

「海之」

海之

「みんな手出しは無用だ」カッ!

 

海之はウェルギエルを纏った。

 

ラウラ

「…さぁ、行くぞ!!」ガシャンッ!

 

ラウラはレール砲を海之に向ける。

 

ズドンッ!

 

「海之くん!」

海之

「…」

 

キイィィィンッ!

 

海之は前回の時と同じく、閻魔刀でレール砲の砲弾を反らしていた。

 

「!…レール砲の弾を刀で弾いた!?」

ラウラ

「…ちっ!やはり!」

海之

「…」

 

そして海之は閻魔刀を収めた。

 

ラウラ

「?…なぜ刀を収める?」

海之

「落ち着け。ちゃんと戦ってやる。かかってこい」

 

海之はラウラを挑発した。それにラウラが再び激高した。

 

ラウラ

「!…貴様!また愚弄するか!」

 

そういうとラウラはビーム手刀を展開し、海之に迫った。

 

一夏・箒

「「海之!」」

火影

「…」

ラウラ

「うぉぉぉぉぉ!」

 

手刀が海之に向かって振り下ろされた。しかし、

 

ガキィィィン!

 

ラウラ

「なに!…それは!」

海之

「…」

 

ラウラのビーム手刀は海之の腕に受け止められていた。いや正確には腕では無く、海之の腕に装着されていた光輝く籠手にであった。

 

一夏

「あれは火影のものと同じやつか!」

「…いや、少し違う」

「あれは前に整備室で海之くんが造っていた…」

海之

「はあぁぁぁぁぁ!」

 

ドゴォォォォン!

 

海之の籠手を纏ったもう片方の手の正拳突きがラウラに直撃した。

 

ラウラ

「ぐあぁぁぁぁぁ!!」

 

衝撃にラウラが吹っ飛ぶ。

 

ラウラ

「ぐっ、ぐぐ」

海之

「休んでいる暇などないぞ」ドンッ!

 

そういうと海之は上空へ飛び上がった。

 

ラウラ

「なっ!」

海之

「おぉぉぉぉぉ!」

 

海之が急降下しながらキックを繰り出してきた。みると火影と違い脚にも具足をはめているのが見える。

 

ラウラ

「!くっ!」

 

ラウラはよろめきながらもギリギリで避ける。しかし、

 

ドオォォォォォォン!!

 

ラウラ

「うわぁぁぁぁ!」

 

避けたにも関わらずその衝撃で再び吹っ飛ぶ。

 

「…なんて破壊力だ」

火影

「あれがあいつの新たな武器さ」

 

「ベオウルフ」

かつて二人の父スパーダによって封印された悪魔ベオウルフが魔具として変化した姿。前世の戦いで復讐として息子である二人に襲いかかるが敗れ、魔具として力になる。ダンテのイフリートと同じく範囲は狭いが一撃の威力、衝撃共に高い。またこちらは具足もある。

 

ラウラ

「うぅぅぅ」

海之

「まだやるのか?」

ラウラ

「当たり前だ!」

海之

「…何故そうまでして戦う?」

ラウラ

「言ったはずだ!貴様らを倒し、自分の存在を証明するためだ!」

海之

「証明するも何も…お前はここにいるだろう?」

ラウラ

「!…黙れ!私は強くなければならない!弱ければ存在価値はない!私はずっとそうやって生きてきた!」

海之

「それは過去のお前だろう。今のお前は何故戦う?」

ラウラ

「なんだと…?」

海之

「過去のお前は確かにそうだったかもしれない。強ければ生き、弱ければ死ぬ。そんな世界で生きてきたのかもしれない。…だが今のお前は必至の努力によってドイツ軍のIS部隊の隊長にまで登り詰めた。これからはもっと別の目的を持っても良いだろう?」

ラウラ

「気休めを言うな!」

 

ラウラはそう言って再び立ち上がる。

 

ラウラ

「私は生まれながらの兵士!戦う以外の価値は無い!私は銃そのものだ!」

 

バシュバシュバシュ!!

 

そう言うとラウラは数本のワイヤー型ブレードを飛ばしてきた。

 

海之

「…」

 

ビュビュビュン!

キキキキキンッ!

 

海之は幻影剣を展開しそれらを弾く。更に、

 

海之

「烈風」

 

海之がそう言うと展開していた幻影剣がラウラに向かっていく。

 

ラウラ

「くっ!」

 

ラウラは向かってきた幻影剣を全てではないものの何とかビーム手刀で弾く。だがダメージは先のものも重なり間違いなく大きかった。一方の海之は全くのノーダメージで息も切らしていなかった。

 

海之

「…」

ラウラ

「ハァハァハァ…」

一夏

「すげー…」

「桁違いだ…」

「あれが海之くんの実力…」

ラウラ

「…くっ!ならばこれを受けてみるが良い!」

 

そういうとラウラは手を海之に向け、集中する。

 

一夏

「!やべえ海之、避けろ!」

ラウラ

「もう遅い!」

 

すると海之は自分の動きが封じ込められた様に感じた。

 

海之

「これは…」

ラウラ

「どうだ!動けまい!これがレーゲンの力、AIC(アクティブイナーシャルキャンセラー)!物体の動きを強制的に停止させる能力だ!貴様といえど動けんぞ!」

一夏

「しまった!」

「海之くん!」

ラウラ

「これでは刀もその籠手も使えまい!くたばれ!」

 

そういうとラウラは手を向けながらレール砲を海之に向ける。

だがその時海之が呟いた。

 

海之

「…五月雨」

ラウラ

「?貴様何を言って」ズドドドドドッ!「ぐあああああっ!な、上からだと!?…これは!」

 

見るとラウラの上空に地上に降ってくるかの様な形で幻影剣が展開していた。それが次々とラウラに襲いかかる。

 

ラウラ

「くっ!邪魔だ!」

 

やむを得ずラウラは上空の幻影剣の動きを止めるためにそちらにAICを向ける。その影響で幻影剣は動きを止める。しかし、

 

海之

「遅いな」

ラウラ

「!?」

 

その瞬間に海之はラウラの懐に入りこんでいた。

 

海之

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

ドドドドドドドッ!

 

凄まじい高速連続キックを繰り出す。

 

ラウラ

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

これまでに無い衝撃で大きく吹っ飛ぶラウラ。そのダメージは甚大であり、もはや碌に動けないようだった。立ちあがる事もできない様子のラウラに海之が近づき、話しかける。

 

ラウラ

「ぐっ、あぐっ…」

海之

「もう終わりだ。諦めろ」

ラウラ

「まだ、まだだ…」

海之

「お前は十分戦った」

ラウラ

「何故だ…何故お前はそこまで強い?」

海之

「強くなどない。ただわかっただけだ。本当の強さとは何かを」

ラウラ

「本当の強さだと?…ばかな、強さとは力だ!私はそう教えられた。教官からな!」

千冬

「…」

(…違う。それは違うぞ…ボーデヴィッヒ…)

海之

「…そう思っている内はお前は俺にも火影にも、そして次は一夏達にも敵わん」

ラウラ

「…くっ!」

 

ラウラ

(力が欲しい…!全てを超える、何にも勝る力が!)

 

その時、レーゲンが彼女に話しかけてくる様な気がした。

 

(力を求めるか?)

ラウラ

(!…お前は何者だ?レーゲンか!?)

レーゲン?

(お前は力を求めるか?何にも勝る絶対的な力が)

ラウラ

(…ああ!力が欲しい!お前がレーゲンというなら私の力となれ!お前の真の力を私に寄越せぇ!)

レーゲン?

(了解…。VTS(ヴァルキリー・トレース・システム)…起動)

 

レーゲンと思われるものがラウラの問いに答える。

……しかし暫くすると別の声が聞こえた。それはレーゲンの声よりもはっきりとラウラに届いていた。

 

 

「…では試させてもらおう…」

 

 

ラウラ

「…えっ?」

 

するとラウラは自分が黒い何かに飲み込まれる感覚に陥った。

 

ラウラ

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

全員

「「「!!」」」

 

突然ラウラが絶叫して黒い炎に包まれた。海之も一旦距離を取る。

 

海之

「…?」

一夏

「な、なんだ!?」

千冬

「ボーデヴィッヒ!」

ラウラ

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

炎に包まれた苦しさか声を上げるラウラ。そして炎の隙間から彼女のISの装甲が崩れ落ちるのが見える。そしてラウラの身体が完全に炎に包まれ、暫くすると強烈な閃光が走った。

 

カッ!!

 

一夏

「くっ!」

「な、なんだ!?」

「眩しい!…!」

火影・海之

「「…?」」

千冬

「あれは…!」

 

そこにいたのはレーゲンではなく、どこか禍々しい気を放つ謎の黒いIS。そして、

 

一夏

「お、おい千冬姉!あれって」

千冬

「雪片…」

 

ISが持っていたのは千冬がかつて使っていた雪片であった。最も彼女が使っていたそれとは違い、黒ずんでいる。

 

一夏

「…あいつ許せねェ!」

「!一夏!」

 

突然飛び出そうとする一夏。それを箒が止める。

 

一夏

「離せ箒!あれは、あれは千冬姉だけのものだ!あいつはそれを汚しやがった!」

「だからって今のお前が行ってどうする?海之の邪魔になるだけだ!」

一夏

「わかってる!でも俺は!」

 

その時、

 

海之

「一夏!!」

一夏

「!」

 

突然海之が大声で一夏を止める。

 

海之

「…俺を信じろ」

一夏

「!…」

火影・箒

「「一夏…」」

千冬

「一夏、お前の気持ちは嬉しい。だが…今はあいつを信じろ」

一夏

「…わかった。海之…あいつを頼む!」

海之

「ああ」

「海之くん…」

 

そういうと海之はラウラ?と再び対峙する。

 

海之

「…ボーデヴィッヒ。お前は先ほど言ったな。自らの力を証明すると。織斑先生から受け継いだ力で証明すると。…それがそれか?そんなものがお前の力か?…織斑先生の真似事がお前の力か?」

黒いIS

「……」

海之

「言葉も聞こえんのか…。お前を見るとかつてのある男を思い出す。お前と同じ様に自分の無力さに絶望し、徒に力を求め、挙句の果てにやがて心まで捨てた哀れな男をな…」

火影

「お前…」

海之

「…いいだろう。お前の憎しみ、怒り、絶望。俺にぶつけてこい。それで俺が倒せるならな」

黒いIS

「ガアァァァァァァァァ!!」

 

やがてその黒いISは手に持つ黒い雪片を構え、突進した。そして…

 

ドスッ!!

 

火影以外の全員

「「「「!!!」」」」

 

海之

「……」

黒いIS

「……」

中のラウラ

(……えっ…?)

一夏

「海之ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

「……えっ?……海之…くん…?」

火影

「……」

 

黒いISの雪片が海之を貫いていた……。




※ようやくベオウルフが出せました。
次回決着です。
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