IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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謎の機体の襲撃を退け、火影や一夏達男性陣は解禁された風呂で身体を休めていた。三人は様々な話をして過ごしたが、一夏は海之に言われた「自分にしかできない事」というものについて考える様になる。
やがて翌日の朝のHR。生徒達を待っていたのはラウラの心からの謝罪だった。全員が彼女を許しスムーズに終わると思いきやラウラは海之を自分の嫁にすると宣言。またまたひと騒ぎ起こしてしまうのであった。
そしてその一方、箒は自らの姉である束に何かを依頼していた。


第四章 Naval battle
Mission52 少女達は張り切る


ラウラが海之を嫁にすると宣言した翌日の朝。とはいえまだ夜明けよりまだ少し早い時間帯。海之と簪の部屋に近づく誰かの影があった。

 

「……」

 

その影は部屋の鍵を巧みなピッキングで開けると物音立てない様に海之のベッドに近づく。反対側のベッドで眠る簪は眠りに落ちていて気付いていない。

 

「すぅ…すぅ…」

「……」

 

そしてその影が海之のベッドに手をかけた瞬間、

 

海之

「誰だ?」

「わっ!」

 

簪のベッドの頭側にある彼女の机の椅子から海之が影に声をかけた。歴戦の戦士である海之(バージル)にとっては気配を読む事等簡単であり、待ち構えていたらしい。影も簪の机に誰か座っているなんて思いもしなかったらしく、酷く驚いてつい声を上げてしまった。そしてその声に海之は聞き覚えがあった。

 

海之

「…ラウラ?」

ラウラ

「うぅ…」

 

影はラウラだった。

 

海之

「こんな時間になにしている?ここは俺と簪の相部屋だが?あとなんでシーツを纏っている?」

ラウラ

「そ、その…、昨日言った通り、お前は私の嫁だ…。私の副官に聞いたのだが…夫婦というのは包み隠さずすごし、更に一緒の布団で眠ると聞いてな…。だから…」

海之

「…お前の副官とやらがどんな事を言ったのかは知らんが、俺の両親は確かに同じ部屋で眠っていたが、お前が想像している様な事は一切無かったぞ?」

ラウラ

「そ、そうなのか…?」

海之

「ああ。だからばれないうちに戻れ。今のうちに戻れば安全だ」

ラウラ

「……」

 

ラウラは黙っていたがその裏にもうひとつ事情がある事に海之は何となく気付いた。

 

海之

「…どうした?」

ラウラ

「い、いや。実は…、私の部屋なんだが…、今私一人で使っていてな…。あの…」

海之

「……まさか、怖いのか?」

ラウラ

「い、いや。最初は何でもなかったんだ。ただ…最近自分の弱さを理解する様になってから、色々な物が全く違う様に感じる様になってな…。急に誰もいない部屋というのが…その…」

 

…結局怖いという事を意味していた。

 

海之

「ハァ…。…簪が起きる前には戻れ。それまでは俺のベッドを使え」

ラウラ

「…いいのか?」

海之

「ああ。…あと言っておくが他の連中にはくれぐれも知られるなよ?」

ラウラ

「…あ、ありがとう」

 

簪が起きるまでの間、ラウラは海之のベッドで眠る事になった。

 

海之

(…ハァ…、疲れる…)

 

 

…………

 

そんな感じで朝から誰も知らないところでひと騒動あったものの、その日の授業は何事も無く終わった。

 

生徒

「「「「ありがとうございました!」」」

千冬

「それでは本日の授業はこれまで!それから、知っているかと思うが来週は1年全員参加の臨海学校だ。一日目は自由行動だが二日目三日目の訓練は何時も以上に厳しくいくつもりだからあまり羽目を外さない様に!遊び過ぎて翌日ダウン等してくれるなよ」

 

そういうと千冬は職員室に戻って行った。授業が終わった生徒達も来週行われる臨海学校に向けてそれぞれ集まって話し合っている。それは火影達も一緒の様で。

 

火影

「海か…。実際行くのは数年ぶりだな」

一夏

「そうなのか?」

海之

「ああ。スメリアの俺達の家にはプールがあるからな。海は暫く行っていなかった」

火影

「なあ海之。来月の夏季休暇、みんなを招待してやるってのはどうだ?全員の都合が合う数日だけでもよ」

海之

「…そうだな。それも良いか」

一夏

「いいのか?マジで!?約束だぜ!!」

火影

「決まりだな。じゃああいつらにも…って、あいつらどこ行ったんだ?」

 

 

同時刻、食堂

 

火影達がそんな話をしている頃、火影達に関係する女子達はみんな集まっていた。話題は当然、…来週の臨海学校の事である。

 

本音

「いよいよ来週は臨海学校だね~。楽しみ~!」

「うん、そうだね」

本音

「海って久々だもんね~。2年位前にかんちゃんやかっちゃんと一緒に行って以来かも~」

「かっちゃん?」

本音

「!う、ううん。なんでもないよ~」

シャル

「今度の休みに僕水着買わないと。男子のふりしてたから女の子の水着持ってきてなかった」

「そういえばあんた。ばれてなかったらどうするつもりだったのよ?」

シャル

「…Tシャツ着るつもりだった」

「それは余りにもちょっと無理があるんじゃない?…まあ私も学校から配布された水着しか持ってないんだけどね。私も買いに行こうっと」

ラウラ

「えっ?何故買いに行く必要があるのだ?すでに配布されているではないか?」

「いやアンタ。あれはないから」

本音

「そうだよ~。折角だから可愛らしいものじゃなきゃ~」

ラウラ

「!…可愛らしいもの」

(可愛いければ海之にも褒めてもらえるだろうか…)

「どうしたのラウラさん?」

ラウラ

「い、いや何でもない!」

「?」

シャル

「じゃあさ、今度の休みでみんなで行かない?水着買いに」

「いいわね。たまには私達だけで外に出るのも」

ラウラ

「…わ、私も一緒に行っても良いだろうか!?」

シャル

「うん良いよ」

ラウラ

「そ、そうか!感謝する!」

 

こうして5人は一緒に水着を買いに行く約束をした。全員の心中はただ一つ。

 

鈴・シャルロット・簪・ラウラ・本音

(火影(海之)に可愛いって言ってもらいたい!)

 

そしてこちらも…

 

セシリア

「箒さん。今度の臨海学校ではズルは無しですからね♪」

「な、なななな、何を言う!私がいつズルをした!?」

セシリア

「この前の屋上での昼食の時」

「うっ…」

セシリア

「お互いフェアの勝負で行きましょうね。それでどうでしょう?今度のお休み、一緒に水着を買いに行きませんか?私家に忘れてきてしまいまして」

「…ほ、本当にフェアだろうな?」

セシリア

「ええ。お約束致しますわ」

「う、うむ。承知した。ではみんなと一緒に行こうではないか」

 

先の5人と同じくこちらの心中もただ一つ。

 

箒・セシリア

(一夏(さん)に可愛いって言ってもらいたい!!)

 

女子達の思いはそれぞれであった…。

 

 

…………

 

時刻は変わってここはここは千冬の部屋。

本日の業務も終わり、そろそろ寝床に入ろうとしていた時だった。

 

~~~~~~~~

千冬の携帯が鳴った。

 

千冬

ピッ「はい」

「ひねもすー!ちーちゃんおひさしブリザード!みんなの可愛らしいアイドル、束さんだよー♪」

千冬

「……」ピッ

 

束は電話を切った。すると5秒もせずまた電話が鳴った。

 

千冬

「……」ピッ

「ちーちゃんひどいよ~!」

千冬

「…こんな時間に何の用だ束?」

「あっ!そうか~。この時間は日本は夜だったね~。ちょうど今日本の反対側にいるから忘れてたよ~メンゴメンゴ♪」

千冬

「…で、用件はなんだ?下らん用事なら直ぐ切って着信拒否にするぞ」

「ちーちゃんひどいよ~。まあでも束さんがジャックして操作すれば簡単に解除できるけどね~♪」

千冬

「言っておくがそんな事すれば即殺してやる」

「いやいや!ちーちゃんのそれはマジで脅しなんてレベルじゃないから!!」

千冬

「…遊びはこれ位にして用件をさっさと言え」

「ちーちゃんクール。とまあ確かにここまでにしときましょうか♪」

 

束は千冬にVTシステムと先日の謎の機体について説明した。

 

千冬

「そうか…あの機体については何もわからないか…。それもそうだが…VTシステムの研究所があの騒ぎの後にきれいさっぱり無くなったというのも引っかかるな…」

「そうだよね~。まるで誰かが見てたみたいだよね~。証拠隠滅のためにさ。まあ今回の事でドイツはしばらく馬鹿な考えは起こさないと思うけどね♪あとあのブサイクな蜘蛛もISコアの反応が無かったから多分バッテリーみたいなもんじゃないかな」

千冬

「……」

「まあ今分かってるのはそんな感じ♪ああそうおう、ちーちゃん。来週だけど臨海学校でしょ!ちょっと遅れるけど私も行くから♪」

千冬

「…はっ?」

「箒ちゃんに渡したいものがあるんだよね~!いっくんにも会いたいしさ!あとひーくんみーくんに頼まれてた物、全部じゃないけどとりあえず完成した物も渡したいし!あっ住所はリサーチ済だよ~ん♪んじゃまた来週現地でね~おやすみー」プツ!

千冬

「お、おい!…ハア」

 

どうか何事もなく終わってほしいと願う千冬であった。




※次回はちょっとしたイベントです。
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