IS×DMC~赤と青の双子の物語~ 作:storyblade
訓練を行うためにみなが集まった中、突然そこに束とクロエがやってくる。箒や一夏との再会を喜ぶ束だったがうっかり火影と海之の推薦状の件、そして以前起こった旅客機墜落未遂事故の件をみなの前で話してしまう。生徒達のほぼ全員が驚き、訓練どころでは無くなってしまった原因を作った束に千冬は制裁を食らわすのであった…。
束とクロエが火影や一夏達の前に現れ、火影達の秘密をばらしてしまってから約一時間後。火影と海之の秘密に一時騒然となった現場もようやく落ち着きを取り戻し始めていた。そんな状況を作った張本人である束はというと千冬の粛清を受け、現在気絶していた。
束
「…………」
火影
「見事にのびてんな」
一夏
「…千冬姉、少しやりすぎじゃ…」
千冬
「構わん」
箒
「感謝します、千冬さん」
シャル
「あんな織斑先生初めて見た」
ラウラ
「ああ。ドイツでもあんな教官は見たことが無い…」
セシリア
「でもどうしましょう。このままという訳にはいきませんでしょうし…」
みんながどうしようか迷っている中クロエが、
クロエ
「大丈夫です」
束
「…………」
クロエ
「コアラのマーチ食べます?」
束
「もらおうじゃないか!」
生徒
「「「はや!!」」」
クロエ
「問題解決ですね」
千冬
「う、うむ。…所で束、そろそろこっちに来た理由を話せ」
束
「そうだね!…では皆々様。上空をご覧あそばせ!」
全員が上を見上げるとそこに一体の赤いISが上空で待機していた。やがてそれはゆっくりと降下し、全員の前に降り立った。
一夏
「束さんこれは?」
束
「ふっふ~ん!よくぞ聞いてくれました!これぞ我が最愛の妹、箒ちゃんのために作った専用機、「紅椿」(あかつばき)だよー♪」
箒
「紅椿…。これが私の…専用機」
束
「コアは勿論パーツまで全てが束さん特製!どんなISにも後れをとらないよ~♪…一部を除いて」
一夏
「一部って?」
千冬
「…束、それは海之と火影のISか?」
束
「あったり~!悔しいんだけどひーくんとみーくんのISは束さんも分からない機能が多いからね。あと二人の常人離れの身体能力も重なってどんどん強くなってるんだよ~。残念だけど束さんにも無理!あ~思いだしたらやっぱりばらしたくなってきた~!ねぇひーくんみーくん」
火影・海之
「「お断りします」」
束
「ガビーン!また即答!」
クロエ
「束様。前回と同じパターンですよ」
シャル
「前に火影がアリギエルはプレゼントされたって言ってたけど…篠ノ之博士じゃ無かったんだ」
簪
「篠ノ之博士でも造れないなんて…」
束
「まいいや。あとこの紅椿には新しい装備を搭載しているからね♪」
箒
「新しい装備?」
束
「そっ!その名も展開装甲!攻撃、防御、スラスター等目的に応じて使い分けられる万能装備だよ♪使いこなすには練習がいるけどね」
箒
「展開装甲…」
束
「さてと、それでは箒ちゃん。初期化と最適化を始めようか!束さんも手伝うから直ぐに終わるよ♪」
箒
「…はい。宜しくお願いします」
そういうと束と箒は作業に入った。
「ねぇ、篠ノ之さん専用機造って貰ったの?」
「なんかずるい…。私も頑張ってるのに…」
「まあ妹の特権ってことなんじゃないの?」
火影
「……」
鈴
「どうしたの火影?」
火影
「ああいや、箒が大丈夫かと思ってな」
シャル
「どういう事?」
海之
「代表候補生であるお前達なら分かるだろうが、専用機というのは数多くの努力と実績を積み重ね、更に政府や企業から認められて初めて持つ事が許される。あいつは確かに腕は悪くない。だがISの操縦歴で言えばお前達よりも劣る。幾ら束さんの妹とはいえ、あっさり持ってしまって果たして良いものか…。下手に動いて失敗しなければ良いが」
簪
「海之くん…」
セシリア
「確かに私もブルーティアーズを得るまで何年もかかりましたわ…」
ラウラ
「なんとなくわかるな。私も…力に飲み込まれたからな」
一夏
「まああいつも一所懸命努力してきたんだし、大丈夫だよ」
火影
「……」
…………
そしてやがて箒と紅椿の設定と試運転は終わった。
一夏
「あの紅椿っていう機体、火影や海之の程じゃねえけどはえぇな」
束
「じゃあ設定はこれで終わりだね♪お疲れ様箒ちゃん」
箒
「ありがとうございます…」
(これで私も戦える…一夏と一緒に…。もう一夏や火影達の足手まといにはならない…)
一夏
「お疲れ、箒」
火影
「ま、改めてこれから宜しく頼むぜ」
箒
「ありがとう二人共」
千冬
「束。紅椿は何世代になるんだ?」
束
「あ、忘れてた!紅椿はいっくんの白式と同じく第4世代だよ♪」
シャル
「第4世代!」
簪
「各国がやっと第3世代に取りかかったばかりなのに…」
セシリア
「さすがは篠ノ之博士ですわね…」
一夏
「つーか白式って第4世代だったんだ…」
鈴
「遅いのよあんた!…因みに火影、あんたと海之のって何世代なの?」
火影
「ああ僕達のは…0世代だ」
鈴
「はっ?第0世代!?」
シャル
「そんなの聞いた事無いよ!」
海之
「俺達にもわからん。だが登録ではそうなっている。俺のウェルギエルが0世代の1号機、アリギエルが2号機だ」
鈴
「わからない?…あ、そか。あんた達のISって誰かから貰ったものって言ってたっけ」
火影
「さっき束さんが言ってたが、僕達のISは使い手と共に成長する機体だ。大方可能性が無限大、ゼロっていうことじゃねえか?」
一夏
「…ほんとお前らって色々すげえな」
千冬
「……」
クロエ
「束様。あとは」
束
「わかってるよクーちゃん。次はあれだね♪」
千冬
「まだあるのか束?」
束
「まあね!ちょっと待ってて!」
そう言うと束は一旦ロケットに戻る。…そして戻って来た束の手は少し大きめのアタッシュケースがあった。
束
「よいしょっと!」
一夏
「束さんそれは?」
束
「ふっふ~ん。これはひーくんみーくんの依頼だよ♪」
火影
「僕と海之?…てことはまさか」
束
「そ!それではオープン!」
ガチャッ!プシュー!
束はケースを開けた。その中には、
シャル
「これって…籠手?」
セシリア
「義手の様にも見えますわね…」
籠手の様にも義手の様にも見える物が3つあった。
火影
「…デビルブレイカ―」
束
「正解~」
海之
「…まさかこんなに早く。しかも3つも」
束
「とりあえず先にできた物を渡すね♪」
海之
「ありがとうございます」
束
「お礼を言うのは束さんだよ!貴重なデータが得られたし~♪」
鈴
「ねえ火影。これは?」
火影
「ああ。これはデビルブレイカ―という武器だ」
シャル
「これが武器!?」
束
「ただの武器じゃないよ。これは拡張領域もいらないし展開する必要もない。腕にはめるだけで使えるんだよ~!」
箒
「そんな物が…」
海之
「ああ。そして…これはお前達に使ってもらう」
鈴
「…えっ!?」
ラウラ
「私達が?」
火影
「ああそうだ。理由としては…対抗するためと言っておこうか」
シャル
「対抗って…、もしかして火影、あの機械の蜘蛛とかの事?」
火影
「…そうだ。お前達も分かっているだろうがアレは前例が無い未知の存在だ。前回は被害も少なく倒すことができたが次も上手くいくかわからねぇ。いつも僕や海之がいるとは限らねぇしな」
海之
「その通りだ。だからこそお前達にも今まで以上により強くなってもらう必要がある。そのためのこれだ。使いこなすには鍛錬がいるがな」
全員
「「「……」」」
火影
「どうだ?覚悟はあるか?」
一夏
「…良いぜ、やってやろうじゃねえか。いつまでもお前らに頼るのも悪いし。俺もアラストルを結構使いこなせるようになって来たしな」
箒
「…うむ。折角専用機を持ったんだ。私も足手まといにはならん!」
セシリア
「私ももっと強くなりますわ!」
鈴
「同じくよ!でも絶対いなくならないでよ!あんたも海之も」
シャル
「みんなが一緒なら怖くないよ!」
ラウラ
「私はいつも海之。お前と共にいよう」
簪
「少し怖いけど、私も頑張る!」
みんなやる気に満ちていた。
千冬
(海之と火影、二人がみなに良い影響を与えているな。しかし先程の言葉、まるでこの後あの様な事が再び起こる事を確信している様にも思える。海之、火影、お前達はやはり我々とは違うのか。…もしかしたら…私も何れ再び立たねばならんかも知れんな…)
簪
「ところで海之くん。今あるこれは誰に使ってもらうの?3つしかないけど?」
海之
「ああ。今ここにある物は…セシリア、鈴、そしてラウラ。お前達に渡す」
セシリア
「本当ですか?」
鈴
「ありがとう!」
ラウラ
「嫁からのプレゼントか。良い響きだ」
火影
「束さん。「ケルベロス」と「パンドラ」は?」
束
「「ケルベロス」の方は来月には渡せるよ。「パンドラ」はもうちょっとかかるね。ていうかなにあの構造!あんなの見たこと無いよ!」
クロエ
「まあでも束様。もの凄く嬉しそうに造られてますから心配なさらないでください」
海之
「ありがとうございます」
簪
「海之くん。「ケルベロス」って?」
海之
「ああ。それこそお前に渡す武器だ。あと「パンドラ」はシャル、お前にだ」
シャル
「僕の?」
火影
「そうだ。そしてこの「パンドラ」だが…少しお楽しみがあるからな」
海之
「というわけだ簪。もう少し待っていてくれ」
簪
「ありがとう海之くん。それに篠ノ之博士」
シャル
「お楽しみか~」
とそこへ真耶が慌てた様子で走って来た。
真耶
「せ、先輩大変です!」
千冬
「山田先生、どうした?……! 全員注目!訓練は中止!これより特殊任務に移行する。専用機持ちは付いてこい!」
デビルブレイカ―3種、キングケルベロス(省略でケルベロス)、パンドラ登場決定です。パンドラはかなり特殊な魔具ですが予定は出来てますので頑張ります。