IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

80 / 270
火影と海之は一夏達を連れて自分達の故郷であるスメリアに帰国する。今まで行ったことが無いスメリアの街並みや火影と海之の家に驚く一行。ギャリソンの料理等にも感動しつつ、一日目を楽しむのであった。


Mission69 スメリアの人々

スメリア滞在二日目。

みんなやはり疲れていたのか昨晩はベッドに入るとあっという間に眠ってしまった。そんな日の翌朝。朝食にはまだ早い時間帯。

 

エヴァンス邸 客室前の廊下

 

ガチャッ

 

シャル

「あっ鈴、本音。おはよう」

ラウラ

「おはよう二人共」

「おはようシャル、ラウラ」

本音

「おっはよー!う~ん良く寝た!」

シャル

「ほんとだね。にしても本音は朝から元気だね」

 

同タイミングでシャルロット達と鈴達がそれぞれの部屋から出てきた。すると、

 

ガチャッ

 

「ああみんな。おはよう」

セシリア

「おはようございます。皆さん」

ラウラ

「箒もセシリアもおはよう。良く眠れたか?」

セシリア

「ええもうぐっすり。…一夏さんは?」

ラウラ

「まだ見ていない。まだ寝ているのではないか?」

「まったくあいつは…。昨夜はしゃぎすぎだ」

本音

「一番元気だったもんね~」

 

女子は全員起きてきたが一夏はまだ眠っている様だ。とそこへ、

 

ギャリソン

「おや皆さま。おはようございます。良くお休みになられましたか?」

シャル

「あっ、ギャリソンさん。おはようございます。はい、おかげさまで」

ギャリソン

「それは何よりでございました。朝食はもう少しで準備できますので申し訳ありませんがもう少々お待ち下さい」

「あ、ありがとうございます。…あのギャリソンさん、海之と火影はもう起きてますか?」

ギャリソン

「はい。お二人でしたら…」

 

 

…………

 

エヴァンス邸私有地内 簡易射撃場

 

火影

「……」

 

パパパパパパパパパパパパパッ!

 

火影

「!」

 

バババババババババババババッ!

 

そこでは火影が朝練を行っていた。普通のクレー射撃だと火影には話にならないので彼特製のメニューがある。そして朝なので迷惑にならない様銃はサイレンサー付きの専用銃である。

 

火影

「ふぅ」

本音

「ひかりん~!」

 

そこへ鈴、シャルロット、本音。そしてセシリアが来た。

 

火影

「ああお前らか。おはよう」

「ああお前らか、じゃないわよ。朝練するならなんで誘ってくれないのよ~」

火影

「疲れてると思ってな。良く眠れたか?」

シャル

「うん。…射撃の訓練してたの?」

火影

「ああ習慣だからな」

本音

「ひかりんえらーい」

セシリア

「見た所クレー射撃の様ですけど…随分違いますのね」

火影

「ああ。普通はショットガンを使うが僕はハンドガンを使うんだ。あとディスクが単発じゃなくていろんな場所から複数立て続けに出る様になってる」

シャル

「ハンドガンで当たるの?」

火影

「当たりやすいショットガンだと物足りねぇからな。僕にはこれ位が丁度良い」

セシリア

「だからこそあんな正確な射撃ができますのね…」

「あっ忘れてた。もう少しで朝食だって」

火影

「ああわかった」

 

 

…………

 

数刻前 エヴァンス邸私有地内 小道場

 

海之

「………」

 

そこでは海之が朝の鍛錬を終え、瞑想していた。

 

海之

「………もう入って来て良いぞ」

箒・ラウラ

「「!」」

 

どうやら瞑想中の海之を気遣って外で待っていた様である。

 

ラウラ

「さすがだな海之。気配は消していたつもりだったが」

「…小さめだが良い道場だな。手入れがしっかりされている」

海之

「道場は武をやる者にとって神聖なものという母の意向だ」

「同意しよう。…なぁ海之。こちらにいる間私も参加させて貰ってよいだろうか?」

ラウラ

「私もやるぞ海之。パンチラインを使いこなすために接近戦も学ばねばならんからな」

海之

「構わない」

「そうか。ありがとう」

ラウラ

「感謝する。…そうだ。もうすぐ朝食だ。そろそろ戻った方が良いな」

海之

「そうか」

 

その後、女子達と訓練を終えた火影と海之達。そして遅れて起きてきた一夏も交えて全員朝食を取った。

 

火影

「良く眠れたか一夏?」

一夏

「ああバッチリだ!」

 

朝食を終えた一行は今日の予定を考えていた。その結果昨日は街を見ることができていなかったので、今日はリクエストでゆっくり街の観光をする事になった。海之や一夏達は車で、そして火影と昨日「火影の後ろ順番ジャンケン」で勝った本音はキャバリエーレで向かう事になった。

 

ドゥルルルルンッ!ドゥルルルルルルンッ!

 

火影

「やっぱニコの整備は完璧だな。落ちんなよ本音」

本音

「よろしくねひかりん~♪」

(良いなぁ~。でも帰りは私だからね!)

シャル

(…いいもん!明日は僕だもん!)

一夏

「やっぱバイクってカッコ良いよなぁ。俺も免許取ろっかな」

箒・セシリア

「「頑張れ!(頑張って下さいまし!)」」

 

そして全員で街に向かった…。

 

 

…………

 

スメリアは世界で最も小さい国。更に島国なので大きい街は本当に数える位しかない。しかし今一行がいる街はこの島で最も大きく、大型ショッピングモール、映画館や水族館、学校、大型プール、観光客用のホテル等施設はそれなりに充実していた。

 

セシリア

「結構大きい街ですわね」

ラウラ

「ああ。それに昨日以上に様々な人がいるな」

シャル

「…でもみんな楽しそうだよね。難民の楽園と呼ばれてるだけの事はあるよ。これが平和っていう事なのかもね」

火影

「世界には未だに紛争や人種差別、貧困等様々な問題がある。こんな場所が一つ位あっても良いさ」

海之

「…さて、ここからは基本自由行動にするか。みんな見たい場所もあるだろう。事前にMAPも渡されたな」

「でも大丈夫かな。私達はここは始めてだし…」

火影

「大丈夫大丈夫。なにか分からなければそこらにいる人に気軽に聞いてみな。みんな喜んで教えてくれっから。ここでは間違っても犯罪なんて起きやしねぇし安心しな」

 

そしてみんな待ち合わせの時間を確認し、それぞれのパーティーに分かれて街歩きを始めた。

 

 

…………

 

海之・ラウラ 

 

当たり前の様に海之と一緒に回りたいと言ったラウラは海之に自分が行ってみたいという場所を提案し、良い場所が無いかと尋ねたところ、海之は心当たりがあるとある店に向かった。

 

海之

「着いたぞラウラ」

 

そこは一軒のブティックだった。

 

ラウラ

「ここがお前のおススメの店か?」

海之

「ああ品揃えに関しては保証しよう。しかしお前がこんな店に行きたいと言うとはな。意外だった」

ラウラ

「う、うむ。制服と軍服以外持っていなかったのでな。昔の私からすれば考えもしなかった事だ。だが…今は違う。私も変わらねばならん」

(…海之のためにも)

海之

「…ふっ、そうだな。先ほどの俺の言葉は謝罪しよう。では入ろうか」

 

カランッ

 

二人は店内に入った。すると茶色い髪の女性店員が話しかけてきた。

 

女性店員

「いらっしゃいま…。あら~海之くんじゃない!!元気してた?」

海之

「ええ元気ですよ。お久しぶりです、シンディアさん」

ラウラ

「知り合いか海之?」

海之

「ああシンディアさんという。この店のオーナーの娘さんだ」

シンディア

「うちのママと海之くんの亡くなったお母さんが友達だったのよ。その頃からの付き合いってわけ♪…って可愛らしい子ね~。ひょっとして彼女~?海之くんもそんな歳になったのね~」

ラウラ

「う、うむ!海之は私の嫁だ!」

 

そう言ってラウラは海之の腕を掴んだ。

 

海之

「…気にしないでください」

シンディア

「照れない照れない♪それにしても大胆ね~もう妻宣言なんて~♪…もしかして今日は未来の奥様のために服を御所望?」

海之

「だから…、もう良いです。まぁそうです。繕って頂けますか?」

シンディア

「オーライ♪じゃあ未来の奥様、こちらへどうぞ♪」

ラウラ

「う、うむ。世話になる…」

 

そう言うとラウラとシンディアは奥に行って服を選ぶ。そして暫く待っているとまた扉が開いた。

 

カランッ

 

金髪の大柄の男性

「お~いシンディア、…って、海之じゃねーか!久々だなぁ!いつ戻ったんだよ?」

海之

「ザックか。相変わらず暑苦しい奴だな」

ザック

「おめぇもその口は相変わらずだっつーの。それより今日はなんだ?ここに売ってんのは女モンの服だぞ?」

海之

「友人の付き添いだ。お前こそどうした?まだシンディアさんに尻を敷かれているのか?」

ザック

「馬鹿いっちゃいけねぇよ。驚け!確か日本に行ってたおめぇは知らねぇだろうけど正式に付き合う事になったんだぜ!」

海之

「それは良かったな」

シンディア

「海之くん、できたよ~♪」

ラウラ

「ちょ、ちょっと待て!心の準備が」

 

見るとそこには黒い服の上に茶色いワンピースを着たラウラがいた。

 

ザック

「……おや~、おめぇも隅に置けねぇな海之~。勉強意外にちゃんとやる事やってんじゃねぇか~♪」

シンディア

「こらこら下品なこと言わないのザック」

ラウラ

「…ど、どうだ?…に、似合ってるか?」

海之

「…ああ。可愛いと思うぞラウラ」

ラウラ

「!そ、そうか。よ、良かった」

 

そう言われたラウラは赤くなりながらも倒れる事はなかった。彼女も多少は免疫が付いたようである。

 

海之

「シンディアさん。もう一、二点位お願いできますか?一式頂きます。支払いはこれで」

ラウラ

「えっ!ま、待て!私が」

シンディア

「いいのいいの。未来の旦那からのプレゼントなんだから受け取っておきなさいな♪ザック、包装お願いね」

ザック

「あ、へいへい」

 

やはり尻に敷かれているなと海之は思った。

 

ラウラ

「あ、ありがとう海之。いつか礼をする」

海之

「気にするな」

ラウラ

(…こういうのも…本当に悪くないものだな…)

 

その後、海之とラウラは後ほど降りてきたオーナーの計らいで休憩を貰ったシンディア、ザックと一緒に時間を過ごす事になった。

 

 

…………

 

一夏・箒・セシリア

 

同じ頃、一夏達は久々に映画を見ようと映画館に立ち寄り、映画を観終わって街に出ていた。因みに見た映画は、

 

一夏

「一回ああいうホラー映画を大画面のスクリーンで観てみたかったんだけど…思った以上の迫力だったな!」

箒・セシリア

「「………」」

 

そうホラー映画である。思った以上の怖さに劇場内は数多くの悲鳴が聞こえた。それは一夏に付いてきた箒とセシリアも同じだった様で、映画が流されている中ずっと一夏にしがみついていた。そんな二人の心中は、

 

箒・セシリア

((…今度は二人きりで観に来よう(来たいですわ)♪))

 

…しがみついていた理由はどうやら怖さだけでは無かったようである。

 

一夏

「なぁ、あそこの喫茶店で休まないか?」

セシリア

「そうですわね」

 

そう言って三人は目の前の小さな喫茶店に入った。

 

カランカランッ

 

黒い長髪の男性

「…いらっしゃいませ」

 

カウンターには黒い長髪の青年が仕事をしていた。マスターにしては若く、自分達とそう変わらない位に思える。店にはテーブルに客が2、3名だった。

 

男性

「3名様ですか。…こちらへどうぞ」

一夏

「あ、はい。ありがとうございます。……さて、何飲む?」

「私は…ほう、おススメはストロベリーサンデーか。奇遇だな。火影が喜びそうだ」

男性

「…?失礼。先ほど火影と仰いましたが…、お客さま方は火影・藤原・エヴァンスさんのお知り合いの方ですか?」

「…え?はい、そうです。火影を知ってるんですか?」

男性

「ああ申し訳ありません。私は火影さんの同級生でデウスと申します」

セシリア

「まぁ同級生でしたの!どうりでお若いと思いましたわ」

デウス

「火影さんとは中学校まで一緒だったんです。彼も僕もストロベリーサンデーが好きでして。彼と海之さんはお元気ですか?」

一夏

「ええ元気です。俺達は日本で同じ学校にいるんですが夏休みに誘われまして」

デウス

「そうですか。ではまた近いうちに来られるかもしれませんね。彼は兄が作るストロベリーサンデーが好きですから」

 

カランッ

 

白髪の男性

「すまなかったなデウス、留守番させて。…ああお客様、いらっしゃいませ」

「あ、こんにちは」

デウス

「お帰りなさい、アル兄さん」

 

アルといわれた男性は裏で仕事着を着た後、カウンターに出てきた。

 

デウス

「アル兄さん。こちらのお客様方、火影さんと海之さんのお知り合いだそうです」

アル

「左様でしたか。…アルと申します。二人の事は幼い頃から知っておりますよ」

一夏

「そうだったんですか~。…どうした箒、セシリア?」

「…失礼、お二人は剣の御経験は?」

デウス

「! 良くおわかりになりましたね。私もアル兄さんも共に剣を学んでおります」

「やはりそうでしたか。気配から御二人共只者ではないと感じました」

一夏

「俺全然気付かなかった…」

アル

「火影くんや海之くんとは剣を通じて知り合ったのです。私はもう今は辞めてしまいましたがね。二人の腕は昔から抜きん出ていました。それ以降は当店のストロベリーサンデーを気にいって頂きまして今でも時々来られますよ」

セシリア

「そうなんですか。…あの、御二人はご兄弟ということですが…あまり似ておられない様に思えるのですが…もしかしてお二人は…」

アル

「…はい。私と弟の親は共に難民で互いに違う人種です。私は母の、弟は父の血が良く出ています」

セシリア

「…申し訳ありません」

デウス

「お気になさらないでください。私達の親は20年前にこのスメリアに来ました。両親もその後生まれた私達も人種の違いで嫌な思いをしたりしていません。学校でもその様な事は一回もありませんよ」

アル

「血とか種の違いとか関係ありません。私はこの国でそう学びました」

「本当に良い国ですね」

デウス

「…そうですね。本当に平和です。…ずっと続いてほしいです」

 

その後、一夏達は店のおススメであるストロベリーサンデーを注文し、アルとデウスと話をしながら時を過ごした。特に火影や海之の過去の事などを聞けて結構盛り上がったんだとか。

 

 

…………

 

火影・鈴・シャルロット・本音

 

その頃火影達はショッピングモールを回ったり小休憩を取った後、街に出ていた。そして今は火影が行きたいという場所に向かっていた。

 

「あのショッピングモール、いつも行ってるショッピングモールより色んな店があったわね」

シャル

「そうだね。あれならお土産買いに行く時も困らないよ」

本音

「美味しそうなデザートの店もたくさんあったね~!」

火影

「あそこは元難民の人も多く出店してるからな。色んな国の色んな商品が出てんだ」

シャル

「本当に良い国だね。世界中がこんな国だったらみんなひとつになれるのに」

火影

「まぁな。でもそう上手くはいかないもんさ。…それに全部がそれで正しいとは限らねぇしな」

本音

「ほぇ?」

火影

「心をひとつにするってのは確かに素晴らしい事だ。だが大きく見りゃそれじゃいつまでも一人でいるのと変わらない。喜んだり笑ったり悲しんだり、そして時にはケンカしたり憎しみ合ったり、そうして世界は歩み成長してきた。良くも悪くもな。俺達がすべき事は…未来を夢見て死んでいった者達の意思を無駄にしない様に生きる事だ」

「火影…」

 

鈴は火影がきっと両親の事を考えているのだろうと思った。火影や海之と生きる夢を叶える事ができなかった二人の両親を。

 

火影

「そろそろ見えると思うんだが…あ、あれだ」

 

そう言った火影達が行きついたのはあるジュエリーショップだった。火影は店のドアを開ける。

 

カランッ

 

店内は20点位の指輪が並んでいた。デザインからしてオリジナルだろうか。

 

本音

「どれもキレイ~!」

シャル

「ほんとだね。それにお値段もどちらかといえばお手頃な方だね」

「でも火影、なんでこのお店に来たの?」

火影

「ああそれは」

 

すると返事を終える前に奥から二人の人物が出てくる。一人は眼鏡をかけた黒髪の背の高い男性、もう一人は同じく眼鏡をかけた長い茶色い髪の女性だ。

 

火影

「ブラックさん。アンジェラさん。お久しぶりです」

ブラックと呼ばれた男性

「!火影さん!お久しぶりです!」

アンジェラと呼ばれた女性

「まぁ!本当に御無沙汰しておりますわ」

火影

「ええ。お店出来たんですね。おめでとうございます」

ブラック

「ありがとうございます。まだ始まったばかりですが」

アンジェラ

「…あら?火影さん、そちらの御連れの方々は?」

火影

「ああ、今僕が行ってる学校の友人です」

「こんにちは。鳳と言います」

シャル

「シャルロット・デュノアです。初めまして」

本音

「布仏本音です。こんにちは」

火影

「僕と海之は今日本にいるんです」

アンジェラ

「まぁそうでしたの。初めまして。アンジェラと申します。宜しくお願いしますね」

ブラック

「ブラックといいます。こんにちは」

「ねぇ火影。このお店もだけどこちらのお二人とはどうやって知り合ったの?」

火影

「ああそうだったな。実は」

ブラック

「火影さん、僕からお話しします。…実は僕は元難民でね。今から10年前にスメリアに来たんです。当時僕は18歳でした。家族を戦地で失い、生きる希望も何も見いだせない状態でかなり荒んでいたんです。手を差し伸べてくれる人は沢山いたのに…どうしても信じる事ができなくて。…全く情けない話です」

鈴・シャル・本音

「「「……」」」

ブラック

「そんな時に出会ったのがアンジェラでした。彼女の献身的な深い優しさに僕はやがて恋に落ちたのですが…彼女の父は当時ESCの重役でしてね。身分の違いという理由から僕達の交際をあまり歓迎してくれなかったんです」

アンジェラ

「…そんな父にある時、火影さんと海之さんのお父様であるアルティスさんが仰ったんです。「身分の違いで愛が許されないなら自分も妻と縁を切らなければなりません。更に言えば子供達とも縁を切らなければなりませんね」って」

火影

「……」

ブラック

「その後義父さんは関係を認めてくれました。僕とアンジェラはアルティスさんになんとかお礼をしたいと申し上げるとアルティスさんはこう云われたんです。「何年かけても良いからいつか僕と妻のために最高の指輪を作ってほしい。それが君から貰うお礼だ」とね。当時宝石の細工職人をしていた僕は必ずと約束しました。…でも…その約束は果たせませんでした」

シャル

「…火影と海之のご両親は、9年前の自爆テロで…」

ブラック

「…はい。本当に残念でした。そして悔しかったです。僕達はアルティスさんのおかげで救われたのにこのまま何もできないのかって。そして決めたんです。お二人への約束は果たせなかったけれども、一人でも多くの人の幸せのために最高の指輪を作ると。アンジェラと共に」

「そうだったんですか…」

本音

「ひっく…ぐすっ」

火影

「おいおい泣くなよ本音。まぁ僕達とブラックさん達が知り合ったのはそれがきっかけだ」

シャル

「そんな事があったんだ…」

火影

「という訳で、…折角だから買ってやるよ」

鈴・シャル・本音

「「「………へっ!?」」」

アンジェラ

「そんな!火影さんからお金なんて頂けません!」

火影

「いえ。払わなければ父さん達に怒られます。少ないですが御二人が作る最高の指輪の足しにして下さい」

ブラック

「火影さん…ありがとうございます」

火影

「ほら。三人とも好きなの選んで良いぜ」

「…本当に良いの?…」

シャル

「ありがとう火影…」

本音

「ありがとうね…」

 

そして鈴は緑、シャルロットは白、本音は赤の宝石の指輪を其々選んだ。三人は火影に貰った指輪を絶対に放すまいと心の中で誓った。

 

やがて待ち合わせ時間となり、みんなお互い今日起こった事を話し合いながら帰路に就いた。




シリーズ最長になりました(汗)
今回のオリキャラは全てアニメ版DMCのゲストキャラクターがモチーフです。エピソード3、5、10です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。