IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

93 / 270
楯無と海之の勝負は海之の勝利に終わり、楯無は海之にお願いは無いかと尋ねると、海之は一夏達の訓練を頼みたいとお願いし、彼女は聞き届ける。すると早速楯無はその為の必要な事(自分の意見)として一夏と自分を相部屋にしてしまい、火影や一夏達を驚かせた。
そんな日の翌日、火影達の一組は学園祭で何をするか話し合う。男子と女子達で意見が噛み合わず、中々決まらないところでラウラがメイド喫茶を提案。収入が見込めて需要もあり、更に男子ばかり働かせる事もない。全員の意見はなんとか纏まったのであった。

※UAが60000に到達致しました。ありがとうございます。
また同時に誤字のご報告も多く頂いております。こちらもありがとうございますと同時にすみません。今後少なく出来るよう頑張ります。


Mission81 楯無の訓練

IS学園 アリーナ

 

一組の出し物がメイド喫茶(+男子陣による執事のおまけ付き)に決まった当日の放課後、一夏はアリーナに来ていた。目的は昨日言った通り楯無による訓練を受けるためである。一夏の他にも当然の様に箒とセシリア、鈴、シャルロット、ラウラ。そして虚も来ていた。理由を尋ねると「お茶を入れるため」だそうだ。因みに火影と海之、そして簪と本音は来ていない。

 

楯無

「うん、よく来たね!えらいえらい」

扇子

(勤倹力行)

一夏

「ははは、来ないとどうなるか怖いですからね」

楯無

「お友達のみんなも良く来てくれたね。訓練も捗るよ♪。あと篠ノ之 箒ちゃんだっけ?昨日はいきなりの引っ越しでごめんね~。引越し先の方には前日に連絡してたんだけど君への連絡をすっかり忘れちゃってたんだ~」

「い、いえ。確かにいきなりで驚きましたがもう大丈夫ですから気になさらないでください」

楯無

「あそう?そう言ってもらえると助かるよ。ああちゃんとした自己紹介がまだだったね。生徒会長兼ロシア代表を務めてる更識楯無だよ。そして横にいるのは友達の布仏虚ちゃん。宜しくね♪」

扇子

(宜しく!)

「宜しくお願い致します」

一夏

「布仏ってことはのほほんさんの?」

「はい姉でございます。妹が御世話になっております」

「そうでしたか。あっ、篠ノ之箒です。こちらこそ宜しくお願い致します」

セシリア

「イギリス代表候補のセシリア・オルコットと申します。お会いできて光栄です」

「中国代表候補の鳳鈴音です。初めまして」

シャル

「シャルロット・デュノアです。一応フランスの代表候補です」

ラウラ

「ドイツ陸軍IS部隊「シュバルツェア・ハーゼ」所属にしてドイツ代表候補、ラウラ・ボーデヴィッヒであります。宜しくお願いします」

楯無

「はいはい宜しくね~。にしても未来の代表候補がここに四人も!しかも専用機持ちは全員なんて貴重だねぇ。もういっそ来年は専用機持ちのみのクラスを作ろうかな~♪」

一夏

「専用機といえば今日火影と海之は?」

「火影さんと海之さんは簪様と一緒におられます。簪様のIS作成が最後の作業に入っているので手伝ってくださっているのです」

シャル

「とうとう簪のISも完成するんだね」

楯無

「…っと時間がもったいなかったね、早速始めようか。んじゃまずは君達のISの使い方や基本の動き、あと簡単でいいから武器なんかもみせてもらえる?」

 

全員

「「「はい!」」」

 

そしてみんなそれぞれISを展開して動き始めた。

 

 

…………

 

それから数刻後、それぞれの動きを見た楯無が全員集合させた。片手に虚が入れた紅茶のカップを持ちながら。

 

楯無

「みんなお疲れ~。…うん、流石はみんな専用機持ちまたは候補生だけの事はあるわ。悪くないよ」

全員

「「「ありがとうございます!」」」

楯無

「ただちょっと気になる事があったから説明していくね」

 

そして楯無は一夏を指名する。

 

楯無

「まずは一夏くんね。ストレートにはっきり言わせてもらうけど…SEを無駄に使いすぎてるね。特にその原因となっているのはやっぱり荷電粒子砲。あと動き方もよ。確か君のISのスピード上げる剣、アラストルだっけ?それの効果も重なってスピードはかなりあるけど細かい部分にまだ無駄な動きが多いわ。そのせいでこれまた余計なエネルギーを使ってる。まぁ君の機体の燃費が非常に悪いってのもあるけどね」

一夏

「そうなんですよね…」

楯無

「そこでこれは火影くんや海之くんも同意見なんだけど…遠距離はアラストルの雷弾をメインにして荷電粒子砲は零距離で使って行きましょ。つまり相手を掴んで直接撃ちこむってわけ。そうすると命中率が格段に上がるし、無駄にSEを消費する事も少なくなるわ。元々君の機体は接近戦主体だから戦術にも合ってるしね」

一夏

「なるほど」

楯無

「そのためには今まで以上にSE消費とダメージを抑えつつ相手との距離を詰める訓練が必要ね。そうね~…篠ノ之さんとオルコットさん、手伝ってもらえる?」

「は、はい」

セシリア

「わかりましたわ」

楯無

「ふたり共、円状制御飛翔(サークル・ロンド)をやってもらえる?」

「円状制御飛翔って…円を描く様に動くものですよね?」

セシリア

「あれは射撃中心の動きだと思いますが…」

楯無

「うん。でもあれは攻撃しながら同時に相手の攻撃を細かいマニュアル動作でかわし、少しずつ距離を詰める訓練でもあるのよ。一夏くんの場合は攻撃をとにかくかわし続け、少しずつ零落白夜若や荷電粒子砲の範囲まで近づく訓練ってわけ。因みにこれは接近戦ならみんな使えるから篠ノ之さんにも役立つ筈よ♪」

「…なるほど。確かに私の紅椿も展開装甲があるとはいえ接近戦主体の機体ですからね」

セシリア

「よくわかりましたわ。箒さん、早速やってみましょう」

 

そして箒とセシリアによる円状制御飛翔(サークル・ロンド)が始まった。

 

ビュビュビュビュビュン!

ドンッ!ドンッ!ドンッ!バシュッ!バシュッ!

 

ふたりは円を描く様に飛び交い、その過程でそれぞれの射撃兵装であるスターライトとビット、そして刀から繰り出されるエネルギー刃の光が飛ぶ。

 

一夏

「箒もセシリアも上手いな~」

シャル

「流石だね箒。まだ専用機を持って間が無いのにもう動きが様になってるよ」

ラウラ

「ああ。それにセシリアの奴もまだ完全ではないようだが以前と違いビットを動かしながら自身も動けている。しっかり鍛錬を続けていた様だな。」

「ビットだけじゃない。今のセシリアにはローハイドもあるわ。剣の腕は箒や一夏程じゃないにしても接近戦もそう簡単には負けない筈よ」

 

それぞれが意見を述べていた中、

 

楯無

「……えい!」

一夏

「はっ!?」

 

突然楯無が一夏に抱きついた。

 

「なっ!?」

セシリア

「えっ!?」

 

当然箒とセシリアも驚く。その時、

 

ドオォン!ドオォン!

 

箒・セシリア

「「きゃあああ!」」

シャル

「あっ!」

ラウラ

「ふたり共!」

 

余所見をしている間に二人共お互いが放った攻撃に当たってしまった。

 

楯無

「お疲れさま~、もう良いよ~」

 

楯無はふたりを呼び戻した。

 

「ふたり共大丈夫!?」

「う、うむ、一応エネルギーは最小限にしておいたしな」

セシリア

「ええ。ですが更識さん、何故あのような事を…!」

 

すると楯無が少し真剣な表情で二人に言う。

 

楯無

「…それが君達の気になる点だよ。しの…もうみんな名前で呼ぶね。箒ちゃんもセシリアちゃんも、特に箒ちゃんは一夏くんに何かあると直ぐに注意を反らしてしまうんだよ。今のも撃ち合っている時なのに私のあんなイタズラで止まっちゃうし。もしあれが本当の戦いだったらふたり共撃ち落とされてるよ?」

ラウラ

「…確かにそうだな。それに関しては私も同意見だぞ?」

箒・セシリア

「「う…」」

楯無

「好きな子になにかあったらという気持ちはわかるけどね。でも戦いの場ではちょっとした油断が大きな過ちになる事もある、その事を肝に銘じておきなさい。それと箒ちゃんの紅椿だけど…一夏くんの白式と同じ位燃費が悪いわね。でも紅椿ってワンオフアビリティーでSEを補給できるって聞いたけど?」

「は、はい。ただどうも発動条件がはっきり分からなくて…、多分私がまだ紅椿を使いこなせていないからだと思うんですけど」

楯無

「確か紅椿って篠ノ之博士が造ったのよね?聞いてみたりした?」

「ええ一応…。そしたら一夏と一緒に戦えば良いって」

シャル

「一夏が関係しているって事?」

楯無

「…まぁそう言う事なら何れわかるでしょ。とりあえず今はエネルギーの節約、そして油断大敵。これを忘れない様にしなさい。特に一夏くん関連で」

「は、はい!」

一夏

「……」

「どうしたのよ一夏?さっきから黙って」

一夏

「…なぁ、さっきから度々俺の名前が出てるんだけど…箒とセシリアの訓練で俺が何か関係してるのか?」

一夏以外の全員

「「「……」」」

一夏

「あと更識さん。さっき俺に抱きついたのは何でですか?」

楯無

「う~んそれはね~…好きだから♪」

箒・セシリア

「「!」」

 

その言葉に二人はまた驚くが一夏は、

 

一夏

「好きって…何がですか?」

楯無

「……大変とは聞いてたけど…本当に大変ね。ふたり共頑張んなさいね。因みにさっきのは冗談だから気にしないでね♪」

箒・セシリア

「「は、はい…」」

シャル

(一夏~)

(まさかここまでとは思わなかったわ…)

ラウラ

(…馬鹿者)

楯無

「それじゃ一夏くん。私が相手になってあげるから今の動きやってみようか?」

一夏

「は、はい!」

 

 

…………

 

楯無

「ほらほら~またロックオンされてるよ~♪そんな大きく動いてちゃ簡単に囚われるよ~」

一夏

「くっ!うおぉぉぉ!」

 

先程から一夏は楯無の指示の下サークル・ロンドの訓練を行っていた。しかしやはり実力の差か動きを読まれ続けている一夏は先程から楯無のロックオンを受け続けていた。

 

ラウラ

「やはり動きが全く違うな…」

シャル

「うん…全て読まれてる。一夏も以前に比べて速くなっているのに…」

セシリア

「ええ…。それに一夏さんも時々攻撃していますがそれも全てかわされてますわ…」

「あれがロシア代表の力…」

「一夏…」

 

 

…………

 

一夏

「くっ…、も、もうダメだぁ…」

 

攻撃されているわけでもないのだが激しい動きの連続で一夏は疲れ切っていた。

 

楯無

「もうくたびれちゃった?終わる?」

一夏

「ぜい、ぜい…」

楯無

「…う~んこの子に関してはふたりの予想が外れたかな~?」

一夏

「…えっ?」

楯無

「君の訓練を海之くんと火影くんからお願いされた時にね、ふたりが言ってたのよ。君は必ずもっと強くなるってね」

一夏

「火影と海之が…?」

楯無

「うん。悔しいけど私は海之くんにコテンパンにやられたわ。多分、いやきっと火影くんと戦っても負けてたでしょ。あの二人は間違いなく学園、いや世界のレベルよ。そのふたりがそこまで言うんだから君も可能性がある子かなと思ったけど…外れだったかな~」

一夏

「……」

 

自分にとって姉の千冬と同じ位目標である火影と海之。その彼等が自分はもっと強くなると信じてくれている。その言葉に一夏は、

 

一夏

「せ、先輩。お願いします!」

 

再び気を取り戻した。

 

楯無

(…眼の力が戻ったわね。…ふふっ、あのふたり程じゃないけど中々根性あるじゃん♪)

「OK~♪んじゃ行くよ~!」

 

そして一夏と楯無はまた動きだした。

 

シャル

「一夏、なんかまた元気になった感じだね」

「あいつ単純だからなんか言われたんじゃないの?」

ラウラ

「男が女から言われて喜ぶ言葉……。愛の告白とかか?」

箒・セシリア

「「!」」

 

一部勘違いが発生している中、彼等の訓練はこの後も続いた…。




おまけ

訓練休憩中、楯無が鈴、シャルロット、ラウラに話しかけた。

楯無
(ねぇちょっと聞きたいんだけどさ~♪君達三人って火影くん派?それとも海之くん派?)
鈴・シャル・ラウラ
(((!?)))
楯無
(だって~さっき私が一夏くんに抱きついても表情変えなかったんだもん♪だから火影くんか海之くんの方なのかなと思って)
シャル
(ひ、秘密です!)
楯無
(ふ~~ん…教えてくれなきゃ今度はあのふたりと相部屋になろうかな~♪)
鈴・シャル・ラウラ
(((それは!)))
楯無
(それは~?)
鈴・シャル・ラウラ
(((だ、駄目…です)))

そして鈴とシャルロットは火影、ラウラは海之に好意があると自白した。この時三人は同じ事を願った。

「千冬さん、束さん、レオナさん、そして楯無先輩。どうか同じ場所に集まる事がありませんように」

と…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。