side 黒崎一護
井上が誘拐された。なんか大丈夫そうな気もするんだがそれでも助けにはいかないといけない。こうしている間にも何をされているかわかったもんじゃないしな。なんでか大丈夫そうな気もするが。(二回目)
さて、この度俺と一緒に虚圏に突入するイカれた仲間を紹介するぜ!
俺!
石田!
チャド!
以上だ!
……織斑さんとかにもついて来てもらえると嬉しかったんだが、絶対許可とか出ないと思って諦めた。そもそも行く気があるならひょっこり向こうで出会いそうな気もするしな。
俺達は浦原さんに頼んで虚圏に行く準備を整えたんだが、浦原さんも浦原さんで色々と考えるところがあったらしく普通に協力してくれた。そもそも井上は狙われるというのも非常に可能性の高い未来として予想していたそうで、それに対して手を打とうとしたものの遅くなった結果云々と言われた。細かいことは知らないが、少なくとも浦原さんのせいじゃねえと俺は思う。
まあとりあえず俺達は虚圏に送ってもらって、それから明らかに怪しい、と言うか不似合いなバカでかい建物……多分あれ建物だよな? 中入れるよな? 多分建物に向かって走り出した。
「なあ石田」
「なんだ」
「お前って滅却師なんだよな?」
「何今更変なことを言ってるんだ」
「いやそうじゃなくて、滅却師でできることは大体できると思っていいか? 霊子解体とか」
「ああ、なるほど。それが出てくるってことは黒崎もできるのか?」
「俺は相手に意志が無ければできねえことも無い、ってくらいだな。お前は?」
「相手が僕以上の滅却師でもなければ生きていようが関係なくできると思うよ」
「すげえなそれは。虚圏じゃ最強の能力なんじゃね?」
「霊子を放出する系統の技は僕には効果がないしね。まあなかなか便利ではあるよ」
「石田の助けがあったにしろチャドは十刃を真正面から倒してたから心配はしてねえんだけど、石田はどこまでできるかわからなかったからな。まあ安心した」
「そうか。僕としてはお前がどこまでできるのかの方が興味があるけどね」
俺は滅却師としては大して強くはないしできることも少ない。死神としての力を中心に鍛えてきたつもりだし、死神の力と虚の力が俺の中では同一のものだったと知ってからは虚の力も同じように鍛えてきた。だが、滅却師の力については動血装と静血装くらいしか使えねえんだよな。弓も出せねえし。
と言うか、遠距離の攻撃手段としての月牙が有能すぎるんだよな。月牙があるならわざわざほかの遠距離攻撃を覚える意味があまりあるとは思えなくてな。
チャドは……大体わかっている。虚の力と完現術、その二つを合わせてかなり強くなっている。そしてここに来る前に十刃の大男を倒したことでまた少し強くなっているのもわかる。その『少し』ってのがどのくらいなのかしっかりわかっているわけじゃないが、なんか仮面が変わっていたようにも見えたからそこそこ以上に強くはなっているんだろう。多分。
ただ、戦い方は変わらない。近づいて殴る。チャドらしい戦い方だ。俺の戦い方は変わっちまったからなぁ……。まあ武器の使い方を知らなかったころと知った後で戦い方が大きく変わるのは当たり前の事なんだが。
虚圏は広い。もしかしたら尸魂界より広いのかもしれない。少なくとも瀞霊廷より広いのは確実だろうが、尸魂界と違ってそのほとんどが砂で覆われているというのが面倒だ。走る時に足を取られるし、黒腔を通ってきた時のように足元に霊子の道を作った場合周りから見つかりやすくなるし。俺がもっとちゃんとした滅却師なんだったら霊圧を感じさせないようにしながら霊子を集めることもできるかもしれねえが、今できないことを今求めたところで何の役にもたちゃしない。どうせするなら有意義なことをやっておくべきだ。何が有意義なのかはまあ置いておくとして、とりあえず近くにいる俺に敵意を持っている奴を片っ端から斬り捨てていく。ここまで俺がやったことと言えば走ることだけだったからな。
とりあえず斬る。敵なら斬る。敵意があっても斬る。敵意がなくとも怪しければ斬る。まあ斬ろうとしたらなんか気が抜けるようなコントが始まる奴らもいたが、そいつらは敵対する気がゼロっぽかったから斬らずにおいておいた。と言うか無限追跡ごっこってなんだよ……?
それはそれとして。
「なあ石田、チャド」
「なんだ黒崎」
「どうした、一護」
「あの砂、なんか虚っぽくね?」
「……ああ、なるほど虚っぽいね」
「ム……すまないが俺にはよくわからない」
「ああいや、正直俺も虚っぽいような気がしただけで確認の意味も込めての行動だから気にしないでいい。あんまり自信も無かったしな」
「間違いなく虚だと思うぞ。どうする?」
「俺ができることなんて一つしか無いだろ?」
とりあえず斬った。砂が虚となると斬れるかどうか怪しかったがとりあえず斬った。斬れた。
「ヌワーーー!? ルヌガンガ様になんつーことすっぺ!?」
「このまま進んでたらぶつかるだろうが。砂だしいいだろ別に」
「貴様……!」
「邪魔だ直んな」
月牙で斬り捨て、更に斬った場所の再生を阻害する。砂だから集まればくっつく? 残念だったな集まったところで完全に再生はさせねえよ。
「僕がやろうか?」
「あ~……いや、余裕がなくなったら頼むわ」
霊子の絶対隷属、だっけか。霊子を奪い尽くして相手を殺す技。相手が砂となると表面積の大きさからして大分有効だと思うし、全身を構成する砂の一粒一粒まで全てを同時に支配しているわけでもないだろうから干渉もしやすい。現に今も少しずつではあるが解体できてるしな。俺が斬り飛ばしたところに霊子を叩き込んでその衝撃でさらに霊子同士の結合を緩めて奪う。石田の剣っぽい武器の真似だが結構便利だな。
チャドは……流石にこれを相手にできることはねえか。仕方ねえよな拳だし。放出系は苦手だったし。
Q.原作の葛藤とかそういうのはどこに行ったの?
A.石田に霊子にまで分解されてゼーレシュナイダーの柄に入ってます。
Q.つまリ原作通りに行くとザエルアポロは原作の葛藤にボロボロにされるということ?
A.原作通りに行くならそうですね。原作通り行くなら。
Q.ところで出会って突然コントを始める奴らって誰?
A.原作でも突然コントしてた彼らです。
Q.……ん? え? あれ?
A.不思議ですねーなんででしょうねー。まだ内緒。
本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。
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