BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH~119

 

 side 黒崎一護

 

「『真竜の戦い』……と呼ばれる現象がある」

 

 そいつはゆっくりと語り始めた。隊長格の数十から数百倍以上と言うとてつもない霊圧を持つ二人が全力でありながら互角の戦いを長時間行った時に起きる現象で、放出された霊圧が周囲の霊子の結合を砕いて液体のような気体のような状態に変化させてその場に留めることでその場に凄まじい力が溜まる。本来は収縮しようとするその力場は内側の二人のぶつかり合いによって押し留められ、圧力を増していく。それが続くことでお互いの身体にはそれまで以上の凄まじい霊圧がかかり、それに対抗して霊圧がより強化されていく。

 そして決着の際、両者の力の均衡が崩れることで内部の霊圧に偏りが生じ、外側を漂うプラズマのような状態の超高密度の霊的エネルギーが敗者の身体に一度に叩き込まれることによって死体すら残らない完全な決着がつく。残るのは凄まじい霊圧の中で鍛え上げられた勝者のみ。

 

「……じゃあなんでお前ここに居るんだよ」

「安心するといい。私自身は既に死んでいるだろうから戦いにはならないよ」

「ここに居る理由を聞いているのであって戦いになるかならないかは聞いてねえんだわ」

「5メガネ!」

「なんのわりばし!」

「そんでもってお前らはそこで何やって……いやマジで何やってんだお前ら……?」

「アンティルールで被らないといけないウーロン茶がここには無いから紅茶で構わないかい?」

「アンティルールでウーロン茶を被る理由を20文字以上100文字以内で簡潔に言ってみろ」

「その紅茶はミルクか?」

「レモンだよ」

「紅茶にレモン? 正気か? もしやお前はまともな紅茶を飲んだことが無いのか? レモネードでも飲んでいろ」

「アンティにするには随分と重すぎだろレモンティーはよ」

 

 ああこいつらの言っていることがまるで分らねえ……虚の俺と斬月のオッサンは良いとしても、なんで藍染がここに居るんだよ? 多分だけどここ俺の精神世界だろ? なんか色々とぶっ壊れてるけど。

 

「おや、もしやまだ説明が必要かな?」

「まだも何もこの状況に対しての説明はまるで受けてねえんだが?」

 

 よくわからねえ戦いの説明をされて、その結果最後に藍染がなんか消し飛んだってことはわかったが、なんで消し飛んだはずの藍染がここに居るのかとかそういった説明はまるでされていない。あと虚の俺と斬月のオッサンがやってる意味わからないゲームらしきものに付いても説明求む。おいなんで『全く仕方のないやつだな』みたいな顔してんだこの状況でわかるわけねえだろもう一回ぶっ飛ばすぞ。

 

「全く仕方のない子だ」

「言いやがったなてめえ」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「だがすまない、そちらの二人がやっているそれについては詳しくは知らないのだが、とりあえずなぜ私がここにこうして存在しているか、と言う所だけ説明するとしよう」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「頼むわ」

「カバディカバディカバディ」

「カバディカバディカバディ」

「……悪いちょっと待った。そっちの二人!悪いんだけどこれからマジな話があるからもっと静かにやっててくんねえかな!?」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「小さくすればいいってもんじゃねえんだけどなァ……」

「はっはっは、賑やかなことだね」

 

 くっそこのヤロウ『余裕です』ってツラしやがって……。

 

「まあ視界的にはまだだいぶ騒がしいが、会話ができる程度には静かになったところで……私がここに居る理由を説明してほしいのだろう?」

「ああ。できればこのあたりがぶっ壊れてる理由も教えてもらえるとありがたいね」

「お安い御用だとも。何しろ暫くは共に在るわけだからね。……そう嫌そうな顔をしないでくれたまえ。私でも傷つくことはあるのだから」

「傷つくことがある(今これで傷ついているとは言っていない)」

 

 で、説明を受けたんだが……ルキアと俺が初めて会った時にルキアが俺に死神の力を送り込んで死神代行になったわけだが、それと同じことを藍染は俺にやったんだとか。それも、あの瞬間に藍染の身体に叩き込まれた大量の霊的エネルギーも一緒に。

 この戦いで負ければ死ぬことが分かっていたから、俺の『最後の月牙天衝』の事を聞いて自分自身の器も力も全部相手に与えれば事実上藍染の2倍以上の霊圧を持つ俺ができると思い、実行したんだと。

 その上、実行してから『どうせ自分の所に大量の霊的エネルギーが来るわけだしそれも一緒に送ってしまえ』と思いついて実行。結果、なんとか藍染の全存在と言っていいだけの大量の霊圧及び霊力と、周囲に存在していた大量の霊的エネルギーの6割程度を俺と言う霊体に詰め込むことに成功したらしい。

 

 ただしその代償として俺の霊体は限界ぎりぎりまで空気を詰め込まれた風船のような状態になっていて、今は虚としての超速再生と鋼皮、滅却師としての霊子操作と静血装で何とか持ちこたえているという状況らしい。内側からの霊圧でみちみちっと引き裂かれそうなところを鋼皮と静血装で強度を上げて、霊子操作で圧を下げて、それでも裂けてしまいそうなところを超速再生で治す。そして死神としての力を使って藍染が回道で治る度により強靭に仕上げていっているらしい。俺は改造人間じゃねえぞコラ。いやまあ織斑さんに人格ごと改造された気がしないでもねえけど。

 

「ともかくそういうことさ。君はもう暫く……短く見積もって2週間、可能であれば一月ほどここに居てもらいたい。時間に関してだが、ここは時間が幾重にも折り重なることで過ぎる速度が違う。長く居ても現世や尸魂界ではほんの僅かな時間しか過ぎていないさ」

 

 まあ、なんか、そうなった。暫くここで足止めを喰らうらしい。

 

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

「カバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディカバディ」

 

 ……はっや。

 

「……私とやるかい?」

「やんねえよ!」

 




Q.真竜の戦い?
A.『ダイの大冒険』より。

Q.なんで藍染いんの?
A.『俺自身が月牙になる事だ』みたいな感じで自分の構成そのものを全部渡したからです。

本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。

  • 原作世界に一護達in
  • 事前に見えざる帝国滅ぼしてなかった世界
  • 尸魂界でP1グランプリ開催
  • 虚圏でP1グランプリ開催
  • 全部やろうか(マジキチスマイル)
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