BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH~120

 

 side 黒崎一護

 

 結局なんとか動けるようにはなったものの、藍染曰く『世界の均衡のため』に俺の力に封を付けられることになった。

 当たり前っちゃ当たり前の話だが、織斑さんが居なくなった際に世界のバランスを取れる存在になるってのはつまり最低限織斑さんと釣り合いを取れるようにならないといけないわけで、そんな存在がそこら辺にいたらそれはそれで世界のバランスは崩れるわけで。要するに俺はこれからよっぽどのことがないと本気は出せなくなったということだ。まあ本気出そうとすると霊体が耐えられなくなる可能性が大と言われたら出したくなくなるけども。

 あと、封と言ってもこれは俺の動きや成長を阻害するものではなく、俺が突然倍近く増えた俺自身の力の扱いをちゃんと覚えて自滅することがなくなるまでの補助具みたいなものなんだとか。これが無いと俺の霊圧で大抵のやつの霊体は擦り潰されて消滅しかねないのだそうだ。崩玉を取り込んだばかりの藍染でも意識していないとそうなるそうだから、崩玉を取り込んでから俺との戦いで更に伸びた藍染より強い俺が藍染とあの戦いのエネルギーの半分近くを取り込んだ俺だとかなり本気で抑えにかからなければくしゃみの度に周囲の魂魄が消し飛ぶようになるとか。

 

「なんでそんなことになってんだよオイ」

「私の方が強ければ私が取り込んでいたところだったのだが、君の方が強かったからね。仕方ないね」

「お前……そういうところ織斑さんに似てきたな」

「やめたまえやめたまえ、心無い言葉に私は傷ついたぞ」

 

 傷つきそうも無い上に傷付いたら傷付いたですぐ治る生きたオリハルコンみたいなメンタルしてる奴がなんか言ってるよ。

 

「君も織斑隊長に鍛え抜かれてそうそう揺らがない精神を手に入れたじゃないか。私のも同じようなものだよ」

「俺は織斑さん直々に『発狂してるけど有用だからそのまま放置しとくな。発狂してる間は他のことで発狂しにくくなるし』とか言われてるんだが……同じようなものなのか?」

「同じようなものだね、残念ながら。私の場合は元々鋼のメンタルだったそうだけど、君の場合は元があまり強くなかったようだから今のような状態になっているのだと思うよ」

「マジで同じようなものなのかよ……こわ……」

 

 あと事実上のラスボスを片手間で殺せるを通り越して存在しているだけで心までへし折った挙句世界のために動かさせる織斑さんがそれ以上に怖い。断界の拘流やら何やらまで取り込んだ俺でもまだ届かないってことだろ? こわ……。

 ただ、近寄らないということはどうも出来なさそうだ。俺が近寄らなかったりして暇な時間が続いたらふとした瞬間に世界からいなくなっている可能性が高いそうだし、そうなったらバランスを取るために急いで尸魂界にまで行かないといけなくなりそうだし、一回尸魂界にまで行ったら現世に戻れるようになるまでどれだけ時間がかかるのかもわからない。ついでに俺が尸魂界に居ることで世界の崩壊が抑えられるとなったら絶対に俺を尸魂界に縛り付けようとしてくる相手も出てくるだろ?やってられねえわ。

 

「ああ、そうなったらまず間違いなく零番隊が出てくるだろうね。強さはともかく厄介さという点では間違いなく最強クラスと言っていい」

「全開のお前とどっちが厄介だ?」

「崩玉を取り込み卍解した私であれば恐らく勝てはするだろうが、殺しきれる自信はないね。名前を呼ばれれば自身が死んでいても生きていることにできるような男や、同じように自分が名前を呼ぶことで殺された者を蘇らせることができるのだから流石に難しすぎる。やるのであれば滅却師の力で霊子にまで分解した上で虚の力で食べることができればまあ可能性はある、と言ったところか。ああ、死神の力は『黒』に属するようだからどう頑張っても届かないよ」

「俺じゃ勝てなさそうだから逃げる方法考えとかねえとな」

「いやいや、君の場合は勝てるとも。死神の魂魄を混ぜ合わせて折り重ねることで作った魂魄を虚化させることで斬魄刀と同じような状態にした虚に、君の父親から継いだ死神の力を写し取らせることでかつての君の斬魄刀は形を成していた。ただ、滅却師としての力である彼がそれを抑え込んでいたために斬魄刀となった虚が写し取る力は死神としての力だけでなく滅却師としての力も混ざることとなった。霊王の爪による完現術についてはあくまでも霊王の身体の一部の力であるために君の力として写し取られることは無かったようだけれど、君は死神でありながら滅却師であり、虚でもある」

「わかりづれえ」

「死神としての力を一切使わないなら問題なく戦う事はできるから気にしなくてもいいよ。多分ではあるけれど今の君ならば霊圧を解放してただそこに居るだけでおよそあらゆる攻撃も能力も届かないだろうしね」

 

 ……話していて思ったんだけど、こいつって滅茶苦茶頭は良いし合理的だけど脳筋だよな。合理的だから無力化するのに鏡花水月は使うし必要とあらば裏でコソコソと動いたりもするけど、究極的には力任せにゴリ押しするのが一番得意そうだ。なんと言うか……ゲーム的に言えば『相手がバフとかアイテムとか時間をかけて使ってようやく戦いの舞台に立てる状態になっているのにステータス任せにもう何段か上に舞台を引っ張り上げてくる』みたいなやつ。端的に言えば、自分一人だけスペックが違いすぎるって状況を作ってそのスペックの差を最大限に生かしてくるタイプって言うか……一言で表そうとするとやっぱ『脳筋』になるんだよなこれが。

 あー、最終的に『スペックに任せてゴリ押せばいい』になる奴もう一人知ってるわ。よく見てた生か知らねえけど本当によく似てるよな。

 

本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。

  • 原作世界に一護達in
  • 事前に見えざる帝国滅ぼしてなかった世界
  • 尸魂界でP1グランプリ開催
  • 虚圏でP1グランプリ開催
  • 全部やろうか(マジキチスマイル)
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