side 黒崎一護
最終的にどうするかを考えて、俺は自分自身の身体が俺自身の霊圧に潰されないようになるまで一時的に霊圧をかなりしっかりと封印することにした。封印自体はオッサンと藍染がやるそうで、俺は何もできることが無い。俺にできるのは早いところ俺自身の霊圧に俺の霊体を馴染ませて封印無しでも周りに被害を出さないようにしたうえで行動できるようにすることくらいだ。つまり、できるだけ霊圧を出さないようにしながら日常を過ごすだけ。死神になったり虚になったりとかはもってのほかで、完現術ならまあ一応使ってもいいかなと言う感じらしい。あと俺自身の中での瞑想な。戦闘になると封印を中からぶち砕く可能性があるから駄目なんだそうだ。鈍りそうで怖い。
……そう言ったらなんかよくわからねえけど霊王の爪と崩玉が俺の意志を汲んだらしく、俺が長いこと使ってきた代行証(死神代行として行動するときにいつも持ってたから断界での修行のバカ長い時間の時も持っていた)を使って俺の身体の分身みたいのを作ってそこに俺自身がとり憑いて動かして戦う感じの戦闘訓練場みたいなのを作れるようになった。どうなってんだこれ……? 俺の完現術って確か斬月を媒体に虚の俺やオッサンを外に出したりする奴じゃ……?
『いやあれただの具象化。だってあれ俺だぜ? ユーハバッハの方もその応用で出してるしな』
そう言やそうだわ。斬魄刀なら普通に具象化できるし、卍解修行の時にオッサンも出されてたし、完現術がそれとか悲しすぎるな。まあ単純に具象化するより強くなったりもするそうだけどよくわからないからいいとして、これで鈍ることはねえな。
しかもこの完現術は断界の経験もあってか中で色々やっている間の時間は外ではほんの一瞬にしかならず、力は鍛えられないが技術や知識は鍛えられるというめっちゃ都合のいいものになっている。残念なことに外から物を持ち込むには制限があるから無制限に取り込んだりとかはできねえけどな。
まあそんなわけで一時的に戦うことができなくなった俺だが、一応霊を見ることができるくらいには霊力はある……と言うか全力で封印してもそのくらいは漏れ出てしまうから普段はそこら辺を漂っている浮遊霊相手に代行証で魂葬するようにして、虚の相手は新しくここを担当するようになった死神やチャド達に任せて過ごしている。
ちなみに、最近あまり勉強の時間が取れていなかったから新しい俺の完現術を使って勉強に精を出している。成績も一時期落ち込んでいたが、お陰で最近はまた伸びてきた。テストとかでミスると虚の俺や藍染がめちゃくちゃに煽り倒してくるからそれが嫌でめっちゃ点数上がったわ。それはそれとしてまともに戦えるようになったらあいつら斬月の峰で一発殴る。
あと……そう、井上。井上な。井上なんだが……なんか流れがよくわからないうちに外堀内堀全部埋められて付き合ってることになってる。付き合うことに対して文句や異論があるわけじゃないんだが、なんかこう……なんだ、妙な感覚と言うか気分と言うか、そんなのがある。
虚を自分の中に飼っている井上だが、そのせいか霊力を持っている相手を見ると取りあえず垂れ流している霊力を食べるのが癖になってしまった。そのせいで藍染との戦いが終わった後に俺が異常に強くなったことがなんかバレたし、なんなら藍染が俺に混じったことにも気付いているっぽい。それはそれとして井上の事でからかってくる虚の俺と井上に手を出さないことで煽り倒してくる藍染は斬月の峰で月牙ぶち込む。大丈夫だ藍染はともかくとして虚の俺の方は俺自身だからぶった切られたところで何も問題はない。だからこそぶん殴るんだが。
親父については隠し事が多すぎんだよもっと色々言っとけ心配させたくなかったとか聞いてねえし何なら何も聞かないまま色々あったせいで受けた心労の方がよっぽど大きいし多いんじゃボケと一発ひっぱたくだけで済ませた。おふくろの方は……あれだな、聞かなかった俺が悪いな。
「なんか俺と真咲で対応違くない!?」
「親父とおふくろを相手にするのに全く対応が変わらない奴とか逆にそっちの方が怖いだろ普通に考えて」
ぎゃんぎゃん騒ぐ親父をおふくろが慰めて、花梨が親父に呆れて遊子がちょっと笑って、まあいつもの日常が戻ってきたと言ってもいいと思う。
───俺は、色々な物を守るために戦ってきた。ルキアを守るために尸魂界に行って戦って、尸魂界を守るために藍染と戦って、空座町を守るために虚や破面と戦って、井上を守るために虚圏に行って戦って、そして今は世界を守るために戦って。
やっと、一息付ける感じだな。
漸く闘いの日々に一段落付いたと思うと、少しずつ俺の意識から斬り捨てられていた物が戻ってくる。
痛みを苦しいと思う感覚も、絶望を踏破する硬い意志も、少しずつではあるが緩んで昔に戻りつつある。ただ、あまりにも濃い経験を続けていたせいか完全に元に戻る気はまるでしねえが……最近の経験を無かったことにしたいとは思わない。だからまあ、これでいいということにする。
それはそれとしてやっぱ藍染と虚の俺はいずれぶん殴るけどな。
Q.え、終わり?
A.終わりです。
Q.完現術士編は?
A.どっかで一夏が対処してたはず。
Q.千年血戦篇は?
A.原作開始前に終わらせたでしょ。
Q.……マジで終わり?
A.前のアンケートで外伝作ることになったのでそれを書いたらもう本格的に終わります。小説版もなんか終わらせてましたし。
本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。
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