side 黒崎一護
死神の力。虚の力。滅却師の力。完現術の力。この四つの力が俺の中には存在しているが、ちょっと凄いことになっている。
死神の力担当、藍染。藍染との最後の戦いに勝利した時、藍染の持つ全ての力とその時に藍染が受けた膨大な霊圧による衝撃などを基にして俺の中に現れた存在で、鬼道や歩法などを担当している。
虚の力担当、虚の俺こと『ホワイト』。元は死神の魂魄を折り重ねてそれを虚化させて生まれた存在で、藍染が俺の中に来て初めて名前を知った。斬魄刀担当でもあり、斬魄刀を使った戦闘は大体こいつが教えてくれる。後は虚としての超速再生とか虚閃とかもだな。
滅却師の力担当、斬月のオッサンこと『ユーハバッハ』。名前は前から知ってはいたけどなんか隠しているようだったので呼ばないでいたんだが、この度滅却師の力を鍛える旅行ということで一番張り切っているように見える。滅却師の基本戦術である霊圧操作や血管に霊子を流し込んで行う静血装や動血装、飛廉脚……あと月牙も担当している。
完現術担当…………何だろこいつ? なんか……爪、の、欠片? だ。藍染と斬月のオッサン曰く『多分霊王の左足の薬指の爪の根元の方の欠片』だそうだ。爪だけではなく爪母もついて来ているからちょっとずつ成長できるらしいが正直分からない。どうなってんだろうなこれは。
完現術担当補佐、崩玉。藍染を取り込んだ際に一緒に取り込んだんだが、なんと言うか凄いことになっているようななっていないような……いや多分なってるな凄いこと。最近は霊王の左足の薬指の爪の欠片と一緒に居て完現術の補佐をしているらしい。願いを現実に表すというその性質と完現術と言う物質の魂に干渉する能力が非常に相性がいいようで、居るといないとではかなり変わってくる。
さて俺はこの世界ではできれば自分の姿や霊圧を隠していないといけないわけだが、今やっている滅却師の能力での影の中に空間を作ってそこに隠れる技を無理矢理纏うことで影の衣で顔も霊圧も隠すことに成功した。これも修行の成果の一つだが、それを覚えている間に色々なことが起きてしまった。
外ではどうも石田がなんか弱っていて……いや、この世界だと元からこんな感じだったか? 元の世界の石田基準だとよくわっかんねえんだよな。霊圧の揺らぎが大分あるから多分でかい怪我とかしたんじゃねえかと思うんだけど実際にどうなのかはわかんねえ。
まあともかく、なんか起きているっぽいことだけはわかったので影の中に代行証を入れて外に出た。影の衣を纏っている間は俺の霊圧は外に出ないから顔さえ見られないようにしておけばそれなりに自由に動けるだろう。多分。
何もない状態で情報を集めるとなるとやっぱ足が大事だ。それに加えて霊力がある相手だったら何か行動する度に何らかの形で周囲に霊圧をばら撒くからそれを掴めばわかることが少しだけある。もしそれが話し声によって生まれる霊圧の震えであればその内容もなんとかわかるのだ。空気を完現術して一定の声の伝わりだけを増幅させれば話している内容もわかる。崩玉が無ければあまりにも面倒すぎてとてもじゃないけどできない使い方だけどな。
近付けばそれができるがまずは広い範囲で探す必要があるなら虚の能力で探査神経を使えば霊圧感知に関しては俺の持つ能力では一番鋭くて一番範囲が広い。俺と言う存在の虚としての能力に完現術をかければさらに強化できるので霊的な存在を探す時にはめちゃくちゃ便利だ。俺のこれより探知できる範囲が広いのは織斑さん……と、なんでかは正直分かんねえけど観音寺くらいしかいねえ。観音寺はもう本当になんでできるのかわからねえ。ついでに言うと観音寺の能力は死神由来でも虚由来でも滅却師由来でも霊王由来でもないような気がするんだが、じゃあなんなんだと聞かれるとマジで困る。織斑さんのよくわからねえ能力と似たようなもんかもしれない。パンジャンのあれとかな。
それで確認したところ、なんかの拍子に霊力を失った俺は完現術を通して死神としての力をもう一度取り戻すことにしたらしい。完現術に使う道具は代行証らしいが、なんか俺のとは随分と違う道に進んでんな。戦うための力を失ったからこそそっちの方に進んだんだと思うが。
だったら、そうだな。わざわざお邪魔してるわけだし俺も少しだけ手助けしてやるとしようか。まあ手助けって言っても俺にできる方法だとかなり乱暴になるんだけど。教わった相手が相手だし仕方ねえわな。
『言ーってやろ言ってやろ』
『私たちも巻き込まれるからやめろ馬鹿者』
『いいじゃないか、強くはなれるだろう?』
『限度』
『壊すものだね。で?』
『……「私は私に力を与える」』
『おや、そこまでできるようになったか。やはり修行は大切だね』
俺ン中で喧嘩すんなマジで。お前らが派手にぶっ壊してるそこ俺の心象世界なんだわ。直すのに苦労は別にしねえが騒がれると困る。
おい聞いてるか。聞いてねえなお前ら。藍染お前霊圧全開とかやめろ外に出なくても俺はわかんだよめんどくせえ。あと斬月のオッサンもなんか突然力が倍々で増えていってんだけどなんだそれ。無理してるなら今すぐやめてほしいんだが。オッサンが今無理して後で弱ったりしたらそれってつまり俺の修行も無為になるってことだよな? 勘弁しろよ本当に。
あと、俺の中で戦っても決着つかねえって。本当にただ消耗するだけだからマジで無理無茶無謀はやめてくれ。マジで。
『……「私は私の力を奪う」』
『総量は減っていないのにそれで負担が減るのは反則では?』
『そういう理だ。つまり、理に縋らねばそう在れない弱者の
『手遊び(反則じゃないとは言っていない)』
聞く限り反則くせえんだよな……まあ実際に戦いの場となれば反則もクソもありゃしねえけど。
本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。
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