BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH外典08

 

 side 黒崎一護

 

 なんかちょうどいい所にいい能力を持ってる奴を見つけたから時間を稼ぎつつ能力を再現できるようにしてきた。相手の能力を奪う完現術と、過去を改変する完現術。それを滅却師由来の霊子の操作で能力の流れだけ貰ってみたところ、何故か霊王の左足の薬指の爪の根元の所の欠片以外に霊王の欠片を取り込んでしまった。ただ、お陰で完現術全体の出力上昇や複数の能力の同時使用をする事ができるようになったのでむしろありがたいことだとも思っている。暴走することもないしな。

 再現できる能力は『ブック・オブ・ジ・エンド』、『クロス・オブ・スキャッフォルド』、『インヴェイダーズ・マスト・ダイ』、『ドールハウス』、『タイム・テルズ・ノー・ライズ』、『ジャックポット・ナックル』の6つ。この世界の俺の完現術は……はっきり言ってただ死神と同じように戦う事ができるようになるだけのものだし、チャドのははっきり言って俺に合わねえし、井上のは……なんと言うかもし俺が井上の能力を再現しているところを俺の世界の井上に知られたら修羅場になる未来しか見えないのでやめておいた。

 で、増えた霊王の欠片なんだが……確認してもらったところ『霊王の右足の脛毛の毛根』が一つ、『霊王の右耳の産毛』が一つ、『霊王の左ふくらはぎの後ろの汗腺』が一つ、『霊王の血小板』が一つ、『霊王の骨髄幹細胞』が一つ、『霊王の尻の毛』が一つと言う結果に終わった。骨髄幹細胞が異様に浮いてんのをなんとかしたいところだが、ちょっとなんともできそうにない。

 あと、再現できるようにしたとは言ったが本当に能力しか再現できないので多分『インヴェイダーズ・マスト・ダイ』は『ドールハウス』用の入れ物みたいな扱いになりそうだし、『タイム・テルズ・ノー・ライズ』は『制限をかけることで目的を叶える』と言う……対価と罰則が存在する代わりにちょっと普段使いしやすくなった宝玉のような形に落ち着いた。能力をほぼ変わらず扱えるのは『ブック・オブ・ジ・エンド』と『クロス・オブ・スキャッフォルド』の二つで『ジャックポット・ナックル』はそもそもの大当たりの確率があまり高くなくなってしまった。多分大当たりしても勝てない時は勝てないということを理解しているせいもあると思われる。

 

『クロス・オブ・スキャッフォルド』と『ブック・オブ・ジ・エンド』は斬月でも月牙でも矢でも虚閃でも、なんなら俺自身の拳でも問題なく発動させられる。だが能力奪取の方は暫く刺しておいた方が良いので斬月を使うことになるだろうし、過去改変は一瞬で済ませられるので月牙や矢で使うことが増えると思う。

 

『……これは、上手く使えば私の『全知全能』を掻い潜れるな。良い能力を手に入れた。それに能力奪取も聖隷と共に使えば、霊子を奪った相手の能力をそのまま奪い取ることも可能になるやもしれん』

 

 す、すくらべらい?

 

聖隷(スクラヴェライ)。周囲の霊的存在から霊子を奪い取る技術だ。確か我々の世界においては石田雨竜がやっていただろう?』

 

 ああ。あれか。基本技術だと思って名前があると認識してなかったわ。あるとしても『霊子の操作』とか『霊子の集束』とかそういう感じだと。そうか、名前があるのか、あれ。

 

『本来であれば集めるに適さない何らかの形をとった霊子を分解して純粋な霊子として扱う技術。それが聖隷だ。使いこなすことができるのであれば、虚を霊子に分解することも不可能ではない。その場合、魂魄としての虚は消滅するがな』

 

 じゃあ使えねえじゃん。

 

『もしも敵が滅却師であり、かつ十分な能力があれば間違いなく使ってくる技術の一つだ。覚えておくと良い』

『対抗策は?』

『自身の霊子を相手に隷属させないようにしっかりと支配しておくことだ。また、大抵の場合そこまでできる滅却師であれば自分の体外に収束した霊子の操作をしやすくする核のような物を出しているからそれを壊せばいい』

 

 ……俺、そんなもん出してなくてもできたんだが?

 

『実力百の相手の全力と実力阿伽羅の相手の0.1%ではどちらが強いかなど分かり切った話だろう?』

 あからってなんだよ。話の流れから数字の単位ってことはわかるけどどんだけでかいのかもしくは小さいのかはわかんねえよ。

『阿伽羅は……わかりやすいように言えば10の224乗だね。大きすぎてよくわからないという顔をしているが、ともかく0.1%が0.00000000001%だったとしても相手が100程度なら負けようが無いだろう?』

 

 でっっっっか。と言うかその話の内容だと俺がそんだけ強いみたいなんだが?

 

『そうだ。お前は強い。十分に』

 

 ……まあ、何をもって十分とするかは俺が後々勝手に決めるとして、今のところ俺にできることは殆ど無い。と言うか今出ていったら問題しか起きる気がしないのでしばらくは何もできないって言った方が良いか。

 影の中に空間を作るという技と影そのものを操る技を組み合わせることで、相手からの攻撃を受けた際には無限の距離を影の中に作り、自分から攻撃する際にはその距離を0にする新しい防御の技もできた。ちなみに斬月のオッサンはこれをそういう風に使うというのは考慮していなかったようですっげえ面していた。まあ実際反応できる攻撃に対しては事実上無敵になる能力だもんなこれ。弱点は威力を上げまくることで空間を歪められると所詮は影と言う薄っぺらい中に作った世界ということもあって破られやすいってことくらいだが、死神にとっては空間をどうこうする術の多くは禁術らしいし、滅却師は霊子の集束が上手すぎるから空間に作用するような特殊な力を専門的に持っていたりしなければ通らない。虚閃のように大量の霊圧を無作為にぶちまけるような方法で、かつ相当の威力が無ければ破るのは至難の業……だよな? まあ抜けてきても静血装で受け止めたりするだろうけど。

 

 攻撃手段は持っていた。防御の手段は手に入れた。移動手段も作り上げた。あとあったら便利そうなのは回復手段だが……死神の鬼道は俺にはどうにも合わねえんだよな。

 かと言って滅却師の方法での回復は斬月のオッサン曰く『理の領域のもの』でしかないらしいし、その理の領域ってのもなんかよくわかんねえ特殊能力みたいなものらしいし。虚の超速再生は俺以外の奴には使えねえから除外として、完現術は新しく作るには思い入れのある物ってのが思いつかない。代行証は幻想闘技場に、斬月のオッサンから貰った滅却師十字は弓に、斬月本体は形はそのままより強靭になるだけだし、俺自身に使っても同じ。要するに無理ってことだが……なんか手段はないか?

 

『気合で頑張る』

『霊圧でゴリ押す』

『霊子操作能力によって集めた霊子を治すべき傷に合わせて変質させ埋め込むことで事実上治ったのと変わらない形にする』

 

 気合と霊圧はボツ。気合でできれば苦労はしねえし霊圧でゴリ押したら過回復で弾けるだろ。やるなら最後のか……めっちゃ手間かかりそう。

 

『めっちゃどころかめっっっっっっっちゃ手間かかるぞ。雑にやっても一時的に塞ぐ以上の事ができないどころか血液の流れを阻害して傷から先が腐り落ちることにもなりかねんからな』

 

 急いでる時には使えなさそうだなそれは。わかった、もう仕方ねえから『タイム・テルズ・ノー・ライズ』で何とかするわ。多分できるだろ、知らねえけど。

 

本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。

  • 原作世界に一護達in
  • 事前に見えざる帝国滅ぼしてなかった世界
  • 尸魂界でP1グランプリ開催
  • 虚圏でP1グランプリ開催
  • 全部やろうか(マジキチスマイル)
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