BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH~21

 

 side 織斑一夏

 

 滅却師はそろそろいい感じに力を取り戻してるんじゃないかと思ったんだが、どうやらそうでもないらしい。原作で瀞霊廷に乗り込んできた奴らはまだ生まれていないようだし、そいつらに力を与えただろうユーハーヴェーハーも復活していない。なんとか生きているのが限界と言う感じですらなく、そもそも心音を取り戻すのに900年かかるんだからそりゃそうだと、なんとも不完全燃焼に終わった。不完全燃焼で終わったせいで、更木と藍染を相手に割と本気で殺し合いにほど近い訓練をすることになった。大失敗だわ。

 そしてそのせいで瀞霊廷の影の中に存在していた見えざる帝国は文字通りの意味で壊滅。中にいた滅却師は恐らくすべて死に絶え、ついでにユーハーヴェーハーも死んでいるうちにバラバラに解体してそれぞれに封印をかけておいたから復活しようにもできないだろう。なにしろ封印場所には霊子が一切無いようにしたからな。

 

 そんな殺し合いにほど近い鍛錬をした結果、最後には見えざる帝国が崩壊しさらに瀞霊廷にまで被害が拡大。およそ二割程度の建物が消し飛び、三割近い建物が倒壊を起こし、そうでない場所にもそれなりの被害が出たが……人的被害は一切出さなかった。それもこれも俺が表に出していた分身達が最速で救助と被害の軽減に動き回ったためだが。

 もし俺が動いてなかったら……まあ、瀞霊廷の七割が消滅、瀞霊廷を越えて流魂街まで被害は広がり、一桁番地は壊滅状態になっていたことが予想できる。やっべえなマジで。

 そして今回の被害の原因を探ってみれば、更木と藍染、そして俺の霊圧に加えて死神の物ではない霊圧の痕跡が出てきた……はっきり言って滅却師の痕跡も見つかった結果、査問を受けることになった。仕方ないね。

 

「此度の事件……なんぞ申し開きでもあるかの?」

「総隊長が討ち滅ぼし損ねたユーハバッハの微弱な霊圧を瀞霊廷の影の中から感じ取ったので近くにいた更木隊長と草鹿副隊長、藍染三席を連れて影の中に乗り込んだら大量の滅却師の生活区域があったので滅ぼしてきました。ユーハバッハの眠る場所に強力な結界があったので更木隊長と藍染三席を煽って最大威力をぶち込ませたところに合わせて攻撃したら結界を破ることに成功し、生きてはいないが死んでもいないユーハバッハの影のような存在が本体を守っていたので三人で打倒、その際の余波が影を通して瀞霊廷を襲ったと思われます。そして本体の首を持って来ました」

「 」

 

 なんか今にも『オッフ』とか言いそうな顔をされた。なおこの首は脳味噌と眼球を取り出した後の空の物だから流石にこれから復活はしないだろう。脳の方は大脳の右脳と左脳、小脳、間脳と言った具合に小分けしてそれぞれ別の場所に封印しておいたから、最悪の場合でも霊王の腕のようになるくらいで済むはずだ。

 

「すでに瀞霊廷の中に入り込んでいる滅却師が突如瀞霊廷内に現れて破壊の限りを尽くし、そこに完全体のユーハバッハが居るのと今の状況では間違いなく今の方がマシだと考えますが」

「……いつから気付いておった?」

「影の気配の事でしたら数日前の隊長との実践訓練の際に霊圧のぶつけ合いで影として瀞霊廷とあの場所を隔てる術式が緩んだようでして、その際に」

「被害を抑えることはできなんだか」

「総隊長殿が瀞霊廷内で残火の太刀を振り回すのに比べればよっぽど被害は少ないと思いますが? それに影とはいえユーハバッハです。無理を仰る。むしろ、大分抑え込んでなおこれです」

「抑えてなおこれか」

「逃亡阻止と威力上げのために結界を張っておりまして。まああちらとこちらの攻撃のぶつけ合いで消し飛びましたが」

「このことに関しての主犯は?」

「俺ですね。初めに気付いたのは俺、行くことに決めたのも俺、隊長たちを連れていく事にしたのも俺、行くための術式を組んだのも俺、行くための道具を作ったのも俺、あとついでに滅却師の霊子操作を見て滅却師が現世で滅ぼし霊子にまで還元された虚の魂魄を集めて整に戻す技術を実現しようとしてるのも俺です」

「そうか……待て、消滅した虚を整に、じゃと? できるのか?」

「さあ? 術式は組みましたが今まで試す機会がありませんで。半日頂ければ実験結果の記録くらいは提出しますが」

 

 総隊長の爺さんは、非常に疲れたような大きなため息を一つついた。

 

「……瀞霊廷内に潜んだ賊、それも滅却師の根絶ともなればその功績は極めて大きいと言わざるを得ない。証としてユーハバッハの首……だけでは少し弱いが、滅却師の矢の霊圧を確かに感じることから、少なくとも瀞霊廷内に滅却師がおったというのは明白。襲撃を未然に防ぎ、さらに死者も出しておらん……故に、今回の件に関しては不問とする!」

「あ、一応他の滅却師の死体なんかも持って来てはいますがここで出します? ただ隊長がぶった切ったり藍染三席がぶった切ったり草鹿副隊長がぶった切ったり俺がぶった切ったりしたせいで結構な数の部位が足りないと思いますが」

「……一応数がわかるような物だけ出しておけ。鼻か、右の耳といったところか」

「おお、えぐいえぐい。了解です総隊長殿」

 

 べしゃり、と保存しておいた滅却師の死体から右耳を削ぎ落して山を作る。結構な数だが、これで罪も無くなるだろうしその方が楽だ。

 

 

 

 千年血戦篇・完

 




Q.ほんとに終わらせよったよ……。
A.一番初めに千年血戦篇が終わるBLEACHとかこの作品だけじゃないですかね?

Q.これからどうなるの?
A.まあユーハバッハが居なくなったことを考えてそのあたりの事を色々と調整してから原作入りですかね?
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