side 織斑一夏
死んでからしばらくの間、なんかよくわからんが虚に襲われたり死神の相手をしたりしながら過ごしていたが、ようやく死後の世界、この世界で言う尸魂界に行くことができた。成仏していく奴の後を追おうとしてみたり、死神の移動方法とかを見て真似ようとしてみたりと色々やったが、結局空間ぶった切って入るのが一番楽というね……ちゃんとした術式を学ぶことができれば話はまた変わってくるんだろうが、学ぶ場所が今のところ無いからな。仕方ない。
見て覚えることができたのは精々鬼道と呼ばれる術の一部くらいだ。なんかオサレな詠唱をして、格好よく構えて、なんか出る。時々詠唱しないで出している奴もいたが、多分あれだろ、詠唱破棄とか無詠唱とかそんな感じに呼ばれる方法があるってことだろ。多分。
そしてそう言う方法があると言う事は、ああいう術は霊力……多分霊力を正しく運用すればちゃんと使えるものであると言う事だ。多分な。
さてそういう事でようやっと尸魂界に到着した俺は、色々と面倒ではあるものの死なないようにするために色々と学ぶことは辞めないでいた。そろそろ原作も忘れているし、霊子でできた原作本を出して内容を読み、ある程度思い出したり新しく覚えたりしながら霊力の扱いを覚える。あとあれだ、霊圧ってのは本人の持つ霊力の密度だ。だから使えば弱くなるし卍解したりして出力が上がると強くなる。そういう事だろう。
俺の斬魄刀? あーほら、俺の斬魄刀ってのはあれだ、千の顔を持つ英雄を使って自前で出した奴だってのは覚えているか? まあ俺の出した武器は大体そうなんだが、そもそも千の顔を持つ英雄自体が俺の魂に紐づけられている能力だ。何が言いたいかと言うと、俺の斬魄刀は千の顔を持つ英雄で、その能力は想像できる限りあらゆる武器を生み出すことができる、ってのになるわけだ。
……これ、斬魄刀の始解や卍解とは少し違うよな? どちらかと言うと破面の刀剣開放の方に近い気がする。使うのに解号とか必要無いし、身体の形態が変わるわけでもないから何とも言えんけど。なんか、本体とか言うのにも会えんし。
ともかく面倒ではあるが勉強である。霊的な力の扱いを覚えると、恐らくだが英霊としての俺の力も強くなるんじゃないかと期待していたりするんだが、その辺りはどうなんだろうな? 実際魂って言う繋がりがあるはずだから問題なく持って行けると思うんだが……まあ頑張ろう。
で、困ったのが霊術院とか言う所の試験だが、俺はそう言うのがよくわからん。なんかそこで斬魄刀を貰うだとかなんだとかいろいろ言われていた気もするが、BLEACHはそのあたり本当に曖昧で以前言っていたことと今言ってること違うじゃんとかそんな感じのがかなりあるから信用できん。
あとこの世界だとある程度以上霊力持ってると腹減るのな。霊力の実用ができない奴は使ったら死ぬから消費もされず供給も必要ないようだが、ある程度以上持っていると無意識に使ってしまうようだ。あれだ、霊圧という形で垂れ流しになる感じだ。で、周囲の大気圧のような霊圧に届かなかったり拮抗するくらいの量しかない奴だと周りからの霊圧に負けて放出できないから消費されない、と。多分そんな感じだ。多分な。
なお俺は周囲の霊子を取り込むことで自分の霊圧を上げ続ける訓練中だ。だから今の俺を見ても霊圧は一切感じないだろうが、勘のいい奴なら俺が霊子を操って取り込み続けている事を悟って俺にそう言った能力があることくらいはわかんじゃねえかな? 知らんけど。特に霊圧受けても全部吸収するから俺自身鬼道系統の技は効かんし。虚閃とかもう完全に餌です本当にありがとうございました。ただ、結構な数の魂が混じってドロドロになってる奴の虚閃はあんま美味くない。濃縮したセロリみたいな味がする。青臭い。霊子に味はあるのかって? 何言ってんだ尸魂界にも食い物屋はある。そして尸魂界の物質は全て霊子だ。つまり、霊子にも味はある。間違いない。
それと俺はあまりに暇になったんで流魂街で炊き出しをすることにした。貧しい所に行っては無料でそこそこの味の物を出しては振舞う。襲ってきた奴には顔面に泰山麻婆を叩き付ける。盗みをする奴は全員捕まえて正座させ、説教の後年齢を見て辛めの物を食わせる。最大レベルはやっぱり泰山麻婆だ。美味いが辛いんだよな、あれ。
炊き出しは結構な人気だが、毎日同じところでやるわけではない。毎日移動して別の所で炊き出しして、それからまた移動してを繰り返している。大抵子供たちが盗もうとするからさっさと捕まえて正座させてお説教から酸辣湯麵食わせたりしている。大人の場合は地獄麻婆に顔面を叩き込んでる。
そんなことを繰り返していたら、何人かの子供達が俺に付いてくるようになった。今では助手として料理させたり皿を洗ってもらったりしているが、ちゃんと大人になったら自分の道を見つけるんやで……という思いで色々と仕込んでいる。ちょっとした戦い方とか逃げ方とかな。瞬歩は便利。飛廉脚も便利。何より響転が超便利。瞬歩は足元に霊子を固めて踏み込みの力を一とした場合の反発力を一以上にすることで行う高速移動。足元の霊圧が高まるからわかる。飛廉脚は足元を霊子で固めて霊子を操作して高速の流れを作ってそこに乗って移動する。霊子を固めるから霊圧感知に引っかかる。そして響転は霊圧を一か所低くすることでそこに流れていく移動法。霊圧が高まらないので察知されない。便利。
まあ、瞬歩と飛廉脚の同時使用はできても響転を組み合わせるのは難しいからな。そもそも霊子が薄い場所だとあまり速度が出ないし。尸魂界より虚圏の方が霊子が濃いからそっちではより便利だろうな。完現術は……ほら、適性が必要だから、な?
Q.響転ってそう言う技なの?
A.知らん。こうでもなければ霊圧知覚をすり抜けて移動とか無理だろうなと思ったからそう言う設定にした。
Q.……これずっと続けてると流魂街出身の死神たちと知り合いになれる感じじゃね?
A.なりそうですね。なるかどうかはこれからをお楽しみに。
現在ヒロインなんて考えてないんですけどもしもヒロインにするなら誰?(なお内容によっては現在書き上げた物の大半が消し飛ぶことになるので更新に大幅な遅れが出ることがあります)
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四楓院夜一
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ティア・ハリベル
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バンビエッタ・バスターバイン
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ヒロイン無し