BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH~33

 

 side 織斑一夏

 

 滅却師。何百年か前に俺が滅ぼした一族の名だが、とにもかくにも霊子の操作能力に長けた種族だ。滅却師の戦闘能力は究極的には霊子操作能力にある。どっかの始祖から力を受け取ってそれを使う場合はまた話が変わってくるがそれに関しては割愛。あと究極形態については完全に自爆技だからそれも割愛。

 死神に教わることなどない、と意地を張っていたが、炎刀から滅却師の矢を撃ちだしてやったら明らかに驚いた顔で俺を見た。まあ死神が滅却師の矢を真似るとか想像もしないわな普通。ちなみに炎刀からは滅却師の矢以外にも虚閃や鬼道を撃てたりします。便利。

 

「まあそう言う訳だ。昔々にお前らの始祖とも言えるような奴と戦ったことがあってな。その時真似た」

「滅却師の能力と言うのは血によって紡がれるものだ。真似ようとして真似られるようなものではない!」

「いやいや、再現性があると言う事はそれは種のある技術に過ぎない。そして技術であり技法であり何らかの形で体系づけられている方法ならば、その何らかの部分を再現すれば同じように使えるようになるのは当たり前だろう? 現世での有名所で言えば……野球の投手がボールを投げて軌道を変えるにはそれぞれ決まった形でボールを握り腕を振らなければならないが、それを理解して実行すれば練度にもよるが誰でもある程度はできるようになるのとそう変わらん」

「むぅ……では他にどのようなことができるんだ?」

「こんな感じの事かね」

 

 滅却師・最終形態、と言っても俺の場合根本から自前で霊子操作をやっているから限界を超えて霊子を集めるとかそういうことはない。限界量は限界量でちゃんとあるし、そもそも強制的に集めなくとも霊子の支配くらいならできるしな。原作最後の方で死神たちが霊子で空中に足場を作れなくなってたりしたが、それと同じことが当然のようにできる程度の支配半径と強度を持っている。それが俺だ。それを活用すれば今のように形だけ最終形態を真似ることもできる。

 ただ、そんなことを知るわけもない滅却師のメガネモヤシは驚愕に満ちた表情を浮かべている。わからなくもないがこのくらいの事で驚いていたら出演の度に『なん……だと……!?』しか台詞を貰えない落ちこぼれキャラになってしまうぞ。俺個人としてはどうでもいいが。

 そして最終形態モドキを解除してから散霊手套を改造して、必要な時に必要なだけ効果を弱められるように改造したものを与える。これによって本人の扱える霊子集束力をほんの少しだけ超えるように調整しながら弓を扱わせることで最終形態でいられる時間を伸ばし、修業完遂まで散霊手套を外しきらないままいられれば常時最終形態と同じだけのことができるようになると言う画期的な修行だ。俺はそんなことしないでも普通にできたからやってないが、とある俺の集落に暮らしていた女を娶った四大貴族のお坊ちゃんとの合同修行で五分五分まで持って行かれて悔しがった糸目の青年がもっと強くなりたいと言って来たのでこれを使って霊子の操作を極めさせてみたらなんと自分の霊力と言うか霊子と言うかそんな感じの物を一切使わないまま大気に満ちる霊子のみを使って大分難しめの鬼道を発動することすらできるようになったものだ。なお、そいつには滅却師としての才能はこれっぽっちも無かったので途中で散霊手套を外しても何もなかったことを付け加えておく。

 

 ……まあ、本当は自身の身体が持たないほど霊子を集めると言うのはよろしくないのは本人でもわかっていると思うんだが、結局のところそのあたりはその能力を使う当人が決めることだから俺には何も言うことができない類のお話だ。必要な時に必要な力が無いってのは悔しいものだからな。わかるわかる。俺にだってそう言うことはある。

 例えばあれだ、某グレートスピリッツを巡って戦うシャーマンたちの戦いがある世界で初めから幽霊として存在した時は面倒だった。どこぞの『ちっちぇえな』が口癖の奴に焼かれそうになって反撃して一方的にボコって地獄に送って地獄まで追いかけて地獄でもボコって冥府に落として冥府にまで追いかけて冥府でもボコって阿鼻地獄にまで叩き落してそこまで追いかけてボコって精神を綺麗に磨り潰してから帰ろうとしたら流石に帰れず、仕方ないから幽霊として帰るのではなく目の前にいたボコった相手の身体を奪い取る形で現世に復帰して乗り捨てようとしたらそれができなかった時とかにはもう少し練習しとけばよかったと本気で思ったもんだ。

 なお、その後そいつとして普通に生きて普通に死んだから悪い事は無かったんじゃね? ちゃんと戦いには参加したし、持ち霊として火の大精霊ことスピリットオブファイアを持ってたし、霊体人生長いから巫力もだいぶあったしな。具体的な数値で言えば2000000000000000000000くらいだ。一番上の数字以外全部切り捨てだけどな。

 

 そう言うことでヒョロメガネモヤシをマチョメガネモヤシに鍛え上げるために色々と画策してみたが、流石に肉体面でマチョるようなことは起きんな。霊力的な面では大分脳筋になったけど。頭のいい脳筋って怖いよな。

 




Q.シャーマンキング行ったの?
A.行った。そして優勝もした。

Q.石田君はマッチョになるの?
A.物理的にはなりません。
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