無限の火薬車輪
パーンジャン♪
つまりはそう言うことだ。
パンジャンドラムを召喚する。無限に召喚し自在に操る。そして当然自爆もする。宝具で言うと対軍宝具。
「これにするくらいならもう普通に出した方が早いと思ってボツ。仕方ないね(二回目)」
side 織斑一夏
「ぱんころ~」
「逃げるぞ一護。あれの攻撃は馬鹿にしているようにしか見えんがどれもこれも威力は折り紙付きだ」
「わかったけどなんで斬月のおっさんはあいつのこと知ってんだよ!? あとなんかゆーはーなんとかって呼ばれてたよな!?」
「ああ、まあ色々あってな。それと一護、足元注意だ」
垂直跳躍式縦ジェット型航空パンジャンによる爆撃を喰らえ!下からな!なお下から喰らった場合、当たる場所は足か腿か股間の三択だ。必死に逃げろ。
「あいあむざぼーんおぶまいぱんじゃん」
「斬月のおっさん!なんか変な呪文っぽいの唱え始めたんだが!?」
「あれを唱えるとなんかよくわからないが転がってきたり飛んでたりするあれが理不尽に増えるぞ。霊圧とか一切ないのに突然どこからともなく増える。気を付けろ!」
「怖いなそれ!? と言うか何をどう気を付ければいいのか全く分からねえんだが!?」
「一応言っておくがこの修行を受けることによりなんか強くなるぞ」
「なんか強くなるとか意味わからねえし怖いんだが!? 理屈はどうなってんだよ!?」
「死神の学問を詳しく学んでないと欠片も解らん類の話になるが本当に聞くか?」
「あーわかった聞かねえから具体的にどんな感じに強くなるのかだけ教えてくれ!」
「お隣にいる自称斬月なユーハーヴェーハーに認められれば卍解って言うもう一段の解放ができるようになるんだが、今のところ死神の力の方ではそれを目指している。卍解終わったら虚の力の方に入るから覚悟しておけよ。なにしろユーハーヴェーハーはなんでかお前に大分甘いが、虚のお前は厳しいからな」
「虚の俺ってなんだよ!?」
「お前がどうしても呼んでほしいと言うなら今すぐに呼んで一緒にやってみるがどうする分かったお前がどうしてもそうしたいと言うならそうしよう全く仕方のない奴だな我儘な奴め」
「俺が何も言ってないうちに勝手に俺の意思が決定されて勝手に仕方がない我儘な奴扱いされてんだけど!?」
「諦めろ、あの男はそう言う奴だ」
「ぱんじゃんふぉー」
「なんか全体的に白い俺が増えた!?」
「なんだこりゃあ!?」
「来たか。私には応援しつつともに走ることしかできんが頑張れ」
「お前が虚の俺って奴か!? って今はとにかく走れ!」
「あぁ!? 何が―――」
「パンはパンでもお前らをぶち殺して血祭りにあげるパンはなーんだ? パーンジャン」
「―――よし逃げるぞ!」
「色々と話をしたいのはお互い様だろうが後でな!」
「そうだな!」
「うむ、では走るぞ一護!」
「「おう!」」
仲良きことは良いことだ。共に苦楽を乗り越えればそこそこに仲良くなれる物だ。それが虚と死神でもそう変わらん。まあ普通は協力体制を敷くような事にはならないから実現する事は無いんだが、今みたいにある意味全員同一なんだったらそうなる可能性は十分ある。滅却師の力としての象徴であるユーハーヴェーハー、死神の力としての象徴である主人公、虚の力としての象徴である白い主人公。俺の中のあいつらほどとは言わんから仲良くなればそこそこ力を貸してくれるようになると思うんだよな。
それはそれとしてパンジャンを増やす。地を駆けるパンジャンだけでなく空中を舞うパンジャンやなんか伸び縮みして内側に対象を取り込んで起爆する特殊なパンジャン、花火のように爆弾が爆発すると周囲に小型の爆弾をばら撒いて被害半径を拡大させるクラスターパンジャン、重ね設置によって凄まじい加速を得ることに成功した弾丸パンジャンなども用意してある。
バシュンッ!ズドォォンッ!!
グワァァァァァ!!
オレェェェェェェ!!?
イカン!カサネセッチシキチョウソクヒショウガタダンガンパンジャンドラムダ!
ナンダソリャ!?
イイカラニゲルゾイチゴ!
アイツヲオイテハイケネエ!
あとこれもお薦めだ、風車式風船型空中爆雷パンジャンドラム。一応パンジャンドラムだから自前で動けるんだが空中爆雷の名を持つだけあって遅い。ただ、こいつは数を揃えてばら撒くと相手の動きを制限できるから中々便利だ。ただし、触らないように一か所に集めて爆破されると全部爆破するから気を付けないと巻き込まれる場合もある。パンジャンドラムが味方を巻き込むのはまれによくあることだから仕方ないね。
あと滅却師としての能力を目覚めさせるために昔滅却師と戦って殺して回った時に滅却師の身体を分解して取り込んだ霊子を身体に慣らすことで後天的に得た滅却師としての霊圧で爆発を起こしているから繰り返していれば多分目覚めるだろ。
グワァァァァァ!!
ザンゲツノオッサン!
ワタシタチハオマエジシンダ!オマエガシナナイカギリワタシタチガシヌコトモナイ!
ダッタラ!オレガオレヲマモルコトニナンノモンダイモネエヨナ!
イカン!ニゲロイチゴ!ホッピングシキチョウヤクガタアッサツパンジャンドラムダ!
ヒトメミタダケデソレガワカルッテザンゲツノオッサンスゲエナ!?
トイウカアッサツッテ・・・ウワァァァァ!!
イチゴォォォォォ!!
おっと酷いことになってるな。例の温泉に放り込んで……いや、温泉に放り込むより紅茶を飲ませるか。経口摂取で紅茶を取ってる間はまだ大丈夫だ。紅茶風呂もまだ戻れる。紅茶を血管に直接取り入れようと点滴やら注射やらを始めたらもう戻れないからそこだけ気を付けておこう。
Q.これパンジャンドラムがトラウマにならない?
A.多分大丈夫。と言うかパンジャンドラムなんて欠陥珍兵器を実用してるのは一夏くらいなんで大丈夫。
Q.紅茶漬けにするつもりかよ……。
A.一旦英国面に堕としてから日本茶で中和させるから平気平気(大丈夫とは言ってない)