BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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勝手ながら今回で夜一の斬魄刀の名前については締め切らせていただきました。
……大明神人気ですね。


BLEACH~56

 

 side 黒崎一護

 

「まあ待て一護。間違っとらんから入れ」

「むしろ間違っててほしかったんだが!?」

「残念ながらこれが現実じゃ……はよ入れ」

「もっと素直に夜一様の御姿を受け入れて欲しい。

 そして現実に見てみろ。

 いかに夜一様が他の死神達をぶっちぎりに超越した神かわかるぞ?

 まあ百十年前は浦原の奴について行っちゃってたけど技量とか瞬閧見てみろ? 本気で神だから。

 まさか私の瞬閧をも呑み込んだ夜一様の半生そのものである雷神戦形を披露していただけるとはこの道三百年の私でも思わなかったけども。

 相変わらずにゃんこな猫一様は狂気に満ちてたわ。

 それに猫一様を見たらいくら猫嫌いでも夜一様を認めざるを得ないだろう。

 こんなに凄い夜一様が世界を獲れないとか本気で思っちゃってるやついるの?

 もう少し夜一様と同じ時代に生きていられるという己の幸運を噛みしめたほうがいいんじゃないか?」

「ところでこの怪文書創作機はどちら様で……?」

「砕蜂隊長……!?」

「……隊長なのかよ!? 大丈夫か護廷十三隊!?」

「大丈夫ではない、問題じゃ」

「あとあんた誰だ!?」

「夜一じゃ。目の前で戻ってやれなんだせいで驚きの顔はイマイチじゃの」

 

 夜一さんだった。怪文書を垂れ流してるこれから何度も名前が出てたからもしやとは思っていたが、マジで夜一さんだった。世の中どうなってるんだか……。

 ちなみに夜一さんだがなんか背中の部分が全部空いて袖もない死覇装を着てた。そして怪文書製造機は夜一さんの背中と脇腹の間にある布に顔を突っ込んでふがふがしながら怪文書をまだ垂れ流していた。怖い。なんだこいつ……。

 

「いや、実力はあるんじゃよ? ただどうも儂と離れとった百年少々の間に変な方向に進んでしまったようでな」

「方向ってかもう全体的におかしくねえかその人」

「真面目になれば隊長格にふさわしい実力もある」

「褒めていただけた……夜一様に褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた褒めていただけた……うッ! ――――――ふぅ」

「ほんとに大丈夫なのかこの人……?」

「多分大丈夫じゃ……多分な」

「砕蜂隊長……このような方だったのか……」

 

 何とも奇妙な出会いだし、この状態では多分自己紹介とかしても覚えてもらえねえだろうな。だってこの人完全に意識が夜一さんの方に向いちまってるし。

 

「……失礼した。久方振りの濃厚な夜一様成分に我を忘れてしまっていた。許せ」

「お主昨日も一昨日も同じこと言っておらんかったか……?」

「十五分以上補給できなければ久方振りです。しかし夜一様が瀞霊廷内にいてくださるお陰で瀞霊廷の空気を吸うだけで僅かですが夜一様成分を補給できるようになったのは嬉しいですね」

「助けろ一護」

「すんません無理っす」

 

 だって助けろと言われた直後からすっげー目で俺の事睨みつけてくんだもんよ。めっちゃ怖いわ。織斑さんほどじゃねえけどめっちゃ怖い。

 

「ああ四季崎、お前は暫くこの場所に居ろ。ここはかつて夜一様成分が足りずに夢遊病を発症した私が当てもなく彷徨っていたところ偶然見つけた夜一様の遊び場だ。浦原の奴の手で作られているせいで純度は低いがしっかりと夜一様成分が染みついておられるここは私のお気に入りの場所でな。私の手で霊圧の遮断と隠蔽が行えるようにしっかりと改造を重ねてきたのだ」

「……。

 まあそういう事じゃ。ここに居る限りは基本的に外には霊圧が漏れん。修行するにも隠れ潜むにも優れた場所じゃ」

「浦原さんが作ったのか……」

「うむ。儂と二人でコッソリの」

「……こんな馬鹿でかい空間をコッソリ?」

「うむ。まあいろいろあっての……ここで詳しく話をすると身の危険を感じるのでやめておくが文句は無いな?」

「ウッス」

 

 一瞬で瞳から光が消えたあの怪文書製造機を相手にしたくないのでとりあえずここは頷いておくことにした。だって怖えし。

 あと、そろそろ俺も休みたい。剣八とはお互い一閃しかしてないが戦って、それから花太郎を気を付けながら斬って、直後に白哉を含めた隊長格四人と戦って逃げてきたわけだ。疲れてもおかしかねえだろ?

 それにルキアもルキアで殺気石でできているらしい懺罪宮の中で暫く過ごしていたせいだろうが霊圧に当てられてまいっているのがわかる。さっきから俺の肩に担がれているにもかかわらず文句を言ってこないのがその証拠だ。いつものルキアだったらさっさと降ろせだのなんだの言ってきたりするだろうし、間違ってはないはずだ。

 

 布団なんかがあればそこに降ろしてやるんだが見当たらないので、斬月の柄布を伸ばしてそれを敷く。花太郎と一緒の時にやったのと同じ方法だが、これがまた結構悪くない。少なくとも、直接石や土に寝転ぶよりよっぽど身体の疲れは取れるだろうし、上手く使うとハンモックのようにもできる。あまり使わないが。

 

 ……助ける、というにはまだ早いし、これから捕まったままのチャドを助けてそれから出て行かなくちゃならない。大丈夫かね……?

 まあ、多分大丈夫だろ。多分だが。

 




Q.怪文書……こわ……なにこれ……。
A.一応元ネタもありますけどね。音楽系のコピペだった気がします。

Q.これ事が済んだ後に現世に戻れる? 無理じゃね?
A.察せ。

夜一さんの斬魄刀の名前を以下より選べ。(配点5)

  • 禍福
  • 禍因福子
  • ちくわ大明神
  • 竹輪大明神
  • Chikuwa大明神

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