side 織斑一夏
修行だ修行。そういう事でまずは死んでもらいますね^^
……と言うのは流石に冗談としても、霊圧によって圧縮した時間にも限りはある。主人公は霊圧においてはかなりでかいが、それでも現状主人公以上にでかい霊圧を持つ奴は結構いたりするからな。藍染とかもその一人だ。
まあそれはそれとして、今回の目標はとりあえず主人公が虚圏に行った時に死にかけることがない程度にまで強くすることだ。第六刃と第四刃に襲われてもなんとかできるようにするってこったな。可能不可能で言えば十分に可能だが、今の主人公ができるのは卍解と仮面だけの虚化、滅却師の動血装と静血装。ここから何をどう上げていくかによってここから先の能力値が大きく変わっていくことが予想できるわけだが……とりあえずは死神を基礎にして上げていった方が精神的にもいいだろう。
じゃあどうするかだが、原作でもあった霊王スケールの修行を今付けることにする。ちょっと……ちょっと? 大分? 早いが、まあ何とかなるだろう。実際原作において当時のあいつはあの湯とかに対して全く意に介していなかったからな。今でも多少はきついだろうがしかし我慢はできる範囲だと思われる。服に関しては……知らん。適当に新しく出しておくくらいだな。
……こういう時には主人公が女体化とかしてなくて本当に良かったと思う。普通に考えてセクハラってレベルじゃねえもんな。サスケ? あいつはほら自分から言ってきたから……。
そんなわけでまずは霊王スケールで傷を治し、霊王スケールで飯を食わせ、霊王スケールの服を与え、しっかりと体に力を蓄えさせる。その上で霊圧をガンガンかけて身体の強度を上げ、斬魄刀を虚と滅却師の力に分けで打ち直す。某一番いけてる零番隊士のようなことをしなくとも十分できる。と言うか状況を整えるだけなら不可能なわけねえんだよな。ここは俺の世界だし、ついでに言うならあいつのはあくまでも技術であって特殊な固有能力ではない。技術であるなら再現性がないわけがない。
そんなわけで斬月は二振りになりましたとさ。主人公はマジビビりしてたが知ったこっちゃない。『えっ待ってなんで二振りになってんだ意味わかんねえファーーーwww』みたいな感じになってたがよくあることだ。慣れろ。
あと二振りに分けたことで虚の力の制御も恐らくしやすくなったはずだ。問題は今まで大刀一つだったのが双剣になったことで使い勝手がかなり変わることくらいだが、最近は月牙を剣の形に固めて双剣もどきとかできてたはずだから大丈夫だろ。多分。
虚の扱いがしやすくなったと言うか、そもそもこの主人公様の場合は死神の力と虚の力が完全に合一しているような状態だったから斬魄刀としてちゃんと打ち直しをしたことでユーハーヴェーハーに持ってかれちゃったせいで解けちゃった変身状態みたいなものにもなれるようになっていた。これでスペックの強化自体は十分だろう。
そうなれば後は実践だな。スペックがいきなりクソほど上がったらそれにならすのが大変なのはよく知っているだろうから文句は言わせない。
「そういう事で軽く千回ほど死んでもらいますね^^」
「千回はやばいだろ普通に考えて!?」
「あ、そうだね。増やすか」
「減らせよ!マジで千回とか俺の正気が持たねえよ!」
「当TRPGはなれの概念を採用しておりまして、一定以上同じ内容でSAN値が減ると同じ内容ではそれ以上減らなくなります。ガチャで言うと天井システムってやつだな」
「その表現は絶対的に何かが間違っているだろ!?」
「ところでここに1/1スケール剣八人形があるじゃろ?」
「おい待て嫌な予感しかしねえんだけど」
「大丈夫だ。動力はパンジャンだから殴れば自爆して止まる」
「なんでパンジャンを動力にしてんだよバッカじゃねえの!? あとその自爆って威力どのくらいだよ!?」
「瀞霊廷の中心で自爆させたら遮魂膜に遮断されて流魂街には被害がなんとか出ないくらい」
「瀞霊廷全域焦土になるとかやばすぎねえか!?」
「大丈夫だ。瀞霊廷全土を焦土にする程度なら総隊長の爺さんの卍解でもできる」
「同じことができる奴が他にいるからと言ってそれが大丈夫ってことにはならねえよ!?」
「大丈夫だ。ちゃんと生き物には被害が出ないように特殊な爆発を起こすようになっているからな。消えるのは服だけだ」
「それはそれでテロじゃねえか!?」
まあテロだわな。ちなみにこういった服だけに被害を出す系統の爆弾はとある宇宙人が地球にやってきてうんぬんかんぬん系統のハートフルラブコメ漫画の世界で手に入れた技術だったりする。あの世界はもう本当に色々と馬鹿すぎたし、被害自体は出なかったから俺ものんびり寝られることも多かったんだが……時々出てくる地球崩壊規模の災害的存在はマジで面倒だから勘弁してほしいと思った。
その世界の名前? 気にすんな。彩南高校とかがあったからそれで調べれば出るだろ。多分。
それはそれとしてパンジャンフォー。
Q.あの……原作的には今の一護の強さはどんなもんですか……?
A.霊王との修行を終えた直後とほぼ同等です。
Q.では他の人たちもそのくらいまで……?
A.気分次第。