BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH~87

 

 side 黒崎一護

 

 十刃の第四刃を倒したから多分暫くは新手は来ないだろうと判断して鍛えようと思ったんだが、どうにも平子が鬱陶しい。確かに諦めないとか色々と言ってはいたが、だからってマジでここまで諦めないとか誰が思うよ? 少なくとも俺は思っていなかったし、まさかまさか複数人で襲撃してくるとか思わねえだろ?

 だが、一応こいつらには感謝しているところもあったりする。俺の今までの虚化は基本的に完全虚化だ。胸に孔は開くし手はともかく脚は異形のそれになる。しかしこいつらの虚化を見ることで虚化に段階を付けることができるようになった。要するに仮面を出すだけの簡易版の虚化もできるようになったってわけだな。

 この簡易版の虚化のメリットだが、完全虚化した時に比べて体力および霊圧の消費が少ない。死神の身体と虚の身体を行ったり来たりして作り変える手間がなくなった分虚化するまでの溜めもほとんど必要なくなるし、解除も楽だ。逆にデメリットは最大火力が大幅に下がることだが、それについてはまあ仕方ない。あと超速再生もできないし虚版の瞬歩、響転と呼ばれる技も使えなくなってしまうが……瞬時に出して瞬時に消せる以上はどこかで使う機会もあるだろう。多分な。

 

 ……しかし、普通一人相手に結界張る役一人、襲い掛かる役三人に交代要員二人付けての合計六人で来るか? しかも全員初めから全力なのか何なのか仮面付けてきやがるしよ。まあ勝ったけども。

 あんまりにも鬱陶しすぎて仕方なく一旦あっちのアジト的な所についていくことになった。ちなみに交代要員含めた六人のうち現在普通に行動できるのは上下左右前後入れ替えまくってきやがった平子と結界張ってたおっさんだけだ。後の八重歯のちっこいの、眼鏡の女、アフロの金棒使い、金属鞭使いは気を失っているものの生きているし、治せないような怪我は無かったようで静かに背負われたり抱えられたり担がれたりしている。特に恨みがあるわけじゃないが平子が運んでるちっこい奴が起きたら『平子が運んでたけど思いっきりケツ撫でられてたぞ』とでも言っておこうと思う。

 

「シャレにならんボケはやめぇや」

「いきなり仲間率いて襲い掛かってきといてそれで済むなら温情だと思うんだが」

「せやかて工藤」

「誰が工藤だ」

「仲いいデスね……」

「誰がこんなんと!ハッチお前目ぇ大丈夫か?」

「現状大分悪い方よりだと思うぞ流石に。最悪までは行ってねえけど」

 

 最悪だったら顔見るより早く殺しにかかってるからな。俺の中の虚とか斬月のおっさんとかが率先して動いたりすっからマジで俺の知らないところでなんか死んでたり虚が消えてたりすることがある。その選定基準は正直よくわかんねえ。だがまああれだ、とりあえず相手が俺に対して敵意を抱いていると頻度が上がるな。

 

『一応言っとくが俺らの中で一番鈍いのお前だからな』

 マジかよこれでもかなり鋭くなったと思ってたんだが。

『戦闘中はそうだがそれ以外のときはかなり鈍いぞお前。暗殺とかには弱いだろうな』

 マジか……常在戦場は流石に無理だからな……。

『人間ってのは寝る時間が必要だからしゃあねえさ。虚になったりしてみねえか?』

 たまになってんだろ。あと織斑さんが怖いから本格的になるのは嫌だ。

『……そうだったな。忘れてくれ』

 

 やっぱこいつも織斑さんは怖いらしい。俺も怖い。できるだけ敵対したくない。マジで。

 まあともかくこれから何度も襲われるのは正直お断りなのでついていくことにしたんだが……こいつら他にも仲間がいるんだよな? 全員相手にするとなると流石に卍解させられそうな気がする。特に平子相手はやばい。やばいってか、面倒臭い。負けはしないだろうがかなり厄介だ。

 

 そう、卍解だが……虚化で面だけを出すことで省エネな虚化ができるように、卍解も中途半端に卍解することで省エネ化ができないかってのを考えてみた。元々斬月は斬月のおっさんによって封じられていて、その上澄みの始解と卍解を使っていたんだ。織斑さんの打ち直しのおかげでちゃんと使えるようになったが、今までの上澄み版の卍解も使えないだろうかと思う訳だ。

 メリットは省エネと手加減のやりやすさ。デメリットは戦闘能力の大幅な下降。多分上澄みの方だと平子相手でも始解では厳しいだろうし、虚化まで引っ張り出すことになっていたかもしれない。白哉は上澄みの始解でもなんとかなったし、東仙や狛村はまとめて相手にすることもできたんだが……平子のあれはあまりに俺と相性が悪い。霊圧差で押し潰せばまあ行けるか。流石にこの数相手に平子の斬魄刀の能力が合わさると、本来の斬月の大小両方を使わないと無理だったしな。

 ……と言っても、上澄みの方だと卍解しても本来の斬月の片方だけにも及ばないんだよな、出力的に。打ち直ししてもらったばかりのころは斬月の本来の出力に振り回されて大変だった覚えがある。もう慣れたが。

 

「……で、平子。実力に関しては十分か?」

「ああ。十分も何も俺らまとめて倒されてもうたしな。何も言えんやろ」

 

 まあそうだろうな。

 さて、俺はこれまで強くなる修行を続けてきたんだが、意図的に弱くなる修行を積まなければこいつら殺しかねない。やっぱ一時的な能力封印が必要か。

 斬月のおっさんがやっていたように……と言ってもあそこまで上手くはできねえから中途半端になるな。ほんと、斬月のおっさんは滅却師として最強クラスだったんだな。ずっと近くにいたからわかんねえんだけど。

 




Q.今の一護ってどのくらい強いの?
A.最終決戦で空から降ってきたときくらいですかね? なお上手くいくとここに完現術の強化が加わる模様。

Q.あれ? 最終的に原作最強時を上回る?
A.せやで。
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