BLEACH~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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BLEACH~93

 

 side 黒崎一護

 

 とある日。俺が完現術の修行をして、チャドが虚化の修行をしていた日のこと。突然空座町の上空にいくつもの霊圧が現れた。霊圧の感触からしてまず間違いなく例の破面って奴らだろう。あと、使えねえ使えねえと言ってはいたがチャドの修行用に手加減した卍解二刀を使ってるんだがこれがなかなかいい。俺の霊圧に当てられてチャドの虚化の時間はどんどんと伸びているし、元から持っていた能力もさらに強力になったような気がする。形が大きく変わることこそないが、代わりに右腕の盾は強度が上がり、左腕は威力が上がり、両脚はより速くあらゆる場所を駆け回れるようになっていた。

 俺自身も完現術に少しずつ慣れてきていて、俺自身に完現術を使う事で全体的な出力を上げることができるようになっていた。これマジで便利だな。これだけ覚えるとチャドの肌みたいな媒介を見つけるまではくっそ地味だけど。つまり俺の強化はくっそ地味になるわけだな。あと何年かすれば斬月を完現術の媒介にして虚の俺を外に出せたりもするかもしれないが、まだ早いな。

 

『やるんだったら片方だけにしとけよ。両方にやったらお前無防備になるからな』

 わかってるよ。流石にそんな馬鹿はしねえ。

『あと一応聞くんだが、俺を出すだけだったら具象化でよくないか?』

 疲れる。

『なるほど』

 

 斬月に直接完現術を使う以外にも、多分月牙に完現術を使えば月牙の切れ味をさらに上げることができると思うんだよな。

 

 ……っと、今はそれよりもやってきた破面に対しての対応が先だろう。とりあえず手加減状態の卍解を解除していつもの二刀の始解に戻す。そしてその上で軽く霊圧だけで月牙を放ってみるが、流石に弾かれる。雑魚ではないようだ。

 ただ、十番の奴の霊圧を感じる。しかも前回より大分霊圧が大きくなっているんだが、多分これはまだ上限じゃない。ウルキオラよりはまだ小さいが、上限がぶれているように感じ取れる。

 そして感覚的に初めての奴。名前は知らないが解放状態のウルキオラよりははるかに弱い、しかし無視することもできない程度に強い奴。あと……なんだ? 破面っぽくないんだがじゃあなんだと聞かれると破面としか言えないような、奇妙な霊圧の奴。なんだかはわからない。

 

「一護。行こう」

「ああ、そうだな」

 

 ただ、今回は井上は近くにいない。だから盾で街を守ってもらうこともできず、守ってもらえない以上は派手に暴れることはできない。相手が空の上にいてくれるのはありがてえな。

 ルキアや恋次たちも気付いているようで、そこそこの速度で破面たちと思われる霊圧のもとに集結し始めているのがわかる。だが到着が一番早いのは多分俺だな。

 

 到着直後に大小の斬月を振るい十字に斬りかかる。全員に回避はされたが本命はそっちじゃないからまあ問題ない。手近にいた青い髪の野性的な男に剣圧を飛ばし、俺の身体から散っている霊圧を圧縮して作った月牙を十番に飛ばす。前回は十分に通用したそれだったが、今回は片腕を振り回すだけで簡単に砕かれてしまった。やっぱ強くなってんな。チャドで勝てるか?

 ……いや、まだ安定しないとはいえチャドにも新しい技はできた。だったら行けるはずだ。少なくとも死にはしないだろう。一応防御を抜く技も持ってるしな。

 

 十番の大男をチャドに任せ、俺は残りの二人と対峙する。一人はさっきの青い髪の野性的な男。そしてもう一人は緑の髪の女。女の方は身体つきからそう判断したが、顔はほとんど見えない。だが、かなり強いと思われる。

 

「てめえが黒崎一護か」

「ああ、そうなるな」

「そうかよ。じゃあ死ね」

 

 男は掌を俺に向けると、そこから虚閃を放ってきた。だが、もうこの程度の虚閃では俺は危機感を覚えない。斬月を振り、小さく月牙を放てばそれ一つで両断できる。驚愕の表情を浮かべた男に向けてそのまま月牙を飛ばすが……女の方に月牙を受け止められた。 いや、それどころか女の方は月牙を食べ、それに虚閃を乗せて撃ち返してきた。

 だが躱せない速度ではない。速度は遅いし拡散もしていないから範囲も狭い。まあ拡散していたらまた斬るだけなんだが。

 

 しかし、これじゃあ遠距離からの攻撃は殆どできないと思っていいな。月牙を纏わせて斬るのはできても放出する系統の技は使わない方がいいと思われる。だったらそれでやりようはいくらでもあるんだが。

 小さい方の斬月に完現術を使う。すると斬月が白く染まり、虚の俺が小さい方の斬月を持って現れた。

 

「どっちがいい?」

「あ? どっちでも変わんねえだろ。結局雑魚だ」

 

 瞬間、青い髪の男が虚の俺に向かって斬りかかってきた。

 

「雑魚とは言ってくれるじゃあねえかよ。なァ!?」

「雑魚に雑魚と言って何が悪い!」

 

 そこから虚の俺と青い髪の男の戦いが始まった。あっちが始めたんだったら俺も俺でこっちを相手にするとしようか。多分こっちの方が強いしな。

 

「で、あんた名前は?」

「……」

 

 女は一切喋らないまま斬りかかってきた。斬月で刀を弾き、腹に蹴りを入れる。脚は片手で受け止められ、しかし受け止めきれずに吹き飛ぶが吹き飛びながら細かく虚閃……ではないのか。小さな霊圧の弾丸をいくつも飛ばしてきた。

 いったいなんだろうな。さっきからずっと殺気と言うか、感情みたいなもんが感じられねえんだよ。理由はわかんねえけど。

 




Q.あれ? グリムジョーの暴走は?
A.ウルキオラが死んだ()のに暴走できるわけないでしょうが。流石に自重してます。

Q.じゃあ今回のこれは何?
A.藍染の命令ですね。

Q.緑髪の女ってBLEACHでは一人しか出てこないんですけど……?
A.多分その人……人? ですね。

Q.ところで現在の状況で一護が藍染、剣八、ユーハバッハ、一夏以外に勝てないあるいは負ける可能性のある奴っている?
A.相性的な問題や状況によってはまあそこそこいます。

Q.え、マジ? 誰?
A.事前に戦う事がわかってたマユリとか、事前に準備万端にしたザエルアポロとか、そもそも接近したら死ぬバラガンとか、本編ではもう絶対出ないけど霊子中毒起こせるナックルヴァールとか。あとこっそり井上も不意打ちなら。

本編完結後にこの話の外伝的な物を書こうかなと思うのですが、大雑把な内容をアンケートします。なお、ちくわ大明神が頑張ることでこれらの話は実現されますので無理だろとか思わないで大丈夫です。

  • 原作世界に一護達in
  • 事前に見えざる帝国滅ぼしてなかった世界
  • 尸魂界でP1グランプリ開催
  • 虚圏でP1グランプリ開催
  • 全部やろうか(マジキチスマイル)
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