よろしければ読んでいってください。
これは、ある転生者の物語。
生前(?)は平成の世に生きるミリタリーオタクにして武術オタクな一般会社員であったが、就寝前のランニング中、ビックデンキの紙袋持った人を横断歩道を渡る途中で轢いた車がその勢いのまま歩道にいた自分に向かって突っ込んできて、そのまま轢殺されてしまった。
そうして自分、倉橋武の物語は終わってしまった。
……終わったはずだった。
極彩色のような、モノクロのような色彩の空間を夢見心地のままに、短いような長いような時間を経て、何処かも定かならない所へ漂着した。ような気がした。
セットルンド大陸のオーヴィニエ山脈の東にあるフレメヴィーラ王国、ライヒアラ騎操士学園演習場にて一組の巨大なヒトガタが剣と盾を持って向かい合い、斬り合っている。
片方が袈裟斬りに斬り込むも、もう片方が対手の剣を弾かんと横薙ぎに剣を振るう。
互いの剣が衝突し、凄まじい衝突音が辺りに響いた。
互いに剣をぶつけた衝撃に硬直し、追撃を断念して再び斬突する機会を、互いの隙を探り合う。
訓練教官の注意が入り、その一呼吸後、最初に袈裟斬りに斬り込んだ方が対手の頭部を狙って垂直に斬り込んだが、対手の盾に斬擊を逸らされてしまう。
鋼が擦れる不快な音が響く中、斬擊を逸らされた勢いのまま、一歩踏み込んで対手の間合いを潰し、肘を押さえて反撃を無効化する。
そして互い位置を入れ替え後ろへ一歩下がり、再び隙を探り合う。
そんな巨大なヒトガタ同士の模擬戦を近くで観ている人が四人いた。
一人はライヒアラ騎操士学校訓練教官であり、自分の父であるマティアス・エチェバルリア。
一人はマティアスの妻であり、自分の母であるセレスティナ・エチェバルリア。
残りの二人は、双子の兄であるエルネスティ・エチェバルリアと自分、エヴェリーナ・エチェバルリア。
兄さんはとても興奮しており、ロボットがどうのとはしゃいでいる。
私もまた、前世においてはマンガやアニメの中にしか存在していなかった、稼動している巨大人型ロボットを見て興奮を抑えることが出来なかった。
「いいか、エル、リーナ。あれが我が国と民を守る巨人の騎士、
父さんが兄さんの頭を撫でながらそんな事を言っていた。
「とうさま!かあさま!僕もしるえっとないとに乗りたいです。
どうすれば乗ることが出来ますか。」
兄さんはどうやら、
私も特になりたいものがあるわけでないし、とりあえず
これはかつて倉橋武と呼ばれた男の物語の続きであり、双子の兄が