アズリールになったので自分に正直に生きます   作:ミレニア

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ゲームスタート

洞窟での出来事から数日後。

現在状況は森精種(エルフ)妖精種(フェアリー)、地精種艦隊に対抗出来る龍精種(ドラゴニア)に契約を申し込み、それによる森精種同盟、地精種(ドワーフ)巨人種(ギガント)、多数の幻想種(ファンタズマ)による地精種同盟。

そして、最強の敵、神霊種(オールドデウス)アルトシュと天翼種(フリューゲル)によるアルトシュ陣営。

 

「全戦闘体(ケンプファ)、“偽典・天撃(ヒーメアポクリフェン)“─典開(レーゼン)─」

 

アヴァント・ヘイムのすぐ後方にて。

 

「照準固定──殺すなよ?」

 

了解(ヤヴォール)

 

アヴァント・ヘイム後方から1000を超える“天撃“が同盟軍に撃ち込まれた。

その大きな揺れに、アルトシュは笑う。

 

「ククク──クハハハハハハ、そうかそうか!貴様が余を弑するか!

なるほど、最強たる余に相対するは最弱たるは道理、なぁ、猿?」

 

アルトシュは右腕を上げ。

 

「総員構え」

 

これが意味する答えは戦の神、最強の神の全ての力、全天翼種の“天撃“を束ね放つ最強の一撃。

 

神撃(しんげき)

 

それを放つというのだ。

機凱種(エクスマキナ)如きに撃つのですか、それが目的ですよ、そんな事を天翼種達は聞かない。

何一つ、疑問も浮かばぬままアルトシュの言葉にただ従い、羽を滾らせる。

それは何故か?

当たり前、作戦の一つに過ぎないからだ。

そして、放たれる無双の一撃。

 

 

数分前、森精種同盟のリーダー、シンク・ニルヴァレンは敵からの先制攻撃を天翼種の天撃では無い事を看破し、森精種同盟の切り札、虚空第零加護(アーカ・シ・アンセ)の全弾術式解放を命じ、十八発の半分をアルトシュ陣営、もう半分を地精種同盟に撃ち込むために。

そして、術式解放完了の知らせを受けた、その時。

 

アヴァント・ヘイムから常軌を逸した理外の力。

八重術者(オクタキャスター)のシンクですら理解不能の攻撃。

敵である地精種にさえ情報共有を求むも報告は同じく、測定不能。

森精種同盟は全火力をアルトシュ陣営に、それは地精種同盟も同じく。

虚空第零加護(アーカ・シ・アンセ)を十八発。

髄爆(ずいばく)を十二発。

崩哮(ファークライ)を八発。

全火力を重ねそれでも止められぬ神撃。

全ての攻撃が交わって出来たそれは世界の終わりを告げるに等しい光。

それが突如、逸れた。

光が逸れた先には八重術式(オクタキャスト)でようやく見えた遥か彼方にいたのは──。

 

「……機凱種…?」

 

数千機の機凱種を消しながら、シンクは見た。

そこには『幽霊』がいた。

つまり、ここまで作戦通り。

 

-----------------------

 

「十一【連結体(クラスタ)】、四千八百七機投入により再現、設計完了、同期します。

典開(レーゼン)

Org.0000『真典・星殺し(ステイル・マーター)』託します」

 

一機の機凱種が手をかざし現れたそれは、小さな塔が地に突き刺さった銃。

 

「それではわた…当機も戦線に向かいますのでこれにて」

 

そう言って飛んでゆく機凱種。

 

「…あとはあいつらがやってくれるのを待つだけだ」

 

「…そう、だね…きっと…やって、くれ、るよ…信じ、てる」

 

「あぁ、そうだな」

 

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すまない、【意志者(シュピラー)】リク、幾ら我ら機凱種が居て天翼種が力を貸してくれようともアルトシュの神髄だけを奪うなど不可能。

だから、こう思って欲しい。

天翼種が弱らせた所を機凱種が暴走した、と。

 

そして、先に解析してあった空間転移(シフト)により目的地へと集まる。

 

「許す。余の敵を名乗れ」

 

「………………」

 

「なるほど、それで良い」

 

アルトシュはより笑みを浮かべる。

 

「しかし、ははは、まさか我が兵(天翼種)すら味方に付けてたとはなぁ?

久しいな、最終番個体(ジブリール)

 

ジブリールを初めに神撃時にいなかった十七人の天翼種。

 

「お久しぶりです、アルトシュ様」

 

「待ちわびたぞ、余の敵になりうる兵よ」

 

アルトシュが玉座から立ち上がる。

ただそれだけ、それだけなのに。

天翼種達は震え何人かは怯え、機凱種はありえないと言う。

アルトシュのエネルギー、否、エネルギーでは無い何かを増大させる。

それは世界を包む概念が現れようとしている。

アルトシュは言う。

 

「最強とは最強故に最強。

力の増減など意味がない。

概念が我を手にしたのなら、それは意思を持った法則ではないか?

強者とは我であり弱者は我以外の全て」

 

そう語るアルトシュ。

アインツィヒは苦笑いを浮かべ一つの仮説を立てる。

 

「全機に問う。

神髄は“物理的に存在しそれを確認“することは可能か?」

 

【【【肯定(ベヤーエ)】】】

 

ならばどうするか?

我らが手に入れた心に従うまで。

敵が未知ならば、全てを想定すればいい。

 

「目標─アルトシュ神髄

理解をするな計算をするな、全ては感覚に頼れ!

相手が毎秒事に何かするならば、その度に半秒で対応せよ、全機に問う、我らには不可能か?」

 

【【【否定(ナイン)ッ!】】】

 

「存在する限り対応する!

それが機凱種だ。

各機健闘を祈る」

 

【【【了解(ヤヴォール)!】】】

 

【【【【【──典開(レーゼン)!!!】】】】】

 

一方天翼種は。

何人かアルトシュの力の前に怯え恐怖する。

我らは何故アルトシュ様に挑んでしまったのだっ!

だが、直後。

 

「怯えるな!

理解しろ!我らは誰に挑んだか!」

 

叫ぶラフィールに注目する。

 

「我らはこのゲーム、誰の為に勝たなければならない!

ただ一人!アズリールの為だ!

その為に我らはここに居る!

アルトシュの神髄を剥離し勝利する!

そして絶対に死ぬな!」

 

その言葉に我に返る。

そうだ、なんの為にここに来たか?なんの為に挑んだか?全てはアズリールの為!

アルトシュ様以上に我らを救い、思ってくれたか!

 

天翼種と機凱種が一斉に襲いかかる。

 

「我が神髄に──相対するか世に示すがよい、我が『最弱(天敵)』よ!」

 

-----------------------

 

リクは思う。

このゲーム、勝てないってことは分かってた。

 

遥か遠くに少しだけ見えるアヴァント・ヘイムにて機凱種がアルトシュを殺さずに神髄を剥離すべく行動している。

ただ合図が来たら、これを引くだけ。

その時、星を揺らすような声が聞こえる。

 

「これが敗北か──なるほど。

楽しい戦であった。

名も無き最弱よ、貴様は本当に(・・・)最強()の敵に足り得た」

 

…ん?ちょっと待て…本当に?

もしかして、マジで成功したのか?

全員が無理だと思った事をか?!

 

(そうさ、君達はやり遂げた!)

 

誰だ、お前。

 

(僕かい?

僕は君の事を知ってるし、君も僕の事を知ってるよ?)

 

そうか、お前か。

だが、会う前に言わせてくれ。

 

「悪いね、神様共!」

 

引き金を引いた瞬間、光に包まれた。

地を焼き、星を焦がす力の七割が大地を射抜く。

星の核を貫き、精霊回廊を破壊する。

そして、現れる“星杯(スーニアスター)“。

 

「…やるか」

 

「う、ん」

 

遊戯(ゲーム)の神様。

生まれて初めて祈る。

俺達は勝者ではない、星杯(スーニアスター)を手に入れるにはこの手は汚れ過ぎている!」

 

「でも、神様、なら、やれ、る!」

 

「俺達はこの戦争の敗者だ…」

 

「…星杯(スーニアスター)は、シュビィ、達に、は…使えない…」

 

「だから俺達はお前(他人)に頼むしかない!」

 

「おね、がい!」

 

そして、二人の間を通って星杯(スーニアスター)に向かう一人の少年(神様)

 

「…ははっははは!

やっぱり居たんだなお前!」

 

「あれ、が…遊戯(ゲーム)の神様…?」

 

振り返り、笑みを浮かべる神様に。

 

「なぁ、またゲームしようぜ。

今度は絶対に勝つからよ」

 

「二人で、たお、すの」

 

そして、少年が手を星杯(スーニアスター)に添えて────

 

───世界は生まれ変わる───

 




トーク編





「結構ゴリ押し気味に見えるにゃ」

正直自分ただの妄想野郎なので今回何書いてるかよく分からなかったですけど、まぁ二次創作だしいいかってことで割り切りましたはい、実際深夜にかんがえたので深く考えてないです。

「取り敢えず面倒くさそうってのは伝わったにゃ。
それじゃあさよならにゃ、作者」

え?

「どうも、お元気でしたか♪」

…ジ、ジブリールサン、ハイ、ゲンキデシタ、サッキマデ。

「前回の事を、忘れてはいませんよね?♪」

ア、ハイ、オボエテマス、ナニヲスレバユルシテイタダケマスカ。

「無理でございます♡
それでは、ごきげんよう♡」

あ、では、さようなら。










って死ねるか!

「な、何故生きているのですか!
ちゃんと、殺しましたよ!?」

生き返ったわ!
自分死んだら話進まないよ!?

「別にいいにゃ、このままジブちゃんといちゃいちゃできれば」

あんた本当にそればかりね…。

「あったりまえにゃ、可愛いは正義ならジブちゃんは女神に匹敵するに決まってるにゃ。
そんなジブちゃんと常に一緒にいれるここは最高にゃ、むしろ死んで欲しかったにゃ」

泣くぞコラ。

「でも、先輩とずっと一緒というのも嫌ですけどね」

「泣くにゃうち」

「まぁ、お二人が泣いておりますが今回はこれで終わります。
ありがとうございました」
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