「具現化しりとり?」
「はい、ルールは簡単です」
1.既出の言葉を口にする
2.三十秒答えない
3.継続不能
「あと、存在しないもの、架空のもの、イメージが出来ないものは具現化できません」
「なるほどな、それと──」
「継続不能ってのはにゃ、具現化しりとりだから、『その場にあれば消えて』、『無ければ現れる』、あとは分かるにゃ?」
「さんきゅー、丁度聞きたかった事だ。
因みに俺が『女』と言ったら?」
「プレイヤー以外のここにいる女の子が消えるにゃ。
プレイヤーに直接干渉して継続不能は出来ないから気をつけてにゃ〜」
「そうか、大体わかった、それじゃあそろそろ始めようか」
「えぇ、では始めましょう」
「「「
「先行はお譲りしますよ」
「そうか?なら、手始めに…『水爆』」
その言葉を発言した途端。
真上に巨大な鉄塊が現れる。
空達の世界もアズリールの世界でも、人類が生み出した大量殺人兵器。
ステフとジブリールは何か分からずただ見ているだけ。
核熱がリチウムを配合させ、光を放つ。
ジブリールは何がおきているか知らないが、本能が告げた。
「──!
叫び終わるとほぼ同時に爆発。
辺りを焼け野原と変えた。
その中を無傷でいるジブリール。
「お分かり頂けましたか?
私を殺す事は出来ませんよ。
しかし、初手で自爆ですか、これも作戦の内でしょうか?」
「ほぉ、自爆したのを馬鹿にされるかと思ってたんだがなぁ。
てか、かってぇなー天翼種って」
「昔のままの私ならしてたでしょうね。
それでは、続きをしましょうか」
「あぁ、『精霊回廊』」
しりとりは続く。
途中、空が作り出した『超健全空間』により、女性全員が裸体となり、ステフは隠し、白は親指を立て、ジブリールは特に気にせず、アズリールは頭を撃たれたように気絶した。
アズリールは鼻から血を出しながらもその顔はとても晴れやかであった。
そんなこんなでゲームも終盤、アズリールも復活を果たし『 』を見る。
二人が立ち、階段を登りだす。
(「ジブちゃん」)
(「アズ…?何でしょうか」)
一枚の紙を渡して。
(「これは…」)
(「うちの足掻きにゃ」)
「「『リソスフェア』」」
惑星の表面を消した。
ジブリールは理解する。
惑星の中心核に落とし、まだ、ジブリールを殺そうとしている事に。
「なるほど、では、『朝』」
「「すぅーー──『酸素』」」
全員を強烈な頭痛が襲い、呼吸が出来なくなる。
アズリールは呼吸を出来ていた事にめっちゃ感謝していた。
「私には無意味ですよ、『ソナタ』」
「…ぐっ…『種うえ』…」
「そうですね、では『空気』」
その時、意識を失いそうなほどの強烈な減圧が襲う。
空気を戻したつもりが逆に出来なくなった。
「──なっ何故っ───んんっ!?」
天翼種の本能が、強力な毒を吸ったことを告げる。
空は笑う。
(やはりジブリールっ!
お前は原子論を知らない!
呼吸が出来なくなれば、空気を戻せばいいと解釈するよなぁ?
だが、俺が消したのは酸素のみ!
存在するものは消え、しないものは出現するこのルール。
他の気体は消え酸素は戻る。
つまり、今この空間は単体で取り込めば猛毒でしかない酸素のみ!)
(うぐっ…ですが、この状況はあなた方も同じはず…何をっ!?)
(循環呼吸…だが、これはお前らも出来ることだなっ…!)
(っ!アズっ!?い、いえ、これは勝つ為です、ですが、は、恥ずかしい…!)
(無心無心無心無心無心無心無心…無理!
でも嬉しい!けどちゃんとしたかった!)
空はニッと笑い。
「いくぞ…白っ!」
「…んっ!」
全力で空気を吐いて。
「「『アトモスフェア』ッ!」」
ジブリールとアズリールの中で何かが弾けた。
体内に残った気体がゼロ気圧により、肺を引き裂かれるような衝撃を生む。
(いっだぁぁぁぁ!
吐ききれなかったにゃああああ)
(それでも…私は殺せませんよ!)
ジブリールは口を動かす。
そして異変に気づく。
“音“が出ない。
現在、この場は『真空』状態。
空気が無ければ言葉を相手に伝えられずに。
(三十秒経過で私の負け…でございますか…。
ですが、それで勝てると思っているなら、私達を少々侮ってはいませんか?
なので、私からはこれをお渡しします)
ジブリールは精霊を分解させ、空中に言葉を書く。
『暗弱』。
その返しに、空は──“笑った“。
空は紙にある言葉を書いてあった。
『クーロン力』。
本来、超大型惑星の最期、重力崩壊によってのみ引き起こされる、天文学的現象。
数光年の星系をも蒸発させる
『
(摂氏五百億度、天地開闢に等しい力にも耐えられるなら耐えて見せろよ天翼種!)
発生している現象も何もかもジブリールは知らない、が。
(でしたら、次はアズの分でございます。
ふふっ、本当にアズはチートですよ…!)
ジブリールもどこからか紙を取り出して。
(嘘だろ!?まだ、何かあんのか!?)
その動作に空は冷や汗をかき。
『空中爆発』。
そして、空と白の後ろに現れる。
(あなた方を殺せる程の爆発を真後ろで起こせば私が死ぬより先にあなた方は終わり、私達の勝ちでございます)
そして、世界は真っ白に包まれ、元の場所へと戻り、勝者のコールがなる。
勝者──「 」
「なっ…負け…ですか…」
「あっぶねぇぇぇ!
てか、ジブリール!
いつの間に紙なんて持ってたんだよ!」
「それ、うちがさっき渡してたやつにゃ」
「マジかよ…、てことは俺達が登ってる時にか。
はは、してやられたぜ」
「はぁ、正直、これは勝てたと思ったけどにゃー」
「あの、何故負けたのでしょうか?」
「簡単にゃ、もし、空が白を守っても一緒に死んで終わり、だったら、
「…なるほど…。
はぁ、アズと一緒でも勝てないとは…。
本当に凄まじい種族です」
「この位まだ簡単なほうさ」
「私達を相手に簡単ですか…。
正気ではありませんね」
「神様に挑むんだ、正気でやれるか?」
「神に…本気でございますか」
「俺達を連れてきたのはテトだ。
あいつにゲームで勝ったら大人気なくこの世界に連れてきて、こっちのルールで勝たせろってね。
だったら、あいつに勝つ以外の選択肢ないっしょ〜」
唯一神の座を奪う。
ただ、それだけの事。
「と、言うわけで盟約に従い、ジブリールの一部を除いた全権利は俺のものだ。
あ、それとな、タブpcに入ってる書庫、あれエサだったから全部自由に見ていいぞー。
それとこの図書館も今まで通り使っていいぞ」
その一連の言葉に。
ジブリールは跪き、手を合わせ祈るように。
羽をたたみ、光輪は後ろに。
天翼種が主にのみ、見せる絶対忠誠。
「マイマスター、マイロード。
【
我が一部を除く他全ては貴方様のもの。
どうか、最大限活用、利用し、その意思の礎として下されば至上の悦びでございます」
「おう、任せとけ、なぁ白」
「…おーう、任せろー…」
正直、空中爆破で先にやれば勝てるじゃないかって思ったけど対策考えてたらすごく呆気なかったです。
循環呼吸する必要無かったけど、出来る場面があるならするしかないでしょ!
というか、絶対忠誠なのにアズ先輩一番ってなかなか矛盾してるけど、まぁ気にしなーい気にしなーい。
「ジブちゃんカッコイイにゃ!」
はい絶対言うと思ったー。
「ついにキスしてしまいましたか」
「うちらもちゅーするにゃあー」
「お断りします、近寄らないでください」
「作者ぁぁぁ!」
ウケる。
「笑うにゃぁぁぁ!」