アズリールになったので自分に正直に生きます   作:ミレニア

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アズリールの日常

 

エルキア大図書館内の中央テーブルにて二人の天翼種がいる。

一人は翡翠髪の少女、アズリール。

その向かいに座るは水のように透き通った青色の髪を持ち、本来ならばその翼は根元から無く、光輪も欠けていたはずの少女。

だが、この世界においては全てが健在である片目を隠した天翼種、その名はラフィール。

実はラフィール、二週間に一、二回ほど遊びに来る事があった。

最近は色々と自身のやりたい事もあったが主に二人が忙しそうだなという事で来なかったのだ。

現在は「暇そうだし、大丈夫だろう」といった具合で来ている。

ただ、丁度その日ジブリールは自身の用事の為にいなかった。

余談だが、アズリールの料理の腕が最底辺の時に一度興味本位で食した事があったが本人曰く「料理で天翼種が気分を悪くするなど理解できない。これは一種の兵器だ。それこそ…破壊力、は…天撃並…だな……」なんて言い残して二十分位気絶したほど。

若干のトラウマである為にアズリールの料理を前にびくびくと震えるラフィールという滅多に見れないものが見れる。

「断ってもいいんですよ?」とジブリールが言っても「あいつの願いとなると妙に断りずらくてな…結果このざまだが」との事。

最近は「アレに比べれば、まぁ…」と、結構ガバガバになってたりする。

 

「あぁ〜、ラフィちゃん〜聞いて欲しいのにゃぁ〜」

 

目の前に座わり顎をテーブルに乗せ、やる気無く右手をぶらぶらとさせる。

ラフィールはその手に持つ本を閉じ、置いてそんな相手を見る。

 

「何だ、一体」

 

「最近ジブちゃんの様子が変なのにゃ〜。うち何かしちゃったのかにゃぁ、嫌われてたりしてないよにゃぁ…」

 

ウガー、と頭を押さえて唸るアズリールから目を離し考える。

ラフィールは思う、あのジブリールがちょっとやそっとの事でアズリールの元から居なくなる事などありえないと断言出来る。

しかし、ラフィールを含めた天翼種相手には特に変わらぬというのに、ジブリールの事となると途端に崩れる。

 

「はぁ…アズリール、お前は少し心配が過ぎる。確かにお前が何かをしてしまっていたとしても、あいつはそう簡単にお前から離れんだろう」

 

「じゃあ何であんなにうちから遠のくような事をするのにゃ〜、やっぱり嫌われてるんじゃないのかにゃぁぁぁ…」

 

「…お前はジブリールの事を信じてるのか信じてないのかどっちなんだ」

 

「っ、そ、そんなの信じて…」

 

「だったら何も心配するな。確かに行動はよそよそしいかもしれんが信じて待ってろ」

 

「…そうだ、そうだよ、うちが信じないでだ〜れが信じるにゃ!うちは堂々と待ってればいいだけだもんにゃ!」

 

「あぁ、それでいい。余計な心配など無用だ、全く苦労をかける」

 

「にゃはは〜、ごめんね。でも、やっぱりラフィちゃんは頼りになるにゃ〜♪」

 

その言葉に小さく笑い受け止める。

これではどちらが姉なのかがよく分からなくなってしまいそうだ。

それでもラフィールは「世話の掛かる我らが姉」なんて認識ではあるが。

さて、アズリールの不安は解消出来た所で次は何故そうなっているのか。

 

「それで、ジブリールは何故そうまでしてお前に何かを隠すかだが」

 

「うーん、怒らせるような事をした覚えは無いし…」

 

「一応言っておくが、未だ一緒に風呂を入る時に目を合わせてくれない事には怒っていたぞ」

 

「ぅぐっ、だ、だって仕方ないじゃん!恥ずかしいんだもん!というか!いつの間に会ってたの!」

 

「裸体位でこうも騒ぐのもどうなんだ。それに他の者達だったら大丈夫だったろ、何が違う」

 

「ジブちゃんが特別なのー!ラフィちゃんも愛してる人が出来たらうちの気持ちが分かるに決まってる!」

 

「私に出来るとは到底思えないがな。それより、話が逸れているぞ」

 

「はっ、そうだった。あ、でもだからといってさっきの話が無くなる訳じゃ無いからにゃ!きっちり付き合って貰うからにゃ!」

 

「…ちっ、面倒くさい事になった」

 

「聞こえてるんですけどー?」

 

アズリールが唯一気にしている点を突いたら面倒事になったと自業自得ではあるが。

 

「思ったのだが、何故そこまでジブリールの事を気にする」

 

「え、だって気になるじゃん」

 

「……………」

 

「あっ、今!絶対「くだらない」って思ったでしょ!」

 

「あぁ、くだらん」

 

「挙句に言った!言いやがった!」

 

「そもそもだ、もしお前に隠している事がジブリールにとって見つかったら嫌なものだったらどうする」

 

「ジブちゃんだったら堂々とうちに見せる」

 

「…お前はその自信を最初から持ってろ」

 

「うーん、そうなると一体なんだろにゃ〜」

 

「行動が怪しく他人の様、アズリールには気付かれたくない。それを踏まえたうえでジブリールのしそうな事…あぁ、なるほどな」

 

「ん〜?何か気がついたのにゃ?」

 

「まぁな、もし当たってたならばお前には教えられん。知りたいなら自力で見つけろ」

 

「え、ちょ、何で!?教えて教えてにゃ〜!」

 

「知らん。全く、お前はジブリールの事を理解しているのか理解してないのかよく分からん奴だ」

 

そう言い放ち置いてある本の続きを見る事にした。




最近出したもの全部夜中にやって出してる気がします。
なのでほとんどが眠気に晒されながらしてます。
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