アズリールになったので自分に正直に生きます   作:ミレニア

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二人の天翼種の日常 サプライズ編

 

「あ、あの〜。アズ〜?」

 

「うにゃ?ジブちゃんどうかしたのにゃ?」

 

「えっ、とその……ごめんなさい、何でもないです…」

 

「そう?ならいいけどにゃ」

 

何でもないとは言ってたものの少し離れた所で左右にうろうろと行ったり来たりして全然何でもなくないと身体が教えている。

どうしてこんなにも不審者真っ只中な行動をしているのかというと。

単純な話「アズリールを悲しませた」。

本来ジブリールからすれば、悲しませた“かも“だし、実際悲しんでたものの立ち直ってる為に特に気にしてないのだが。

それでもジブリールの中では絶対悲しませたとなっているので、言い出しずらくてこんな事にはなっている。

といってもそんな事はアズリールの知る由もない訳で。

 

「にゃ〜ジブちゃん。うろうろとしてどうしたのにゃ?」

 

「い、いえ気にしないでください…」

 

「いや無理にゃ、すっごい気になるにゃ。正直に言っちゃえば不審者感凄いにゃ。ほら、こっちおいで」

 

手を上下に振って呼びかける。

そうなればジブリールも行かざる負えなくて、ゆっくりではあるがこちらへ来る。

アズリールも立ち上がり近いて正面に立って。

 

「それで、どうしたの?」

 

首を傾げて心配そうに見上げる。

 

「その、ですね」

 

「うん」

 

「す、少し待っててください!」

 

そういって走っていき、数十秒後に帰ってくる。

その手には平べったい箱があり。

 

「えーっと、それは?」

 

「これ、開けてみてください」

 

ジブリールの手の上にある箱をぱかりと開けてみる。

そこにあったのは銀が輝くチェーン状のブレスレットであった。

腕に付けるには少し大きいが丁度手に引っかかる程である。

ジブリールに付けてもらい、その右腕にあるブレスレットを見つめる。

 

「………」

 

「ど、どうでしょうか?」

 

「…あ、ありがとう!めちゃくちゃ嬉しい!………わぁ〜」

 

喜んでもらえると分かっていても緊張するものであり、その反応に心からホッとする。

 

「もしかしてサプライズプレゼント?」

 

「そうなんです。フィールに手伝ってもらって、というよりはフィールに作ってもらったんですけどね…。私が出来たら良かったんですが…」

 

「そうなんだぁ。ならフィールにもお礼を言わないとだにゃ!あと、ジブちゃんがこうしてうちにやってくれた事が一番だにゃ。だから気にしにゃい!」

 

「…はい!それとですね、この事を隠すためにアズを遠ざけてしまってごめんなさい」

 

「あ〜、もしかしてあんなに挙動不審だったのってその事にゃ?まぁ確かに気にしてはいたけどもう平気にゃ?それにうちもジブちゃんの愛を疑っちゃったし…」

 

「本当にごめんなさい…。ですが、それでしたらこれでおあいこでどうでしょう?」

 

「そうだね。ならうちも…ごめんなさい」

 

「はい、大丈夫です。しかし、喜んで貰ってよかったですよ」

 

「超大事に使わさせて貰います」

 

「ふふ、はい。大事に使ってくださいね♪」

 

この後アズリールはこのブレスレットを自慢しに回った。

 

 

 

 

 

 

 

「にゃはは!どーにゃこれ!ジブちゃんからのプレゼントなのにゃ!」

 

「またお前なぁ…。前のネックレスの時にもそう言ってたがもしかしてジブリールから貰う度来るわけじゃねぇよな」

 

「え?来たらダメなの?自慢しに」

 

「いちいち来るなって事だよっ!嬉しいのは分かるが一人で喜んでろ!」

 

「…でも、けっ、こう…似合って、るよ?」

 

「にゃ〜♪やっぱ白ちゃんは分かってるにゃ〜♪それに比べて空、だから女の子にモテないのにゃ?」

 

「うるせぇ!まだ分かんねぇだろ!!まだ未来があるじゃねぇか!?」

 

「そんな大声出して一体どうしたんですの?」

 

「あ、ステフ」

 

「あら、アズリールさんじゃありませんの。ってその腕の綺麗ですわね?似合ってますわ」

 

「にゃは〜♪ステフも分かる〜?ジブちゃんに貰ったばっかなのにゃ〜♪やっぱり女の子ってちゃんと分かるんだにゃ〜」

 

「クソ、すげぇムカつく。だが、まぁなんだ、似合ってるぜ、アズリール」

 

「にゃはは、ありがと〜。それじゃあうちはお礼を言いに行かなきゃいけない子の所に行ってくるにゃ」

 

そう言い残して空間転移していく。

転移先は森であり空間転移の影響で草木が大きく揺れ、その近くにいた森精種の髪も靡く。

 

「あ、フィーちゃん!」

 

「あらぁアズリールさんじゃないですかぁ。どうしたのですか〜?」

 

「フィーちゃんが手伝ってくれたって聞いたからお礼を言いに来たのにゃ。本当にありがとう!すっごい気に入ったのにゃ!」

 

「良かったのですよぉ。でもぉデザインとかぁそういうのは〜ジブリールがぜーんぶやってくれてぇわたしはその通りに作っただけなのですよ〜」

 

「それでもにゃ!ありがとう!」

 

「でしたらぁその分のお礼はジブリールにしてあげてほしいのです〜」

 

「フィーちゃん…そっか、分かったにゃ」

 

「──ィー──フィー、今戻ったわ。あれ、アズリールじゃない。何の用?」

 

「いや、うちの用はもう終わったにゃ〜」

 

「あらそうなのね。それより、そんなブレスレット今まで着けてた?」

 

「そうなのにゃ、これさっきジブちゃんに貰ったばかりなのにゃ!」

 

「へー、いいじゃない。似合ってるわよ?」

 

「ありがとにゃ〜、にゃはは」

 

皆から似合ってると言われ気分上々であり、ルンルンとしているアズリールがここ数日間見られた。

もちろんフィールの言った通りにジブリールを褒めまくった。

褒め過ぎて「あ、あう、そのぉ、や、やめてください、ほんとうにぃ…」と少し俯いてたじたじしながら顔が紅潮してしまったが、その仕草が胸にグッときており、もし尊いや可愛いといったものにダメージがあったなら今頃ここら一体は血の海で瀕死のアズリールが見つかっていたかもしれない。




ここの現在のアズリールの状態をまとめると
・翡翠から紫色に変わる髪色
・首に蒼く透明な宝石をしたネックレス
・右腕に銀が輝くチェーンブレスレット
・左腕機能停止
・右翼損失

何か気がついたらこんな事になってたんですね…。
やりたいことやってんなぁって思います。
そして相も変わらず眠い脳が作りました。

あと何故かランキング16位に乗ってました、夜くらいに。
めちゃめちゃびっくりした。
未だに気のせいかバグかと疑ってます。
なんでこんなのが入ってんだろう、好きなことしかしてない駄文職人なのに。
まぁバグでもノゲノラタグ付いたものがランキング入ってくれたのは嬉しいですね。
ともかくなんやかんやと読んでくださる皆さんのおかげでございます。
そして皆も好きな事、やろう!
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