アズリールになったので自分に正直に生きます   作:ミレニア

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大戦編
新しい世界


今日は雨だった。

 

雨のせいで視界がとても悪い中、1人の男が傘を持って、走っていた。

 

(ぅー、やっと終わったよ。

さっさと帰ってのんびりしたいのよねー。

あ、でも、なんの本を読もう、なんのゲームをしようかなぁ)

 

そんな事を悩みながら、男は走る。

 

(でもなぁ、毎日同じ事の繰り返し、起きて着替えて高校に行く、そして帰ってのんびり生活、流石に飽きる、あ、でも、のんびり生活は最高だけどね。

それでも、何か新しい事を探したいけど、めんどくさいから何もしたくない。

はぁ、飽きずに生きるって大変だなぁ。)

 

と、自分でも笑える、なかなか馬鹿らしい事を考える。

そのせいだろうか、それとも視界が悪いせいで見えなかったからだろうか。

居眠り運転のトラックが突っ込んでくる事に気づかなかったのは──

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

 

(う〜、ここはどこなんだ?

確か家に帰ってたはず…)

 

ゆっくり目を開け、周りを見渡してみる。

知らない場所、大きな部屋、そして──

 

(…何、この、巨大な、“ヒト“?)

 

そこには神々しく、恐ろしい、強者たる事を知らしめるオーラ。

十八枚の大きな翼。

完璧とも言える逞しい筋肉の身体。

全て、全てに不思議な魅力があった。

困惑と唖然を繰り返す彼に、“ヒト“は話し出す。

 

「我が名はアルトシュ。

最強として生まれ、汝を作り生み出した主。

我が目的の為、我に尽くせ。

そして、我の名のもとに名前を授ける。

“アズリール“と」

 

こうして、

アズリールは

考える事を

辞めた。

 

 

-----------------------

 

 

全く意味のわからない出来事を、まぁいいか、で、済まし適当に歩いていたら、大きな図書館についた。

 

「いやー、いきなりよく分からない事だらけで遂に頭が逝っちゃったかと思ったにゃ。

というか、アズリールって名前に、翼が生えてて、この大きいおっぱいは…」

 

と言ってると、ちょうどいい所に鏡があったので覗き込んで見ると。

 

「にゃはー、やっぱにゃー、本当に天翼種になっちゃったにゃー。

しかも天翼種って事はおんにゃの子になってるにゃー、元男の子のうちとしては息子がいないことに違和感にゃ。

しかし人間には羽が無かったから全然飛べないにゃ。

戦い方も知らないにゃ。

これじゃーそっこー終わりにゃ。

死んで転生してまた死ぬとかごめんだにゃ」

 

自分の姿を確認し、間違えでは無いことを確信した。

ノーゲーム・ノーライフの世界、しかも大戦真っ只中の。

しかし、そんな事を思わせない位ののんびりっぷりである。

 

「まぁ、この世界に来れたのは、とーっても嬉しいのだけれどにゃ、何で大戦の時に生まれたにゃ、のんびり出来る暇まさか無いなんて言わないよにゃ。

もしそうだったとしても、知らないにゃ知らないにゃうちのしたい事するにゃ。

まずは飛んでみたいにゃ、それから……」

 

その後も独り言は続いたが気がつけば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すぅ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寝ていた。

 

────────2万年後────────

 

この2万年間、アズリールは本を読んだり、各地を飛び回ったり、のんびりスポットを見つけたりetc。

そして、アルトシュに呼ばれたアズリールは翼を畳み、光輪を落とし、跪く。

 

「アズリールよ」

 

「はっ!なんでございましょう」

 

「汝を呼んだのは、今日我の最大の力の以て、新しい天翼種を作り出す。

そして、その天翼種を最終番個体とする」

 

「最終番個体…ですか」

 

その言葉を聞いて確信した。

 

あぁ、遂に。

 

「そうだ、だが、あえて不完全に作る」

 

「…なるほど」

 

「その個体の管理をアズリール、汝に任せる、よいな?」

 

「了解いたしました!このアズリールめにお任せ下さい!」

 

遂に会えるのか。

 

「では、作り出そう、最終番個体“ジブリール“」

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