(天翼種が作られる時はうちはいつも、その場にいるにゃ。
使われる精霊の量でどれくらい強いのか分かるけど、流石ジブリールにゃ。
にゃ…そろそろ身体を作り始め…る…)
ジブリールの身体が作られる。
小説、アニメ、確かに可愛かった。
だが、二次元で見るのと三次元で見るのは大違い。
可愛らしい顔、美しい髪、整った身体。
(にゃはは…可愛いで済まして…いいのかにゃ?)
「初めましてにゃ、うちはアズリール。
まぁ、一番最初に生まれた天翼種にゃ!
君の事を任されたからよろしくにゃ。(ジブちゃんにゃ!ジブちゃんにゃ!可愛いにゃ!hshsしたいにゃ!すりすりしたいにゃ!なでなでしたいにゃ!抱きつきたいにゃ!食べちゃいたいにゃ!何なら付き合いたいにゃ!
はっ、そういえば、原作だとやりすぎて嫌われて、冷たくされた気がするにゃ。
あ、でもジブちゃんになら…♡ってうちはMじゃないにゃ違うにゃ、落ち着くにゃ平常心平常心……)」
「……あの」
「んにゃ?ど、どうしたにゃ?」
「…いえ、他の天翼種とは何か、違う感じがしたので、つい気になって」
「なるほどにゃ、まぁそんなのうちくらいにゃ、気にする事ないにゃ〜(す、鋭いにゃ、流石ジブちゃん)。
それじゃあ、まずはアヴァント・ヘイムを案内するにゃ」
「よろしくお願いします」
「それとうちらは皆姉妹にゃ!だから遠慮なくおねt「お断りします」…食い気味にゃ」
ここが図書館、こっちが君の部屋、と大雑把に案内をするアズリール。
「そしてここがお昼寝に最適の場所にゃぁぁ!」
眩しいくらいのいい笑顔で。
「………」
呆れた顔で問う。
「…我々には睡眠は不必要なはずでは?」
「ちっちっち、ジブちゃんは分かってないにゃ、必要不必要なんて下らない、気持ちいいから寝るんだにゃ?」
少々言い方にイラッとするジブリール。
それに気づかず話を続けるアズリール。
「大体案内は終わったけどにゃ、何か質問あるかにゃ?
例えば、お姉ちゃんに甘えたいけど出来ないとかにゃ!
うちは気にしないにゃいつでもうぇるかむにゃ!」
「いえ、ありません」
最初の問いにだけ答えあとは完全スルー。
「……そうかにゃ、じゃあ、うちはここでお昼寝でもするにゃ。
ジブちゃんも一緒にどうかにゃ?」
「…お断りs「ダメにゃ!強制にゃ!」…」
何故聞いたんですか、という質問をさせず、無理矢理ジブリールを横に寝かせ、アズリールも横になる。
「ほ〜ら、目を閉じてみるにゃ」
仕方ないと心の中で付け足し、ゆっくり目をつぶってみる。
(にゃー、遂に遂にジブちゃんと会えたにゃ。
2万年…流石に長かったにゃ、でも、会えた時は凄い嬉しかったにゃ。
しかもリアルは…女神級の可愛さだった…にゃ。
流石…うちの……推し…キャラ……にゃ………)
(…ふむ、これが昼寝というものですか。
ただ寝るのと何が違うか分かりませんが、なるほど、確かに心地よい感じがしますね。
不必要でもしたくなる、というのが分かった気がします。
しかし、先輩はなんと言うか、うざいし、めんどくさい、アホっぽいですが、面白い…方ですね。
…おや…何やら……不思議と…眠くなって………)
「「すぅ…すぅ…」」
「…ん」
「おはようにゃ、ジブちゃん(むぅ、もっと可愛い寝顔見たかったにゃ!
可愛すぎて気絶しかけたけどにゃ!)」
「…おはようございます…?
あ、私は…寝てたのですね」
「そーにゃ、で、どーだったにゃ?
お昼寝、よかったにゃ?」
「えぇ、確かによかったです。
先輩がどうしてもと言うならば、またここに来てもいいですよ?」
「にゃはは!
なら、これからもどんどん誘うにゃ!」
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「よし、ジブちゃん!お出かけに行くにゃ!」
「突然何ですか。はぁ…それでどこに行くんです?」
何やかんや原作よりは仲のいいふたり。
それもそのはず、ジブリールも知らぬうちにアズリールに付き合っていたら。
400年は経っていたのだから。
「とーっても綺麗な場所を見つけたんだにゃ、きっと感動で涙が溢れるはずにゃ!!」
「景色を見たくらいで涙も感動もするとは思えませんが」
口ではこう言ってるものの内心、先輩だからもしかしたら、と思ってたりもする。
「いいから行くにゃ〜」
「…何故空間転移しないのですか?」
80kmは軽くあるであろう距離を転移せず飛んでいるのだ。
「こういうのは楽しちゃダメにゃ、自力で行くことでできる感動があるにゃ!」
「そういうものなのでしょうか」
「そーゆーものにゃー(知らないけど…てへ)」
その景色を目指して飛ぶふたり。
(この100年、もう一度色んな場所を探し回ったにゃ。
ジブちゃんに喜んでもらいたくて探したにゃ、そしてやっと見つけたにゃ!
あそこは凄いにゃ、ジブちゃんもぜーったい感動するにゃぁ)
(なんて考えてるのでしょうね。思いっきり顔に出てますよ。
ですが、私の為に何か…してくれているというのは…嬉しい…のでしょうか?)
色々と考えてる間に。
「よーやく着いたにゃ…。遠いにゃ、空間転移使えばよかったにゃ」
「先輩、流石に自分の言葉には責任を持ってください」
「分かってるにゃ。
っと、あと少し登ったら見えるにゃ」
「…飛んで行けばいいのでは?」
「地に足を付けて見るのと飛んで見るのじゃ全然違うにゃ!多分!」
「先程の発言といい、最後の一言といい不安ですが、まぁいいです」
ジブリールも地面に降りて、足で登る。
そして、その光景が視界に入った途端、止まった。
そこには戦いだらけの命を散らす大戦の中にあるとは思えないほどの満開で、一つ一つの花が心を魅力するかのように。
赤、オレンジ、黄色…と色鮮やかに咲き誇っている。
「……綺麗……ですね」
「当たり前にゃ。
でも、何回来ても…ここは感動するにゃ…」
ジブリールは無我夢中に見ている。
「よく…見つけましたね、まぁ流石先輩です」
ジブリールは嬉しそうに。
「にゃー、喜んでくれてうれしーにゃー」
アズリールは満足気に。
2人は時間を忘れ、どれだけ見ても飽きない、飽きる事がない景色を見続ける。