東方やってたら書きたくなってしまいました。
とりあえず、どぞ。
人里の端にあるごく平凡な居酒屋。ここでは1人...いや、一匹の妖怪がひっそりと経営していた。
ガラガラ
「いらっしゃい...いつものでいいな?」
「ああ、頼む」
ガラガラガラ
そう言って店主は背を向けた。
その店主の名は皇甫。永き時を生きている大妖怪である。
客はカウンターの真ん中に座り、肘をつく。
「お前が1人で来るなんて珍しいな。初めてじゃないか?」
「そうだな...なぁ、皇甫」
「ん?なんだ?更に揚げ増し増しにして欲しいのか?」
「なにっ!!まだ増し増しに出来るのか!あ、いや、そうではない。あ、増し増しは頼む」
「わかった」
しかし、彼は大妖怪であるがあまりは強くない。
「話を戻すが、皇甫。昨日、紫様はこの店に来たか?」
「ああ、居たな。頼んでいた食材を届けに来てくれた。後、仕込みも手伝ってくれたな。いやぁ、能力って便利だな。俺も欲しいぜ」
彼には、能力と言えるものが無かった。
「羨ま...ごほん。実はその日、紫様には仕事があったのだ」
「あいつ、またサボって...はいよ。きつねうどんのうどん抜ききつね増し増しの増しだ。...なぁ、いい加減胸を机に乗っけるのをやめないか?はしたないぞ」
出汁の良い匂いが2人を包む。
「ふっ、これは乗せているんだ。肩が凝る...というのは建前でな。どうだ?興奮するか?」
「ま、俺も男だからな」
そう言って隣の席の机に椀を置く。
「いい加減我慢しないでまた手を出したらどうなんだ?私は構わんぞ?」
「俺が構う」
「昔はあんなにも激しかっ「やめなさい」...私も欲求不満なんだよ」
「私も...って、勝手に俺を欲求不満にしないでくれ」
店主がそういうと客が突然立ち上がり怒鳴った。
「いや、絶対に欲求不満だ!だってお前は絶r「いいから早よ食え!」ムグゥ!?...mgmg...美味い!」
店主は華麗に客の口に揚げを入れた。
「そうか。で、紫がどうしたって?」
「もぐもぐんぐっ、ふぅ。紫様をキチンと仕事させる為に何か良い案はないかと...もぐもぐ」
「サボったらおやつ抜き。とかでいいんじゃないか?」
「もぐもぐ...紫様にそんなのが効くのか?...もぐもぐ」
「ああ、とても効く。一回やってみろ」
「もぐもぐ...ごくん。ありがとう、やってみよう...勘定だ」
「毎度あり」
客は立ちあがり扉の前で止まって、振り返った。
「なぁ、皇甫」
「なんだ?」
「私はお前が好きだ」
「それ、何度目だ?」
「何度でも言うさ。お前が私の気持ちに応えてくれるまでな」
「なら俺も何度でも言おう。すまない。俺には想い人がいる」
「そうか。だが私は諦めないぞ?絶対に振り向かせてみせる」
ニヤリと笑い扉を開け
ガラガラ
「ご馳走様」
そう言って行ってしまった。
「すまん。だが、あの人に会うまでは...」
客が夜道を歩いてる時、ふと思った。
「皇甫の想い人...一体誰なんだろうか。いや、誰だって構わない。私は今、出来ることをするだけだ...嫁ではなくペットにしてもらうのもアリ...か?」
そんなやばい事を考えながら、闇に消えていった。
とりあえず一言。
最大の敵は陰陽玉だと思う。