やぁやぁ、どうもみなさん。
私の名前は皇甫、人里...といっても端の方だが...そこで居酒屋をしているものだ。基本、妖怪しか来ないがな。
因みに私は転生者というもので、能力は一応持ってはいるんだが...バレたら多分、いや確実に紫や靈夢...今は霊夢か...に殺される。
だって能力名が...
幻想郷を崩壊させる程度の能力
なんだよなぁ。
因みにさとりには勿論バレている。
いや、まぁ、私も悪いと思いますよ?ほら、東方ってバトル系じゃないですか。弱くってビクビクしながら野良妖怪にガブッとされて一生終えるのは嫌でしたものでね?だから神様に言いましたよ。
「幻想郷を崩壊させられるような能力を下さいっ!」
いやそのままくれちゃったよ!!俺もびっくりだよ!ってかもっと考えろよ!ようなって言ってんだろ!そのまま受けとんなよ!
おっと失礼、熱くなってしまいました。ということがありまして、能力は持っていない。で通しております。ま、この能力の使い方分かんないんですがね。
ま、なんでこんな事をみなさんに話しているかと言うとですね、酔っ払いの相手が面倒なので現実逃避しています。
「ねぇ皇甫!聞いてる!?」
「ああ、聞いているぞ」
客は完全に酔っているようで顔が真っ赤だ。
「グビグビ...ぷはぁー!本当に!藍って酷いのよ!私だって頑張ってるのに!オヤツ抜きだなんてあり得ないわよ!」
「そうだな」
ま、提案したのは俺だけどな。ってか、おやつ抜きにされたってことは、またサボったのか。
「まったく。あーあ、何処かに家事が出来て優しくて快く式になってくれる妖怪はいないかしらね?」チラッ
「俺はならんぞ」
「ちぇっ、分かってるわよ」
「お前の式なんかになったら、過労死しそうだ」
「そんな事ないわよ!炊事と、洗濯と、掃除と...意外とやる事多いわね」
「藍が可哀想だな」
「うぐっ、しょ、しょうがないじゃない。私は結界の管理で忙しいもの」
「忙しい割には居酒屋にいるけどな」
「そっ、それは...そう!息抜きよ!仕事ばかりだと息が詰まってしまうもの」
「一昨日も来てたよな?しかも手伝ってくれたよな?しかも仕事しないのに息抜きって」
「むむむ」
「何がむむむだ!まったく、これ以上管理サボるんだったら出禁にするぞ?」
「あははは...は?ねぇ?今なんて言ったの?」
真っ赤な顔が真っ青に。
「え?何がむ「その後」?これ以上管理サボるんだったら出禁にするぞ?」
「ねぇ、それ本気で言ってる?」
「まぁ、可能性はあるな」
そして真っ白に。
「...ごめんなさい」
「え?」
「ごめんなさいもうサボりません料理します掃除します洗濯します藍にも迷惑かけません橙にも悪戯しません皇甫で自慰しません覗き見もやめます下着盗むのもやめますきちんと結界管理します仕事しますだから出禁にしないでください見捨てないでくださいお願いしますごめんなさいごめんなさいごめんなさい「おい!」!!」
「じ、冗談に決まってるだろ?俺がお前を見捨てるわけがない。何年一緒にいると思ってるんだ」
なんかやばい事を言っていた気がするが...気の所為だな。
「...そ、そうよね!皇甫が私を見捨てるわけないものね!」
おう、物分かりがいい奴は好きだぞ。
「ほら、これでも食え」
「これは...クッキー?」
「ただのクッキーじゃないぞ?蜂蜜クッキーだ」
「蜂蜜クッキー...懐かしい」
「ああ、懐かしいだろ?」
「...ごめんなさい、今から仕事を終わらせてくるわ」
「ああ、その菓子は持ち帰っていいから、藍に謝ってこい」
「ありがとう、皇甫」
そう言って客は消え去ってしまった。
1人残った店主は溜息を吐き呟く。
「お代...」
地の文難しい。
次回は皇甫と紫の出会いから。