ジョジョとオルガの奇妙な冒険   作:すろー

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「あれ?シノ、オルガは?」
「オルガ?なんか休暇って聞いたけどよー」
「休暇…?」





4 空条承太郎!オルガ•イツカに会う その3

「歩きながら話そう」

仗助のバスを見送った後、承太郎はオルガを横目で見てそう言った。オルガはどこへ、と聞こうとしたがついさっき自分と承太郎の泊まるホテルが一緒だという話をしたのを思い出して、やめた。

 

歩き始めて、少したった。

住宅地に入ると余り高い建物は見当たらず、ほとんどが二階建ての一軒家であった。それが整然と並んでいる。

オルガは沈黙を続ける承太郎の背中を見て、

(いい加減話を始めたらどうだ)

そう思った。

 

「オルガ」

心を読んだのか、と疑うほどのタイミングで承太郎が口を開いた。

「お前、スタンドはどこで身につけた?」

 

オルガの脳内に盛大に「?」が踊った。まるで知らない単語がさらっと出てきたからである。

「スタンド?なんなんだよそいつはぁ」

承太郎は表情を一瞬止め、次に帽子のつばをぐ、と下に引いた。

「『無意識』か…やれやれ」

「は?無意識?」

「オルガ、お前…なにか『特殊な力』持ってるな?」

 

承太郎によると

この世界にはスタンドと呼ばれる超能力が存在していて、先程の仗助に殴られた時にオルガにその能力の片鱗を見たという。承太郎は勿論、さっきオルガに突っかかった学生…仗助にもスタンドが発現しているそうだ。

 

オルガは承太郎に、自分が一度死んでも蘇る体だ、と説明をした。それがこの世界ではスタンド能力という部類に入るらしい。

 

「スタンドってやつのことはわかった。ところで、あんたが俺を助手にしてやりたいことの用件を聞こうか」

「ああ、それが本題だ」

 

承太郎は辺りを軽く見回すと、もう一度こちらを向いて言う。

 

「ある凶悪なスタンド使いが、この街にいることが分かっている。俺は…いや俺たちはその調査をしに来たッ!」

 

「凶悪なスタンド使い…か…」

つまりは、オルガの不死身に匹敵するレベルの能力者…『スタンド使い』がいるということ。そしてそれが悪事に使われているということ。オルガはそう理解した。

 

「無意識のスタンド使いなんてな…どうしてSW財団がお前をよこしたのかはわからないが、覚悟がないならこの仕事に就く必要はない。最悪の場合死ぬからな」

「…」

 

(俺に、出来るのか?)

オルガは考えていた。

 

(たしかに放っておけばこの街に死人が出ることになるかもしれねぇがな…

だがこれは、俺の手に負えるのか?元はと言えばあのマクギリスが俺を送り込んだだけだ。何も知らせないで)

 

承太郎はオルガが黙りこむのを見かねて、

「明日までに返事を聞く。強制はしない」

 

そう告げて、いつのまにか目の前だった杜王グランドホテルへさっさとチェックインに歩き始めた。

 

ホテルの自動ドアの前に取り残されたオルガは、足を一歩退けた。オルガに反応していた自動ドアが、小さな音を立てて閉じる。

 

少しの時間が流れる。

オルガは振り返ると今来た道と別の道を歩き始めた。歩きながら少し考えようと思ったのである。

 

まだ昼だ。

上がりきっていない太陽は雲を寄せ付けず、杜王町を照らす。そう、杜王町。この街には沢山の人が住んでいる。その命が少しでも摘まれることを、承太郎は良しとしていない。

(俺は)

横断歩道の信号機は赤。少し黒ずんだ点字ブロックの前で、オルガは足を止めた。

(俺は)

 

その時である。

オルガの右のポケットが振動を始めた。

一瞬ビクッとして、すぐにオルガはポケットに携帯電話を入れていたことを思い出した。

 

画面を確認する。電話の着信、『ミカ』。

ミカが電話を?過去そんなことはなかった気がする。

緑の通話ボタンをタップして、耳にあてる。

 

「おう、ミカ」

『オルガ?休暇ってほんと?』

 

いつも通り、聞きたいことを率直に聞いてくる。

 

「…いや、休暇って口実でマクギリスにいいように使われた」

『…ほんと?』

 

少し殺意を帯びている声に聞こえるのは気のせいだろうか。せいぜいあの金髪には自分の首を心配してもらおう。

「まあその、なんだ。街を守ってくれって仕事らしい」

 

オルガはそう言ってからしまった、と思った。ミカに仕事のことなんて言えば、おれもやると言ってくるに違いない。案の定、

『仕事?おれ、やろうか?』そう言った。

 

「…いや、これは俺個人の…俺に任せられた仕事でな」

『なんで?』

「なんでって、お前…」

『おれと、オルガと、みんなで鉄華団でしよ』

「…」

『オルガが一人だけでやるなんて、おれに任せてくれないなんて、そんなの嫌だ』

「嫌って…」

『もう、あんなの嫌だ』

 

そうか。

(ミカは、あの時を、俺が殺されたあの時を思い出しているのか)

 

“おれと、オルガと、みんなで鉄華団でしよ”

 

オルガの口元が、にいっと笑みを形作る。

「ったくお前は…」

『オルガ』

「よぅしミカ、少数精鋭でいくぞ」

『うん』

「新しい鉄華団の仕事だ。一つの街をまるごと守る。でっけえ仕事だぞ」

『わかった』

「覚悟はできてんだろうな」

『そんなの、とっくにしてるよ』

 

オルガは電話を切った。そしてすぐ、新たな番号を打ちはじめる。

 

「もしもし、俺だ」

『オルガか。返事は決まったようだな』

電話の相手は承太郎である。

「報酬、あんだろうな」

『報酬?』

「そうだ。こいつぁもう俺だけの仕事じゃあねぇ。鉄華団で引き受けることにした」

『鉄華団…何かは知らんが、協力してくれるようだな』

「そうだ。財団ってやつと鉄華団。契約成立ってとこか」

『ああ。報酬だが、おそらく財団から出るだろう。よろしく頼む』

「おう」

 

電話が切れる。オルガは耳から携帯を離すと、空を見上げた。

 

雲はもうすっかり消えた。

腹が減った。昼飯でも食いに行くか。




ああ^〜はやくスタンドバトルを書きたいんじゃ^〜
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