ソードアート・ログ・ホライズン   作:亜白

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前作が打ち切りといった形で終わってしまって、誠に遺憾の極み
決意を新たに再始動!
初見の方、前作を呼んでくれた方、ようこそです

前作の改善点や反省点は今作の糧にし、頑張るマン

どうぞ楽しんでいってください


前日譚 GGO編

 あの事件に巻き込まれる前、私は幼馴染に誘われて「ガンゲイル・オンライン」通称GGOというVRMMOを遊んでいた。

 前日譚として、そこから話していこうと思う。

 

◆◆◆

 

「ガンゲイル・オンライン?…もしかして最近ログインしてなかったのってコレの所為?」

 

ALOのホームで、幼馴染のチカゲと話をしていた。

私から誘ったALOだけど、チカゲはどんどん上手くなってあっという間に私に追い付いてきてそれなりには有名になってきた頃、チカゲがたまにしかログインして来なくなっていた。

 

「オイオイ所為はないだろ所為は、想像できるだろうけど銃ゲーでALOとは真反対といっ

た世界観なんだけど、やってみたら結構面白かったんだよ、な、一緒にやらない?」

「別にいいんだけどさぁ、一言くらい言ってほしかったなぁ…でもいいよ、レネゲイドで

仲間とかもいないしね」

「やった!いやな顔されたら泣いてたところだよ」

「でもそのゲームって最近事件無かった?内容はよく知らないんだけど、耳にしたことあるよ」

 

その懸念を聴いてみると、何故かドヤ顔で親指を立ててきて勢いよく言い放つ。

 

「大丈夫、その事件はもう解決したし、最近の大型アップデートで新規の人でも最前線に

上がりやすくなったらしいから始めるならこの機会しかないって」

 

ふーん。まあ ALOでも大抵のコンテンツはやり尽くしちゃったし、今度は銃の世界に飛び込んでみようかな!

説明不足のチカゲの説明でもやろうと思ったのは、単純に大型タイトルで少し前から事前に情報を入れていたから。けれど、銃ゲーと聞くとどうしても敷居が高いイメージと、前述の事件の噂で諦めようかと思っていたところに今回お誘いが来て、背中を押してもらった気がする。新規の人が入りやすくなったのがどの程度かわからないけど、私の身近には経験者がいるので取り合えず安心してもいいだろう。

 

「じゃあ俺は今からそっちに行くから、もう少ししたらログアウトしてくれよ」

「うん、お願いね」

 

ALOでの会話はそこで終わり、チカゲのスプリガンの妖精は糸が切れた人形のように俯いた。

残された私は、ホームのドアにロックを2重にかけた後アイテムの整理をし、公開情報をすべて切りベッドに横になる。そしてメニュー画面を操作してログアウトの項目を開く。いつもこの瞬間が一番嫌いだ…現実に引き戻されるのが怖いと思ってしまう。だけど今回は大丈夫、すぐにまた別の仮想世界に行くことが出る。覚悟を決めて決定ボタンに触れる。

独特なシステムの音と共に目の前の景色が暗く塗りつぶされていく。完全に塗り替えられると、目の前に白いウィンドウが表示される。

 

 

【ガンゲイル・オンラインにログインしています】

【しばらくお待ちください】

 

 

多分こう書かれていた。多分というのはこの表示を読み終わる前に画面が切り替わってしまったからだ。

初めに出てきた画面は、初期装備の選択画面だった。何が強くてどういう使い道があるのかわからなかった私は、ハンドガンを選択して次の項目に移りアバターカスタマイズを選択する。男・女の他にランダムとい項目があり、どうやらそのランダムを選択すると経験値ボーナスが付くらしい。少し悩んだ結果、名前を入力しランダムを選択し次に進むといよいよゲーム開始の画面が出てきた。しばらく待っているとやがてホワイトアウトしていき余りの眩しさに目を覆う。

次に目を開けると、そこには近未来的な街が広がっていた。

あちこちに目を向けてキョロキョロとしていると、だんだんこっちに近づいてくる人を視界の端っこに捉えた。

 

「なんだ、男アバターなのか…性別違うといろいろ面倒くさいぞ」

 

聞き覚えしかない声に振り向いて、僅か数秒でチカゲだと理解した。そのうえで彼の言った言葉を考えた。

性別が違う?自分の姿を確認してビックリした。現実では女の私はこのゲームでは男性の体になっていたのだ。

 

「性別もランダムなの?…て、あれ?なんか声低い?」

「男が女のアバター使ったら高くなるし、女が男のアバター使ったら低くなる仕様だ…っ

ても俺にはまるわかりだけどな…と、そうだ早速フレンド申請しようぜ」

 

このゲームでもチカゲは忍者服を着ている。この世界観にその服はズレている気がしないでもないが、現実でも忍者の千影は私服みたいなものだし、それを見てきた私にはこれでこそ千影だと思える。

 

「フムフム、Rって書いてロアって読むのか…じゃあぼちぼち移動するか、ついて来てく

れ」

「あ、ちょっと待ってよ!」

 

スタスタと行ってしまいそうなチカゲに追いつこうと走り出したらいきなりコケてしまった。性別が違うと不便ってこういうこと?目線が高い所為か、上手くバランスが取れない。チカゲの肩を借り、まるで生まれたての子鹿のような足取りで彼のマイルームへ行った。

 

椅子に座らせてもらい、落ち着いたところでとある情報をもらった。

 

「それは性別変換アイテムの在処だ…いざという時の為にとっておいて良かったよ、今す

ぐ取りに行けるような場所でもないからある程度はその姿で頑張らなくちゃいけないけ

どな」

「ごめん、ありがとう」

 

新ゲーム早々失敗したことを悔やんでいるとチカゲが私の肩に手を置いてきた。

 

「泣きそうな顔するなって、大丈夫だよ俺も手伝うから…でも今日はこれで解散な、これ

からバイトなんだ!」

「うん、アリガトお疲れ様~」

 

手を振ってチカゲを見送った後、リハビリみたいに部屋の中を歩き回り約2時間ほどでこの体に慣れることが出来た。そこで改めて自分の姿を確認すると、優しい目をした青年、というような姿をしていた。そこら辺にいるような厳つい姿じゃなかったのが唯一の救い。

そんなこんなで完全に習得したこの体は存外悪いものでもなく、なかなかに動きやすいと感じられるようになった。慣れたところでログアウトとも考えたけど、これといってやることもない私は、明日チカゲが来るまでに戦闘も出来るようになって驚かせてみたいと思った。

 

「じゃあ行こうか」

 

私しかいない部屋で高らかに宣言した。

 

 




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