本当に申し訳ないです。
やる事とやりたい事がありすぎてこんなことに。
モチベはあります。
安心してください。
目の前に現れたのは間違いなく私の探し人、チカゲとキリトさん達だった。そして口ぶりからこの子もまたキリトさん達と知り合いだとわかる。あと今更だけどキリトさんの周りに女の子多くない?私もその一人だけどさ…っと、まだキリトさんだけにはバレてないんだっけ。
「ダメじゃないかロア、ちゃんと付いてこないと」
「すみません…この子が手伝ってくれたんです」
私の後ろからひょいと顔を出して、さっきと変わらないトーンでキリトさんを呼ぶ。
「こんにちは、キリトさん」
「ん?ああ、サクヤだったのか…ありがとな」
「いえいえ」
この子…サクヤさんもSAO生還者なんだろうか。今のところ私とチカゲだけがぽっと出のキャラクターみたいで少し寂しい気もするけど、まあ実際そうだし…、ていうか私とか1日か2日前にログインしたばっかりじゃん!
サクヤさんとキリトさんが楽しそうに慣れ親しんだ会話を繰り広げげているのを見て、ほんの一瞬そんなことを考えていしまっていると、覗き込んできた顔の認識に時間がかかった?
「おーい!寝てるのか?」
「へ!?あ、はい…何ですか?」
「サクヤもこっちの買い物に付き合ってくれるってさ、サクヤも銃に詳しいから丁度良かった」
「助かります、ボクはロアです!よろしくね」
「サクヤです、こちらこそ、これからよろしくお願いします!」
◇◇◇
「それじゃ俺達はこの辺で、それと悪いが明日はALOで遊ぼうと思ってるからコッチにはこれないが…ロアも来るか?ALOは結構やってたんだろ?」
「ありがとうございます、でもせっかくGGOに少し慣れてきたところなので、遠慮しておきます」
「そうだね、それに私達は高難度イベントに挑むつもりだから、尚更ALOの感覚に戻っちゃうかもね」
キリトさんのお誘いは友好関係を深めるチャンスではあるのだが、今ALOを遊んでしまうと、空を飛べる爽快感から戻れなくなりそうだ。
ちなみにアスナさんが言う高難度イベントとは「アヴァロンの黄昏」のことだろう。浮島の最奥の傷を負ったアーサー王を守るようにデタラメな数の騎士たちが配置されていて、それを突破すると、傷を癒し復活したアーサー王と戦うことになる…そんな感じだっけ?
チカゲは参加したいって言ってたけど、私が止めた。だってチカゲに誘われてGGO始めたのに、自分だけALOに行くとかずるくない?
「本当は今日中に仲間を全員紹介したかったけど、ちょっとバタバタしちゃったしな」
「大丈夫ですよ、また今度お願いします。」
「ああ、必ず紹介するよ…じゃあ」
キリトさん達がログアウトした後、サクヤちゃんに誘われて一緒に外に出る。向かった先は残影の荒野【洞窟】ダンジョン。
ここには一度来たことがあるけど、瞬殺されちゃったんだよね…、足手まといにならないか心配だなぁ。
「ここで試し撃ちも兼ねてレベリングしませんか?」
「うん…だね、新しい武器買ったことだしね」
それにもう少しサクヤちゃんのこと知りたいし。なんか分からないけど仲良くなれそう。
洞窟ダンジョンの初期地点にFTして、目の前にポップしたエネミーに買ったばかりの光学ショットガンの銃口を向ける。
鉄塊が砕け散る様な耳をつんざく音の後に、エネミーだったものがポリゴンとなって消えていく姿が映りこむ。
「なかなかいい武器ですよね、それ」
私が一体倒す間に周り5、6体の敵を全滅させていたサクヤちゃんが話しかけてきた。
「大人たちはオモチャっぽいって言って光学武器使わないんですよね…実弾銃と違って弾速が関係ないから反射的に撃てるし、何より必要ステータスが良心的だから余剰ポイントを他のステータスに振り分けられるし、ただちょっとだけマズルフラッシュが眩しいのが残念なところなんですよね。しかしそれ一点を除けば制度もよく……」
急に流暢になった口調に驚きつつも楽しそうに話しているのを見て微笑ましくなっていると、目の前に赤い光線が降り注いできた。狙われてる!と認識した瞬間、頭に凄まじい衝撃を覚えた。痛みはないが鉄パイプか何かで思い切り殴られたような感覚で目の前が赤くなると、【You down】の文字が見えた。
サクヤちゃんはいち早く気づいて回避していたけど、やられる前に一瞬見えた敵は小型のドローンを合わせて大体20くらい。経験者と聞いてたけどスナイパーとハンドガンではどうしようもない気がする。
「大丈夫ですか?今起こしますね」
ん?あれ?
訂正、経験者じゃなくて熟練者だったようです。
察しのいい読者の方なら気づいてると思いますが、ソードアート・ログ・ホライズン(SALH)にアファシスくんちゃんは出ません。