未確認生物から女の子を守った結果――   作:対魔忍佐々木小次郎

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第九話

 人生は何時だって誰のだって選択の連続だ。

 遠い昔、アルと出会った裏山に行ったのも、あの日それを思い出しながら星を見ようとしたことも、そうして姫様と出会ったことも、こうやって意地を貫き通して戦っていることも、辛さも苦しさも飲み込んで前に進もうとしていることも、何もかもが俺が選んだ結果とその他大勢の選んだ結果が絡み合って出来上がった結果で、そうやって世界というのは成り立っているのだと思う。

 だから言うなれば俺たちのような意思を持った生命体というのは選択する、ということに限ってはプロフェッショナルとも言えるような存在で、けれどもここまで大きく重い選択をするというのは初めてだった。

 『世界』か『自分と愛する人』か。

 正直実感が湧きづらい程に大きい選択肢に、冷水をかけられたような感覚が身体と心を襲う。

 ことの重大さが分かっているような分かっていないような感覚のまま、それでも思考だけは動いた。

 『世界』を取れば"自分"以外の総ては救われる。

 愛する人も、家族も、友人も、見知らぬ誰かも、何もかもを救うことが出来て、失われるはずだった平和な未来というのはその形を失うこと無く、各々がそれぞれの形で築き上げられていくだろう。

 その中に俺はいられないという些細な問題が発生するだけで、全体から見れば紛うことなきハッピーエンドだ。

 一方『己と愛する人』を取ればそれ以外の総て灰と化す。

 家族も友人も見知らぬ誰かも跡形も無く消え去って、残るのはきっと眼前に広がった"世界"と同じような光景なのだろう。

 そんな中でも二人で生きられるのであればそれはそれで、小さな幸せを感じられるのかもしれないが。

 それでもそれは駄目だろう、一般常識に当てはめるまでもない、そんな未来ではあまりにも救いが無い。

 そんな未来で歩む二人っきりの人生ではきっと後悔を引きずってしまう。

 だから迷うことはない、心に浮いてくる小さな感情を押し込めてゆっくりと息を吸い込む。

 アルと出会った、姫様と出会った、厄災へと成り得た、そうやって得た力を、破壊ではなく救いに使えるのであればそれはきっと、変わり果ててしまった今の自分にとってはこれ以上のない救いなのだ。

 ついでに見知らぬ八十七兆も救えてしまうのだ、もしかしたら歴史に名を残せるような英雄として扱われるかもしれない。

 この身に余るほどの光栄だ、夢にも思わなかったほどに興奮してしまうシチュエーションだろう。

 俺なら世界を、彼女を、何もかもを救えるのだ。

 だから、迷うな、迷うな、迷うな!!

 小刻みに震える手を握り込む、嫌にドクドクと跳ねる鼓動を無視して、そこでチラリと姫様を見た、見てしまった。

 一瞬の気の迷いとでも言うべきか、少なくとも心の弱さから一歩踏み出す前に確認してしまった。

 この大きすぎる選択を前にあろうことか安易にも周りに一瞬、ほんの少しの秒にもみたない刹那、誰かに助けを求めてしまったのだ。

 その一瞬だけ彼女の瞳と目が合った。

 不安気に、こちらの心中を探るように、大きく揺れるそれと目が合って、それだけで俺の作り上げた虚勢に罅が入る音がした。

 やばい、と思う。

 駄目だ、無視しろ、迷うな、踏み込め、決断しろ! そう思う頭に、身体が、心が追いつかない。

 早くしなければ迷いが増える一方なのが分かりきっていて、しかし感情が俺の身体を縛り付けて動かさない。

 心に楔を打った一抹程の、小さく、しかし途轍もないほど色濃い感情が頭を染め上げる。

 それは言葉にするのであれば『恐怖』だった。

 暫くご無沙汰で、けれども酷く馴染みのある感情。

 ここまで怒涛の如くインパクトの強すぎる事柄が起きすぎて麻痺していた神経が、極大とも言える選択肢を前に冷静になった頭と共に正気を取り戻している。

 故に"怖い"。

 選択というのは何処にでもありふれている極平凡な作業で、しかし何処までも残忍さを孕んでいるものだからだ。

 この荒れ果てた世界の上で、問いかけられた選択肢。

 たった二つしか無くて、どちらを取るのが正解なのかが分かりきっていて、それが怖くて仕方なくて選べない。

 つまり俺は()()()()()()のだ。

 いや、今更痛い、辛い、苦しい、そんなことで怖いんじゃない。

 そりゃ少しくらいは怖いがもう慣れた、慣れてしまった、その延長線上にある程度のものであればきっと俺はもう、それはそこまで怖くない。

 であればそれはもう、俺の足を止める理由には成りえない。

 だから、俺が怖いのはもっと別のことだった。

 死そのものではなく、死によって失うこと。

 それは家族との触れ合いだったり、友人との掛け合いだったり、ゲームをすることだったり、美味しいご飯を食べることだったり、そして何よりももう二度と彼女と、下らない話をしたり、触れ合ったり、笑い合ったりすることができなくなってしまうことが怖かった。

 ただそれだけのことが無性に怖くて、恐ろしくて、足を止めてしまう、決断を、鈍らせてしまう。

 それでも彼は待っている、ある種ちっぽけとも言えてしまう悩みと世界を天秤にかけている俺の判断を。

 厄災であり、同類であり、大きな決断を下した者として、世界の命運を俺に選ばせるものとして、そこで待っている。

 だからそれには応えなければならないのだと、頭のどこかで誰かが言った、けれども同時に何故俺がそんなことを、とも思う。

 そう思ってしまった自分を見つめて、あぁ、これはいけないな、と思った。

 弱気になった心が逃げ場を探してる、どうして、何で俺がこんなことを、と駄々をこねるガキのような言葉が頭にポンポン浮かんでくる。

 ずっと気を張り詰め続けていたせいだろう、一度そうなってしまえばそれを押し込めるには相当時間がかかりそうだったし、そもそも押し込める事自体が嫌になるほど大変だった。

 このまま総てを放棄して逃げ出したいと強くそう思う、そうする訳にはいかないことは分かってはいたが、しかし感情は揺れ動いていた。

 今ここで、彼女の手を取って逃げ出せてしまえば、あぁ、どれだけ楽なことだろうか。

 ロザン大佐は何も言わない、俺の感情の揺らぎはきっと目に見えるものであるにも関わらず、しかし彼は止めようともしなかった。 

 チラリともう一度、姫様を見た。

 彼女はやはり不安気に、俺を心配するようにその瞳を揺るがしている。

 逃げたい、どちらも選びたくない、その気持ちが時間を増せば増すほどに強くなり、もう無理だと総てを吐き出しその手を取ろうとした時ふと、あいつの言葉が脳裏をよぎっていった。

 『未確認生物から女の子を守った結果は、君の意思によって定められる』

 あいつ──アルは確かにそう言って、その上で何を選ぼうとも文句は言わないと、そう言った。

 ただ、それが俺の希望であることを願って、彼はそう、言葉を遺したのだ。

 伸ばした腕が、動きを止める。

 我武者羅に足に込められた力がスッと抜けていって、半端に浮いた手はポスリと彼女の頭に落ちた。

 「ふぇっ?」と間抜けな声を上げた彼女の頭を、なんとはなしにそのまま撫で付ける。

 滑らかな金糸の如し髪が指の間をすり抜けて、心地の良い感触が肌を通り抜けていく。

 上目遣いでこちらの様子を伺う彼女を視界に収め、あぁ、好きだな、とそう思った。

 何よりも愛おしい、できれば、幸福な道を歩んでいってほしい。

 特別意識した訳ではない、ただ自然とそう思って、それを自覚すると共になんだか呆れたように気が抜けた。

 同時に思い出す、彼女のためなら何だって出来ると、彼女の騎士になると謳った己の在り方を。

 であれば、もう迷うことはないだろう、迷う理由は無いだろう。

 恐怖は変わらず俺の心を埋め尽くしている、それで良いのか? という己の声が頭の中で反響していて、それをうるせぇなと振り払った。

 もう決めたのだ、ならば後は踏み込むだけだ。

 怖いのも苦しいのも痛いのも辛いのも何もかもまるごと背負って俺はこれを選ぼう。

 かき氷を一緒に食えないのは残念だが──それでも俺は、彼女には平和な世界で笑っていてほしいから。

 ざりっ、と一歩踏み込んで前に出る。

 

「悪い、待たせたな」

 

「気にすることじゃない、ほんの数分さ。それで、君はどちらを選ぶんだい?」

 

「それ、聞かなくても分かってるだろ」

 

「まぁね」

 

 そう言って彼の姿をゆっくりと視界に収める。

 ついさっき──とは言っても、この世界からしたら七百年も前ではあるのだが──会ったロザン大佐と比べて、随分と生気が薄いな、と思う。

 余力はもう無い、とロザン大佐は自分でそう言っていた。

 そこから導き出される答えはただひとつで、彼にはもう、俺に託す分の力しか残っていないという訳だ。

 姫様の時と同じように、意識が共存するかどうかも怪しいレベルだ。

 けれども彼は笑った。

 君ならそうするのだろう、と思っていたよと、小さく言って。

 

「なぁ、さっき一縷の望みって言ったよな、それ、具体的に言えばどのくらいの可能性なんだ?」

 

「そうだな、出来れば君には士気を上げてもらいたいから黙っていたかったが、しかし今更嘘を吐くのも不義理が過ぎるだろう。答えよう、飽くまでこれは私が立てる憶測だが──驚くなかれ、可能性は1%にも満たない」

 

「────っ」

 

 思いの外想像通りの言葉が飛んできて、それでも息を呑んだ。

 何せ相手はあの宇宙である、可能性としてみるのであれば、これくらいが妥当であろう。

 いくら厄災と言われようとも、しかし元は人間だ。

 そんなものなのだろう、だがそれを踏まえた上で、俺たち二人の全力で賭けに出る、そういうことだろう。

 そう思う俺を見て、何を思ったのか彼は口を開き、言葉を続けた。

 

「わかっていると思うが、我々厄災というのは常識外の力を持つ。だがそれでも宇宙という広大なものから見ればそれは些細なものだ。私は先程宇宙の収縮を天災だと言ったが、しかしこれは実のところ運命と言っても私は良いと思っている。全生命の終わりというこれ以上ないほどわかりやすい、運命という名の、終末」

 

「そんな事は、俺だってわかって──」

 

 口を挟もうとして、しかし最後まで聞け、と指を立てられる。

 

「だけれども、運命というものは、未来というものは変えられるのだと、誰かは言ったのだ。そしてその言葉を信じた者たちがいた、己が為でなく、誰かの為に先へと繋げようとした者たちがいた。厄災と呼ばれようとも、長い年月を積み重ね、たった一つの奇蹟を信じて、そうやって可能性は()()()()()()()()()()()()()()()。厄災たる我が同類、君が今その身に秘める可能性はポンッと偶然、降って湧いたものではない、それは多くの犠牲の上でどうにか生まれた微かな、しかしかけがえのない希望だ。良いか? よく聞け、これは我々二人だけの孤独な戦いではない、これまで積み重ねてきた同胞、そして犠牲者、それら総てと共に向かう最終決戦だ」

 

 だからと言ってそう気負うものでもないが──まぁ、何だ。

 この可能性には多大な時間と犠牲が混在している、だから──そう我々は二人だけで戦う訳ではないのだと、今のうちにそう伝えてみたかったというだけさ。

 恐らく、融合後は私の意識は霞み以下で、すぐに消えてしまうようなものだろうから、と。

 そう言って彼は俺へと手を差し出した。

 握手のように、その手を握ろうとして、ふと弱い力で裾を引っ張られた。

 不足のことで声を漏らしながらおっと、と下がって振り向けば案の定、そこには姫様がいた。

 

「止めることはあんまりオススメしないぜ、何せ俺には折れる気がない、時間の無駄だ」

  

 そう言えば彼女は俺を見て、ハァ、と深くため息を吐いた。

 それからグッと俺の目を見て、彼女は言う。

 

「それくらい、私だって見れば分かるわよ。どれだけ近くに、一緒にいたと思ってるの、アンタが無理をしてでも、それでも先に進むって目くらいもう知ってるわ」

 

 だから、私は貴方を止めはしない。

 だけど、だけれども──「戻ってきなさい、必ず、絶対、私のもとに」と彼女はそう言った。

 今にも溢れて零れ落ちそうな雫を湛え、それでもそれを零すこと無く、確りと俺を見据えて。

 ふぅ、と息を吐く。

 身体の芯に何か熱いものが通っていく感覚がして、それから目を閉じ、ゆっくりと開いて言った。

 

「任せとけ、俺は約束は守るタイプなんだ」

 

 彼女が笑う、儚げに、淋しげに、しかし期待を込めて。

 それに合わせて俺も笑った、不安を湛えながらも、しかし安心させるように。

 そうして俺はやっとの思いでロザン大佐の方へと顔を向けた。

 少しだけ離れた距離を詰める。

 

「話は済んだか?」

 

「あぁ、もう大丈夫だ」

 

「それなら良かった、では始めようか」

 

「……お前は、準備とか、覚悟とか、そういうの良いの?」

 

「フッ、それを私に聞くかね?」

 

「ん、それもそうだな、悪い」

 

「謝ることはないさ」

 

 そう言って彼はもう一度手を差し出した。

 それを今度こそ、ゆっくりと握りしめる。

 吸収と同じようだが、しかし融合とは全く別のものだ。

 相手と己を、融かして混じり合う。

 純粋な足し算ではないのだ、互いを互いでなくし、新たな個を生み出す行為……いや何かそう言うと気持ち悪いな。

 姫様ならまだしも俺とこいつって……うわぁ何だか無性に嫌になってきたぞ。

 世界を救うとか云々の前にシンプルにこいつと融合とか……いや深く考えるのは止そう、気が滅入るだけだ。

 今は世界と彼女のことだけ考えていればそれでいい。

 そう思うと同時、ズルリと何かが入ってくる感触が身体を駆け抜けた。

 吸収なら手慣れたものだが融合は、少なくとも俺がやるのは初めてだったし、以前は俺の知らない内に行われたことだったから新鮮さと、それから不快さを感じた。

 異物が入り込んできて、それを己に変換するのでなく、それと己を馴染ませる。

 酷く奇妙な感覚だった、これを姫様もやったのかと思うと思い切ったことをしたもんだな、と思う。

 感じていた不快さがどんどん増してくるのだ、まるで自分が自分でなくなっていくような感覚、確りと自我を保たないと今にも崩れて融かされそうなくらいだ。

 身体から力が抜けて膝をつきそうで、けれども無理やり力を入れて体勢を保つ。

 奥歯に力を込めて、グッと噛み締めていればふと、何かが頭を駆け抜けた。

 いや、何かではない。

 これはきっと、彼──ロザン大佐の、記憶だ。

 七百年経った今も彼の中では色褪せること無く息づいているのだろう。

 知らない──いや、彼と混じり合っているせいか、どこか知っているような感覚を覚える、二人の女性がメインで現れては消えていく。

 あぁ、きっとこれは彼の妻と、娘なのだろう。

 それを察して、しかしどちらも既に──俺の生きていた時代ですら亡くなっているのであろうことは想像に難くなかった。

 幼い少女──恐らく彼の娘が、徐々にその身を変えていくのだ。

 画家志望であったののだろう、その手に持つ筆で世界を変えていく。

 俺の持つ力とはまた別ベクトルの──しかし人智を超えたおかしさをもつそれは、現実を塗り替えて、塗り潰して、そして──それの最初の犠牲者が、その娘の母で、彼の妻だった。

 そこから狂人さを更に増していく彼女の姿を、そして少しずつ正気を取り戻していく姿を、そして、彼の手で結末を迎えられた姿を、目に焼き付ける。

 怒涛のごとく感情が渦巻いて、しかしそれでもそれに呑み込まれないように意識を保つ。

 これが彼の根幹なのだろう、だからこそ、俺はその総てを受け止めなければならない、これを背負わねばならない。

 それが俺の役目なのだから。

 

 どれだけそうしていたのだろうか。

 数分か、あるいは数時間か。

 感覚は軽く麻痺していて正確な時間がわからない。

 いつのまに閉じていた瞼をこじ開ける。

 入ってきた光が嫌に眩しくて、何度か瞬きした後にようやく光に慣れたところで、声がかかった。

 

「あら、やっと終わった?」

 

 姫様だ。

 なんとはなしに、至極暇そうに俺を見て彼女はそう言った。

 

「あ──あぁ、何か終わったみたいだけど……何か実感が無いな、こういうのって『ち、力が溢れてくる……!』とかなるもんだと思ってた」

 

「まぁそれは、意識によるんじゃないの? 彼は彼で、酷く強い力の持ち主だった、まさか何も変わらないってことないでしょ」

 

 そう言われて、ふむ、ともう一度目を閉じる。

 意識を集中させる為だ、ゆっくりと、己の中に潜り込むような感覚で意識を尖らせていけばふと、真っ白な何かがそこにいた

 クルリクルリとそれは回って俺に纏わりついてくる、何だこれは、と思うことはなかった。

 これはロザン大佐の──彼の言葉を借りるのであれば、"闇"だ。

 白い闇、それは一般的に想像される真っ黒なそれより、あからさまに優しそうで、しかしどす黒い。

 底がないと思わせられるほどの深さ、底の知れなさ、それが自分の中にいて、それに気付くと同時にそれは俺胸へとするりと入って消えた。

 パッと目を覚ます、同時に全身に違和感を覚えた。

 まるで──そう、先程冗談で言ったような、力が溢れてくるような、そんな感覚。

 そう言えば、元の吸収、変質能力も知らんが何か出来たようなものだった。

 これもそういうもので、その力に気付くか、または心の底から必要としなければ発露されないものなのだろう。

 相変わらず良くはわからないがまぁそういうものなのだと結論づけて姫様を見る。

 

「大丈夫そう?」

 

「あぁ、大丈夫そうだ」

 

「そう、じゃあ行きましょ」

 

 そう、彼女は言った。

 一瞬どこへ? と言いかけてすぐさまあぁ、元の時代だ、と思う。

 そりゃそうだ、ボケてんな、と失笑を漏らし、そうだな、と返してふと思う。

 ……どうやって?

 

「は? アンタ知ってるんじゃないの!?」

 

「いや知らないよ!? タイムスリップとか並行移動とかそんな自由にできてたまるか! そもそもここに俺たちが来た原因は──」

 

 秘密の部屋で勝手に転移装置が作動したせいだろ。

 そう言った直後に視界は光に包まれた。

 ちょうど、ここに来た時と同じ、青白く輝く極光──転移の光。

 彼女と目を合わせて、どちらともなく頷く。

 さぁ、ここからが勝負だ。

 そう思うと同時に、光は全てを覆い尽くした。

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