ベジータとクラッシャー軍団の闘いは既に決着がつきつつあった。
「くそっ!どうなってやがる!」
5人の乱れぬ連携に防戦しかできぬベジータ。
更にベジータが感じ取ったのは5人の気の上昇。
既に己に肉薄しつつある彼らをベジータは認めざるを得なかった。
(こいつら闘いの中でどんどんパワーが上がってやがる…!いや、違う!)
ダイーズのラッシュを必死に躱す。
だが、ダイーズは急に脱力しその場で停止。
「っ!だだだだだだだ!!!」
その隙を突いてベジータの強烈な気弾の嵐がダイーズへと襲いかかる。
しかし、ダイーズはそれを待っていた。
「ふっ。掛かったな!」
「こっちでっせい!!」
背後からアモンドのラリアットが直撃。
その空中へと吹き飛ばされる。
「ほぅ!!?」
「ンダ!」
吹き飛ばされるベジータをカカオが追撃。
ダブルスレッジハンマーでベジータの腹部をめり込ませる!
「がぁ!!?」
その威力は凄まじく、猛スピードでベジータは地面に激突。
地面には巨大な割れ目が発生し、そこに待ち構えていた双子によって
ベジータの全身が痛めつけられる。
「「そらそら!!」」
そのラッシュの速さに砂嵐が発生し、ベジータの姿は見えなくなる。
だがその中では痛ましい音が連続して響いておりその音はまるで機関銃のようである。
砂嵐が晴れた先には、戦闘服は見るも無残にバラバラになり
打撲痕が大量に付けられたベジータ。
大の字で倒れてはいるものの
サイヤ人の強靭な肉体がギリギリで意識を保っていた。
そこにダイーズが近づき
ベジータのボロボロになり朦朧とする意識にダイーズの声が届く。
「これが、戦闘力のコントロールだ。」
そのまま、顔面に振り下ろさせた拳を最後にベジータの意識は途絶えた。
ダイーズはベジータの意識が無くなるのを確認した後
アモンドにベジータを担がせ、その場を離れる。
そして通信機を起動し、自らのリーダーにその事を伝える。
「作戦第一段階、完了だ。」
♠︎
時は僅かに遡り
場所はドーレとネイズが足止めを食らった所へと移る。
「て、てめぇはフリーザ様の所の!!ターレス!!」
「ほぅ…俺の事を知っているとはな。まぁいい。貴様には退場してもらうぜ。」
「う、裏切ったのか!!?フリーザ様を!」
「さぁな…それは地獄で知りな!!」
ターレスはそのまま、ネイズへと突進。
瞬時に懐に入り込みボディブロー。
「ゲェア!!?」
「そらぁ!!」
そこからのオーバーヘッドキックでネイズを叩き落とす。
「はぁ!!」
更に追撃の片手による連続エネルギー波を放ち
その全てをネイズへと直撃させる。
そして気を纏った突進でネイズへと肉薄する。
ネイズも直撃した気弾を喰らいつつも耐えぬき、自らの触角から
電撃波を放ち直撃させるも。
「お遊戯なら死んでからやりなぁ!」
その一切がターレスに通じず、頭を掴まれ逆に自らが電撃を喰らう。
「ぎゃああおああ!!?」
その掴まれた状態のまま地面へと激突されるネイズ。
彼はもう既に虫の息にも等しい。
だが、ターレスはフリーザに従ったとはいえ残虐なサイヤ人。
頭を踏みつけ、止めの気弾を掌へと集結させる。
「た、たすけ……。」
ネイズは恥も外聞も全て捨て、命乞いするもターレスに届く事は無い。
「死ね!!」
無慈悲に冷酷にその気弾はネイズの体を焼き焦がし、
ついにはネイズがそこにいたという痕跡は残っていなかった。
ターレスは気を探り、ネイズという存在が完全に消え去った事を
確認し、上空を見る。
「さぁて。あちらさんはどうなってやがる?」
上空ではタイムパトローラーとドーレが手四つで組み合っていた。
「へっ!俺様と力でやり合おうってか!」
「……!」
最初は拮抗していたそれもタイムパトローラーが紅炎のオーラを
放った事で一気に形勢が傾く。
「お、おお……!!?」
「…!!」
タイムパトローラーが一気にドーレを追い詰め、腕の間から顎に蹴り!
「おご……!?」
顎に蹴りが入った事により脳を揺らされたドーレを殴り飛ばし
赤い軌跡を残して超加速、背後に回り込んで更にもうニ撃蹴りを食らわせ
背中を地面に激突させるようにする。
そして、最後にドーレよりも地面に先回りして右手を上にして
ドーレを受け止める。
ベキリと背骨の折れる音と共にドーレは地面に倒れ、
タイムパトローラーは界王拳を解除。その後遺症に僅かに苦しんだ。
「……っ!」
そこにターレスが近づき、ドーレの生存が分かると気弾で吹き飛ばした。
「……。」
タイムパトローラーは何も殺さなくてもと目で訴えるが、
ターレスは逆にそれを咎める。
「お前もサイヤ人なら容赦するんじゃあねぇ。お前がどっかの飼い犬であろうともサイヤ人ならサイヤ人に相応しい生き方を…。」
続きを述べようとした時
タイムパトローラーの通信機に声が響く。
『はいはい、うちの大切な部下をそれ以上虐めないでくれるかしら?』
「へーへー。だがまぁ、これで共闘は終わりだ。
後は好きにやらせてもらうぜ?こっちも色々とあるんでね?」
『…ええ。ありがとう。彼だけじゃドーレとネイズの2人は倒せなかったでしょうから…そういえば貴方はフリーザに何を指示されたの?』
「自由に暴れてこい。それだけだぜ。」
♠︎
一方、宇宙船に戻ったクウラとサウザーは予備のスカウターを装着し
クリリンや悟飯の行方を追っていた。
そして。
「クウラ様!」
「捉えたか、ネイズとドーレはやはり逃したか…使えん奴らめ。
行くぞサウザー。場所はわかるな?」
「はっ!場所は……。」
そして、そのクリリンと悟飯そしてデンデはというと。
「良く来て下さいました。…貴方がたが来てくれた事に感謝を。」
「は、はいっ!」
デンデの案内により最長老の家へと訪れていた。
「まずは…貴方がたの目的を探らせて下さい。」
最長老はそう言って手を出し、ここへ来るように伝える。
「探るって……?」
「最長老様は頭に触れる事で記憶を読み取ることが出来るのだ。」
「あ、あぁなるほど!わかりました!お願いします。」
クリリンは頭を最長老の手に差し出し、
最長老はある事と共にクリリンの記憶を見る。
そこに映し出されたのは多くの死。
サイヤ人と呼ばれる存在が次々と仲間を殺し
ついにはカタッツの息子までもがその犠牲となっていた。
だが、ナメック星にもドラゴンボールがある事を突き止め最後の希望として
このナメック星に来たという事を。
その光景を見た、最長老は深い哀しみに襲われながらも
クリリンの秘められた潜在能力を解放させる。
「おお!!?凄い力が湧いてくる!!」
「貴方の潜在能力の扉を勝手ながら開かせてもらいました。そして…ええ。貴方がたならばきっとこれも任せられる。」
そう言い、最長老はドラゴンボールの一個をクリリンへと手渡し
クリリンはその期待に応えようと真剣な眼差しで受け取る。
次に隣にいた悟飯の潜在能力を解放させようとするがその余りの大きさに
驚愕する。
(この少年…とても大きな潜在能力を秘めている。しかし、それを全て取り放っては力に殺されてしまう…ならば。)
そう思い最長老は今の悟飯が引き出しても耐えられるギリギリの潜在能力を引き出す。
「わぁ!!凄い!凄いですよ!!クリリンさん!」
「あぁ!」
力の大幅な上昇を喜びあう2人だったが
強大な気が近づいてくる事を感じ、自らの失態を悟った。
「しまった…!!奴らに捉えられた!!」
「ど、どうしましょうクリリンさん!?」
慌てる2人を最長老は穏やかな声で伝える。
「急ぎなさい…この邪悪な気がやってきた時私の命が尽きるかもしれません。その前に、ドラゴンボールを使って願いを叶えるのです。
…時間はありません。デンデ、付いていってあげなさい。」
「で、でもそれだと!!」
「良いのです…私は充分に生きました…老い先短い私の命が未来の為に
使えるなら本望。さぁ、早く。」
クリリン達は悔しさに歯を食いしばり
最長老の家から全速力で避難する。
それから直ぐにクウラとサウザーが最長老の家に姿を現わす。
「餓鬼どもは…ふん逃げたか。まぁ良い。それに関しては二の次だったからな。サウザー、俺はこの老いぼれに用がある。お前はあの餓鬼どもを追え。」
「はっ!」
クウラの指示にサウザーは飛ぶ。
そして、クウラは悪意ある笑みを浮かべ
「老いぼれ、貴様がこの星の長と聞いた。答えろ!ドラゴンボールの使い方をな!」
指先に気弾を溜めながらそう吐き捨てるのだった。
♠︎
一方、ベジータを連れたクラッシャー軍団と
その報告を聞いたターレスはベジータをメディカルポッドへとぶち込み。
改めて作戦の確認をとり、今は再び別行動をとっていた。
クラッシャー軍団はクウラの宇宙船へ向かい
容易くドラゴンボールを奪取。
その場を急いで離れる。
実は既にクラッシャー軍団はドラゴンボールを2個手にしており
これで後残り1つとなる。
そして、ターレスはある地点へとその足を運んでいた。
「さてと…そろそろか?」
その言葉と共に宇宙船がターレスの目の前に着陸する。
そして、中から男が現れ。
「来たか、カカロット。」
「あれ?おめぇ、オラにそっくりだなぁ!!」
「…はぁ。」
と、この混沌とした場に全く似合わない声をあげた。
――ナメック星崩壊まで、後…
紹介コーナー。
・悟空
界王様にかなり止められたものの
いつものワクワクで地獄に参戦。因みに原作よりも歴史改変の影響もあって
強化されている。
・ベジータ
この地獄の中では慢心した奴から死んでいく
ただし、ここから巻き返せるかが分水嶺。
・ターレス
ネイズをあっさり撃破。
因みにタイムパトローラーと組んだのは偶々。
フリーザの許可も得て大暴れ中。
・クラッシャー軍団。
彼等の特訓は一般兵と変わらないので
精々が原作の15倍程度、カカオに関しては10倍。
・クウラ
唯我独尊を貫く帝王。
王手をかけていると思わせ実は…?
・サウザー
苦労人
・歴史管理者
渋々組んだけど後が怖い。
この時点では精々がサウザーを倒せる程度である
・改変者
アップを始めました。
・フリーザ
暗躍中。愉悦。