ドラゴンボールF   作:月日火

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人造人間、来たる

あれから2年、ビッグゲテスターのお陰もあってかフリーザの肉体は更なる進化を遂げる事に成功した。

 

と言っても新たな変身が出来るようになったという訳ではない。

 

全身を隈なく鍛えるためのトレーニングメニューを自ら考えるのでは無く

ビッグゲテスターに自身をスキャンさせる事によって足りないモノを補うトレーニングメニューを組ませる他、ビッグゲテスターの実験として現段階までで計算可能の範囲で創れるメタルフリーザとの模擬戦に今までやってきた700倍の重力トレーニングを複合させより厳しくより効果的なものに仕上がった。

 

特にメタル戦士は訓練において特に重宝されるようになる。

フリーザの戦闘力はビッグゲテスターの超常的な計算力を以ってしても未だ解析は不能であり、1日1体が限度だ。

しかし、その部下の計算は容易にこなせる。

つまりはいくらでも生産可能なのだ。

その機能は特にギニュー特戦隊やターレス、スラッグが好んで活用するようになっていた。

 

更には惑星侵略にもメタル戦士は採用されるようになる。

既存の兵士と通信機器で連携を取る姿は対象の惑星からすればもはや恐怖を通り越して諦めの域である。

 

だが、ビッグゲテスターの制御や情報、そして自己崩壊の権限はフリーザが握っているため、裏切る事はまず無くビッグゲテスター自体も2年の時を経てフリーザの下で得体の知れない安心を得ていた。

とはいえ、ビッグゲテスターがハッキングされた日には碌な目に合わない事も確か。

移動惑星となった惑星フリーザにメタル戦士の制御を取られるのは面倒であり

ビッグゲテスターという駒をわざわざ失いたくは無い。

 

そんな訳で、フリーザが得た知識とトワから定期的に得ている技術、そして多数の惑星の技術を複合させたビッグゲテスターの高度な科学力を結集し全宇宙一といっても過言では無いファイヤーウォールを創り上げた。

当然、魔術も効くはずもない。正に最強の壁である。

 

そんなフリーザ軍が怒涛の快進撃で宇宙を手中に収めている中で

地球はいよいよ運命の時を迎えていた。

 

トランクスの情報から最初の人造人間の襲来地は南の都から南西9キロの島である事を掴んでいたベジータを除く戦士達は続々とそこに集結していた。

 

島には大きな街もあり、なるべく多くの犠牲者は出すまいとする一同。

だが、そこにはブルマと小さな赤ん坊がそこにはいた。

 

悟飯はヤムチャの子かと質問するもヤムチャはとっくに別れていた事を話す。

が、悟空は事前にその赤ん坊がトランクスであり、父はベジータである事を知っていたため大した驚きもなかった。寧ろ、隠していたブルマが驚くぐらいだった。

 

そんな会話をしていたのが9時30分、人造人間が現れるまで後30分……の筈だった。

 

ヤジロベーから仙豆を受け取った後

談笑していた悟空達の背後に3人の男が姿を現わす。

だが、悟空達の誰一人としてその接近に気づく事が出来ず

 

「…ゲロ様、ターゲット孫悟空。確認しました。」

 

男が発した声によってようやく気づく事となる。

 

「なっ……!!オメェらいつからそこに!?」

 

悟空がそう尋ねるも彼らは答える事は無い。

だが、悟飯はその頭脳から答えを導き出す。

 

「そうか!人造人間だからだよ!気なんかないんだ!!」

 

「正解だ、孫悟飯。」

 

その答えに是を唱えるのはRR軍の帽子を被る白髪の男。

 

「ど、どうして僕の名前を!?」

 

「生憎と答える必要が無い。我々の目的は……貴様だ、孫悟空。」

 

「オラ……?」

 

「そうだ。貴様を殺す事こそが我らの任務だ。そして……。」

 

そう言った瞬間、街から爆発音が起き煙が立ち込め皆が振り返る。

その瞬間、悟空の顔を男は掴み北の氷河地帯まで有無を言わさずに持って行ってしまう。

 

それに追従するように他の2人もその後を追う。

 

悟飯達は突然の展開についていく事が出来なかったが、上空から降りてくるタイムマシンによって落ち着きを取り戻す。

 

中から現れたのは勿論トランクス。

トランクスは辺りを見渡し、悟空がいない事が分かるとピッコロに所在を聞く。

 

「ピッコロさん、悟空さんの居場所は?」

 

「知らん!悟空のやつは白髪の男に連れていかれた!それよりもどうなってやがる!情報と全く違っているじゃないか!!」

 

「……恐らく、俺がその情報を伝えた所為です。そして連れ去った正体も分かります。連れ去った男の名は人造人間13号。そしてその2人は14号と15号でしょう。俺が直接戦ったわけでは無いので正確には分かりませんが…。」

 

「ならば、街の奴は?」

 

「……恐らくそちらも人造人間。どうやら人造人間達は未来とは違いいっぺんに来たようです。……そういえば悟飯さん、悟空さんは薬を飲んでいましたか?」

 

「え?う、ううん。そんな症状出てないからってお家に置いてきちゃった。」

 

「……まさか。」

 

トランクスは何かに気付いたような顔をして直ぐ様悟空の気を探り出す。

そして

 

「皆さんは街の人造人間を!僕は悟空さんの下に向かいます!!」

 

そう伝え全速力で悟空の後を追う。

 

「チッ!行くぞぉ!」

 

トランクスが去って直ぐにピッコロが声を荒らげ他の人達は一同に街へと降りていく。

 

その後、人造人間を見つけたヤムチャが見つける代償に重傷を負い

クリリンに運ばれていき、ピッコロ、天津飯が人造人間達に挑もうとする。

 

「おい!戦う前に聞かせろ!あの3人組はお前らの仲間か!」

 

そうピッコロが尋ねる。

だが、その言葉に人造人間達は首を傾げる。

 

「……なんの話だ、それより孫悟空は何処にいる?まさか逃げ帰っている事はあるまい?」

 

「とぼけるな!人造人間13号だ!知らんはずが無いだろう!同じ人造人間だ、コンピューターとやらで分かるのだろう!?」

 

「……馬鹿な、何故貴様がその名を知っておる!」

 

 

「……なんだと?」

 

 

「ふふ……。楽しんで頂戴?今日は楽しいお祭りなのだから…ね?」

 

「ふん……さっさとキリを集めるぞ。…後は好きにするといい。」

 

「クククッ!……ではぁ、そうさせてもらおうか。礼を言わせてもらうぞぉ…貴様らのお陰で私はこの時代に来れたのだからなぁ。」

 

「御託はいい、さっさと行け。」

 

 

 

「クククッ!待っていろぉ…17号に18号…。」

 

 

――絶望の序章が今切って落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




紹介コーナー

・地球人組
地獄へご招待。

・ベジータ
まだ力を溜めている。

・トランクス
原作と違って割と冷静に行動してくれる歴戦の戦士。

・人造人間20号
予定と狂った挙句、開発完了寸前だった人造人間達を盗られた。

・トワ
ちょっとだけ開発に手を加えて完成させた。
歴史改変発動。因みにトワがいなければちゃんと2ヶ月後に彼らは現れた。

・??
トワの助けを借りて時代に到着。

・フリーザ
着々と戦力を増やし、ある人物の切り離しを行なっている。


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