ドラゴンボールF   作:月日火

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暗黒魔界軍襲来

セルとの戦いから7年。

世間一般ではセルを倒したのはMr.サタン…という事になっている。

地球では第25回目となる天下一武道会の開催に伴い

あの世から1日だけ帰ってくる悟空が参戦。

 

ベジータがパンチングマシーンを木っ端微塵にしてしまうアクシデントがあったもののかつてセルと戦った地球の戦士達は続々と予選を通過。

 

だが、突如現れたシンと呼ばれる界王神とそれに従うキビトという付き人が現れ魔人ブウの復活の阻止と暗黒魔界の王ダーブラの侵略を防ぐ事を地球の戦士達の中でも特に強い悟空やベジータ、悟飯とピッコロに懇願。

 

悟空と特にベジータはその協力を渋ったものの。

悟空は復活した魔人ブウが地球にどんな被害をもたらすのかを聞かされるとそれならばと参戦。

ベジータはこの騒動が終わった直後に悟空との対戦を約束し面倒ながらも

参戦した。

 

その瞬間、少し武道会場から離れた所で宇宙船が着陸。

悟空達はその禍々しい気こそがダーブラ達暗黒魔界の気であると確信し

すぐさま宇宙船の下へと急行する。

 

着いた先には既にタイムパトローラーが既に待機しており

4人を見て、軽快な挨拶を告げる。

 

「おう!遅かったなぁ!」

 

界王神はダーブラの仲間と身構え、悟空はどこかで見た事があるような顔に首を傾げ、ピッコロやベジータは約7年ぶりの再会を果たした彼がいるその意味を知る。

 

「あれ?おめぇ…どっかで会ったか?」

 

「…いいや?初対面だぜ。俺はタイムパトローラー…って長ぇな。

まぁ、パトローラーとでも呼んでくれ。」

 

「パトローラー…?ま、良いや!宜しくな!」

 

悟空は呑気に返事を返すがベジータは真剣な表情で尋ねる。

 

「…おい、貴様がいるという事は。」

 

「あぁ…トワとミラがこの時代に来ているって訳だ…そこにな。」

 

タイムパトローラーが指差すのはダーブラが乗っているであろう宇宙船。

 

「どうやら、トワってダーブラの妹みてぇでよ。バビディだかビビディだか

わかんねー奴ぶっ殺して、魔人ブウの復活を目論んでるらしい。んで、そこで俺が出張ってきたってわけだ。トワとミラの相手は俺がするんであんた達は…。」

 

タイムパトローラーが次の答えを述べようとした瞬間、宇宙船の上部ハッチが

吹っ飛ばされる。

そこから立ち込めるのはピンク色の蒸気、それはやがて空で結合し混ざり合い。

 

「ブゥー!!」

 

「あー……ダーブラとブウの相手を頼む。」

 

…陽気な声と共に魔人ブウが復活する。

 

というのもこの世界は地盤が緩いため、キリが集まりやすいという特徴があり

また、その影響で歴史改変も割り込みがしやすい事もあり

魔人ブウの復活にエネルギーは戦闘によるキリ回収を為さずとも

トワの魔術と元々乗船していたプイプイやヤコンやらを死体にする事で起こる僅かな歴史改変で十分な量が集まってしまったのだ。

 

そして、ブウの壊したハッチからダーブラ、トワ、ミラが浮上してくる。

 

「ここが地球…中々良い星ではないか。」

 

「ええ、そしてあそこにいる戦士なら暗黒魔界復活の為のキリが沢山手に入るわ。…あぁ、でも忌々しいタイムパトローラーまで。ミラ、頼むわよ。」

 

「あぁ。」

 

トワの指示を受け、ミラが拳を突き出すもタイムパトローラーはその手首を掴んでそのまま急上昇。

 

「そういう事で頼むぜーー!!」

 

「は、離せ……!!」

 

「…ミラ!」

 

トワとミラがその場から離脱し、戦士達の前に立つのはダーブラとそこらかしこをふらつく魔人ブウ。

 

「あ、あぁ……!!な、なんて事だ。ま、魔人ブウが復活してしまうなんて…!!」

 

せっかく封印していた最悪の存在が解き放たれしまった事に絶望する

界王神とキビト。

だが、悟空やベジータがそんな界王神を無視し、魔人ブウが放つその気の大きさに笑みを浮かべて彼の下へと歩いていく様子を見て唖然とする。

 

「おい、ベジータ。先ずはオラからやらせてくれよ!」

 

「ふざけるな!俺はせっかくのチャンスを潰されて気が立ってるんだ!先に貴様から始末してやっても構わないんだぞ!」

 

「オラだ!」

 

「俺だ!」

 

口論はデットヒートし、彼らは魔人ブウの目の前に立ってもなおいがみ合い続ける。

その様子をブウは不思議そうに見つめ、ダーブラは呆れ、悟飯とピッコロは

なんだか恥ずかしい気持ちにさせられた。

 

「な、なんなのだコイツらは…?」

 

「なんだ?お前たちブウと遊びたいのか?」

 

「…父さん…。」

 

「…あの馬鹿どもめ…!!」

 

 

そんなお馬鹿なサイヤ人達を見ていた界王神は。

 

「なんなんですか…彼らは。」

 

なんだか、考えるのが馬鹿らしくなっていた。

 

そんな中ブウは不思議そうな様子から一転、この2人が自身と遊んでくれると

童心ながらに気付き、嬉しそうにその場をぐるぐると回る。

悟空とベジータは先程の自分達の行動を棚に放り投げ

突飛な行動を取り始めた魔人ブウに驚く。

 

「な、なんだ…?どうしちまったんだ?」

 

「知らん…変な野郎だぜ。」

 

ブウはそのまま踊り続けた後停止。

 

「それじゃあ遊ぶぞ!よーいどん!!」

 

掛け声と共に悟空とベジータを殴り飛ばし、そのまま無邪気に笑いながら追いかけていく。

予想外な攻撃を受け数十メートル先の岩場まで飛ばされた悟空とベジータは地面に激突する前に空中で受け身を取りそのまま今の全力である超サイヤ人2に変身し、ブウへと突撃。

 

突進と共にベジータの蹴りと悟空のパンチが炸裂するもまるでゴムのように弾かれ、ブウを吹っ飛ばすどころか逆に悟空達が弾かれていく。

 

「なっ……!」

 

「ふふーん!効かないもんねー!」

 

そういって、地面に降り立つ魔人ブウは無邪気な子どものようにただ楽しそうにスキップしながら悟空達へと迫る。

 

「…カカロット。」

 

「……あぁ、わかってっさ。」

 

ブウの腹の中に底知れぬ何かを感じ取った悟空達は真剣な表情に変わり

互いに視線を交わし構えの体勢に入る。

 

「ほほーい!!」

 

「でりゃあぁぁぁ!!」

 

「はぁぁぁ!!」

 

そして今再びブウと悟空達の拳がぶつかり合い、地面がひび割れ

無邪気な魔人と2人のサイヤ人の戦いの幕が上がった。

 

♠︎

悟空とベジータが魔人ブウと戦闘を開始する前の宇宙船跡にて。

ピッコロと悟飯はダーブラとの戦闘を開始していた。

 

「ぬぅ…!!」

 

「うわったぁ!!」

 

「だりゃぁ!!」

 

ピッコロのサマーソルトキックを両手で受け止めれば悟飯のブローが差し込まれ無防備となったダーブラの腹にもろに直撃し、ダメージを与える。

 

 

「おごっ……!!おのれぇ!!」

 

2人の息のあった連携は戦場を支配しつつあったが

悟飯がダーブラがよろめいた隙に接近してきたその瞬間ダーブラはニヤリと笑う。

 

「……フッ…ペッ!」

 

ダーブラの吐いた唾が、悟飯の手袋に直撃。

みるみる内に手袋が石化する様子を見た悟飯は急いで手袋を外し

今の情報をピッコロへと伝える。

 

「ピッコロさん!」

 

「あぁ、どうやら奴の唾は石化させる能力があるようだが…タネが分かれば恐れる事は無い!行くぞ!悟飯!」

 

「はい!はぁぁぁ!!」

 

悟飯はこの7年間勉学に集中していた事もあり戦力はセルの時よりも大幅に

衰えているが、そこはピッコロがきちんと補える程に成長しており

そんな2人が気を解放すれば、ダーブラとの戦力差にて上を行く事ができる。

 

だが、ダーブラとて暗黒魔界の王としての実力は確か。

ピッコロが放つ気弾を弾き、悟飯のラッシュを軽々と躱しつつ攻撃を加えていくさまは正に王に相応しいともいえる。

 

悟飯とピッコロが挟み撃ちにして行う攻撃を弾き、躱し、時には反撃する。

そこからおこる気の奔流は地面を砕き、雲を消し去る。

 

「悟飯!」

 

ピッコロはそんな中いきなり攻撃をやめ、そのまま離脱。

悟飯はその意図を察し、再びダーブラへと攻撃を再開する。

 

しかし、長らく戦いの場から離れていた悟飯には戦いのセンスというものが

鈍っているのは自らも自覚済み。

ダーブラが繰り出す剣戟を何とか避けつつ、時間稼ぎに徹底する。

 

ダーブラも自らの剣が当たらない事に苛立ちを覚え、その速度を増していく。

そうなると悟飯の肌に僅かながら裂傷が見え始め、動きが鈍くなり避けていくのが困難になっていく。

 

「フハハ!!どうした!?貴様の力はそんなものか!」

 

「くっ…!!」

 

そして、遂にダーブラの剣が悟飯の隙をついて背中へと回り脚の腱を切断。

痛みに悟飯が怯んだ瞬間にダーブラは悟飯の顔を掴んで空中へと急降下

そのまま地面へと叩きつける。

 

「うわぁぁぁぁ!!!」

 

地面に叩きつけられ脳を揺らされ、脚の腱が切断された

悟飯は立ち上がろうとするも体が言う事を聞かず

勝利を確信したダーブラは悟飯を見下しながら手にエネルギーを集め

 

「死ねぇ!」

 

悟飯をエネルギー波が襲おうとしたその時。

 

――ダーブラの心臓を光弾が貫通する。

 

貫かれたダーブラは一瞬何をされたのかわからずにエネルギーが霧散した手で潰された心臓があった場所を触る。

そして、自らが心臓を貫かれたのを察し。

 

「…………ごぽっ!」

 

そのまま口から大量に吐血し、倒れこむ。

 

「…魔貫光殺砲。」

 

ダーブラが倒れ、悟飯が見えたのは最大限に気を溜め終わり殺傷力を極限に高めた一撃を放ったピッコロの姿。

 

ピッコロはそのまま、悟飯へと近寄りそのまま体を起こしてやる。

 

「大丈夫か。」

 

「す、すみません、ありがとうございます。」

 

そして、ダーブラが完全に死亡している事を確認し、未だ戦っている悟空達の

所に向かおうとした時。

 

「おやおや…これで契約もおしまいですか…ま、いい契約でしたよ。」

 

背後から声がし、ピッコロと悟飯はゆっくりと振り向く。

 

そこには、血塗れのキビトと傷だらけの界王神が倒れ臥す姿。

 

「なっ……!!」

 

「界王神様っ!」

 

「まぁ、これでも雑魚は雑魚なりに頑張った方です。界王神とやらもダーブラさんもね。」

 

今度は前方から声が聞こえ、2人は前を向き直す。

 

そこには――絶望が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





紹介コーナー

・悟空、ベジータ
喧嘩しながら魔人ブウ戦。

・悟飯、ピッコロ
負けイベ突入。

・ダーブラ
死亡確認。

・タイムパトローラー
また次回。トワ、ミラも。

・界王神
気絶

・キビト
瀕死

・フリーザ
預け物と拾い物をしに来た。
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