ドラゴンボールF   作:月日火

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警告。

この先、タグ注意。

苦手な方はここで退避する事をお勧めします。


本当によろしいですか?


・・・では、最終章開幕です。


進軍開始

 ーー惑星フリーザ。

かつては数百とあったその名はビックゲテスターによる吸収と合体を繰り返し

第7宇宙最大規模の移動惑星となったフリーザ軍精鋭部隊の拠点地である。

 

そんなフリーザ軍精鋭部隊・・一騎当千、万夫不当の兵達…総数5億3000万の兵士達は今日この日の為に惑星の中心へと集結していた。

そこには部隊長であるドドリアを始めとした精鋭の中の精鋭の姿もある。

彼らは膝をつき、我らが主が姿を現すのをただ黙して待っていた。

 

そして・・彼が姿を現す。

 

「皆さん。・・遂に総取りの時間が・・我々が宇宙の征服者となる日がやってきました」

 

その特徴的な足音とともにフリーザが彼の威光を表すような玉座へと座り

それに追従する形で21号がフリーザの横へと立つ。

 

「先ずは、ここまで私に付き従い働いて下さったあなた達に感謝を。

あなた達がいなければ少なくとも私はここに座ってはいません」

 

その言葉を部下達は噛み締め上を向き、王命を待つ。

我らが敵をその命において殲滅し必ずや勝利を献上せんと誓いを立てながら。

 

「さて、先日通達した通り我々の最後の獲物となるのは・・この星です」

 

21号が手に持っていたリモコンを押し、大大とその画像が映し出される。

その星は青く煌く美しい星。近辺の月から撮影したからかその美しさは更に際立っていた。

 

「名を地球、この星には決して放ってはおけない科学技術そして自然資源が数多く眠っています。

しかし、ここには決して少なくない障害があり、私がここを最後としたのはそれが関係しています」

 

再び21号がリモコンを押せば2人の男の画像が映し出される。

 

「名を孫悟空、そしてベジータ。どちらもサイヤ人です・・ですが今の我が軍では問題ではありません」

 

悟空、ベジータの顔にばつ印が付き、燃えるように消失する。

フリーザはそれを見て嗤い、命令を下す。

 

「今回の命令は簡単・・彼ら及び全地球人の殲滅です。人種、性別、年齢関係なく彼らがこの星に住んでいたという痕跡を無にし、踏み躙りなさい。手段、方法は問いません・・自由にやりなさい。

・・ですが、自然だけは破壊しないように」

 

「「「はっ!!!」」」

 

「よろしい。では先ずは主要都市を叩きます。ドドリアさん、貴方は東を」

 

「へい!」

 

「ザーボンさんは西を」

 

「了解しました!」

 

「南はガーリックさん」

 

「必ずや!」

 

「北はリルドさんにお願いしましょう」

 

「はっ!」

 

「遊撃隊はスラッグさんにお願いします」

 

「いいだろう」

 

「次にターレスさん、そしてギニュー特戦隊の皆さんには荒野地帯に中継基地の設置と防衛。

特にターレスさんには神聖樹の設置をお願いします」

 

「いいのか?」

 

「構いません、既に神聖樹の研究と対策は完了していますのでご心配なく」

 

「なるほどねぇ・・あいよ、了解したぜ」

 

「お任せを!」

 

「そして最後に・・21号さん」

 

「ん?」

 

「貴女はブルマさんの・・いえ、彼女の一家が有する全ての知識の吸収と完全破壊をお願いします」

 

「はーい。わかったわパパ?」

 

 

「さぁ・・・戦争の時間ですよぉ・・ホーッホッホホ!!」

 

 

 

夥しく動く兵が物資や機械、予備の最新型スカウターなど百を超える宇宙船へと積み込んでいく。

その殆どが機械やメタル戦士によって積み込まれてはいるが、指紋認証が必要な兵器や精密機械などは非戦闘員が積み込んでいく。

 

それが終われば次々と戦闘員が宇宙船へと乗り込んでいき、遂に総員が乗り込む。

総数にして百を超える宇宙船の大群はフリーザが乗り込んだコマンドシップを先頭として地球へと座標を指定。

5秒後、宇宙船の大群は地球を覆い尽くした。

 

♠︎

 

「・・んん?なんだ?」

 

男は不思議に思い空を見上げた。

時刻は正午をまわっており、天気予報は一日中快晴との予報。

しかも、先ほどまで燃えるほどの太陽が男を照りつけており

吹き出す汗の原因たる太陽に対しうんざりしていたばかりなのだ。

 

しかし、その汗は違う意味で吹き出すこととなる。

 

空に浮かぶは巨大な円盤。

その大きさはあまりにも現実味がなく男の思考は一時停止する。

だが、その余韻もなく下部に位置するハッチが開き、超高速で何かが落下し・・

 

「え?」

 

男を圧殺する形で着地した。

 

「ふぃ〜〜!あ?きったねぇ!なんか踏んじまったかな??」

 

瞬間、響き渡る悲鳴。

車を捨てて逃げるものや周囲の人を押し除けるもので都中が大混乱に陥る。

 

「うるせぇ奴らだぜぇ・・おいお前ら!!」

 

男・・ドドリアはその悲鳴に飽き飽きしながらも号令を出す。

それを合図として数万を超える兵士が宇宙船から飛び出し都を囲むように降り立つ。

 

「ぶっ殺せ!!」

 

その言葉を合図として兵士達は気弾を乱射。

無論対抗策など持ち合わせていないただの一般市民がどうこう出来るわけもない。

1人、また1人と破裂する袋のように弾け飛び、建物は倒壊し・・

ものの2分で東の都は消滅し、部隊は殲滅のため各地に散開した。

 

そして。

 

「あ・・ぁ・・」

 

「それじゃあ・・いただきま〜す!」

 

時同じくして、南の都では。

 

「お前ら!!魔族の恐ろしさをこいつらに見せてやれえ!!」

 

ガーリックjr率いる魔族部隊が襲来。

こちらはドドリアの隊とは違い、人間達を片っ端から食い尽くしていく。

臓物がそこら中に飛び散り、腐食した鉄の匂いがコンクリートへと染み込んでいく。

 

「まさか、今になって神への復讐が果たせるとはなぁ・・フリーザ様には感謝しなくては」

 

 

ガーリックは都の市長であった者を喰いちぎりながら、感慨深くなっていた。

だが、その思考を乱す者が、ガーリックの前に立ち塞がる者がいた。

 

「おい!そこまでにしておけよ!!」

 

「む・・?」

 

現れたのは武道家を離れ、プロ野球選手へと転向したヤムチャだった。

偶然近くの球場で試合をしていたヤムチャだったが、突如現れた魔族の軍勢が観客を襲うのを目にし

元戦士として魔族に立ち塞がったものの、チームメイトに大元を叩くべきだという叱責を受け

こうして魔族の大元であるガーリックjrの前に立ったのだった。

 

とはいえ、武道を辞めて久しいヤムチャと今なお人を喰い、魔族として成長を続けるガーリックjr。

戦力差は歴然でありヤムチャもそれは肌で感じ取っていた。

だが、託してくれたチームメイトのためにもヤムチャは震えそうになる足を押さえる。

 

「行くぞ!!狼牙風風拳!!」

 

そして自身の最大の技を以ってガーリックjrへと突貫するのだった。

 

 

そして北の都、中の都では。

 

「ゆけっ!!ルードよ!人間どもを滅ぼすのだ!!」

 

リルド将軍率いる機械部隊が、地球を遥かに超えた技術より生まれた科学兵器を存分に利用し虐殺を開始していた。

もちろんここはある意味地球の心臓ともいえる場所。

軍隊は総動員して対抗するもその威力は蚊以下。

 

北の都は壊滅し、中の都そしてキングキャッスルもまた滞在していた国王ごと焦土に消えた。

その直後、ルードそしてリルド将軍の前に立ったのは天津飯と餃子。

 

「貴様ら・・・許せん!!」

 

「・・・戦闘力が基準値を突破。フリーザ様へ仇なす者と判断し殲滅を開始する」

 

天津飯は怒りのまま、リルド将軍はフリーザへ仇なす者の処理としてぶつかり合った。

 

 

そして西の都、カプセルコーポレーションでは。

 

「アンタ達・・一体何なのよ!!?」

 

「私はフリーザ軍幹部が1人ザーボン。お前たちを殺しに来た者だ。」

 

ブルマの前に立つのはザーボン。

そしてその背後ではブリーフから知識を吸い取りお菓子にして食べている21号の姿がある。

 

「ママ!!」

 

「ブルマさん!」

 

そんなブルマの下に駆けつけてたのは悟天、そしてトランクス。

2人はつい先ほどまで部屋で遊んでいたが、ブルマに迫る巨大な気を探知し大急ぎでここに駆けつけたのだ。

 

「このお馬鹿!早く逃げなさい!!」

 

だが、ブルマはそれを叱責し逃げるように伝える。

 

「そんなの嫌だ!!僕がママを守るんだ!」

 

「僕たちだって強いんだよ!」

 

返ってくるのは当然否定の言葉。

彼らはまだ子供。命の優劣など付けられるはずも無いのだ。

 

「ふん、増援か・・お嬢。この餓鬼どもは私めにお任せし任を」

 

「りょーかい。コイツら美味しくなさそうだし構わないわよ?」

 

「御意」

 

ザーボンはそう言うと一瞬で悟天とトランクスの頭を掴み天井を打ち破って何処かへと飛び去っていく。

 

「トランクッ・・・!!」

 

ブルマは叫ぼうとするも21号がその口を塞ぐ。

 

「はいはい、そういうのは良いからさっさと私に食べられて頂戴!」

 

21号はそう言うと今度は頭を掴み何かを発動する。

 

(ベ、ベジー・・タ)

 

そこから生じる脱力感にブルマは抗えず意識を失うのだった。

 

 

♠︎

 

一方、ピッコロそして悟飯はそんな西の都へ向かわんと全速力で飛ばしていた。

 

「くそっ!なんだってこんな時に孫とベジータはいやがらねぇんだ!!」

 

「今はともかく西の都へ・・・ピッコロさん!!」

 

ピッコロは今この地球にいない悟空とベジータを恨み

悟飯は一刻も早く向かわんとするも前方から近づいてくる強大な気が迫ってきたことを伝える。

 

 

「ふん!!」

 

その気の持ち主は勢いよくピッコロに向かって拳を突き出しピッコロはそれをガード。

 

「ぬぅ!?」

 

「ピッコロさん!」

 

「ほう・・お前もナメック星人か」

 

現れたのはスラッグ率いる遊撃部隊。

スラッグに続く形で兵も姿を現して悟飯たちを囲む。

ピッコロはここで足止めされるのは良くない事としてすぐさま悟飯に指示をとばす。

 

「悟飯!ここはオレに任せてお前は先に行け!!」

 

「でも!!」

 

「良いから行けっ!!」

 

「・・わかりました!ご無事で!!」

 

悟飯は少し戸惑うが、ピッコロを信じて西の都へと飛ぶ。

だが、兵たちは追うことをせずにピッコロから注意を逸らさない。

 

「なんだ、やけにあっさり通してくれたじゃないか?」

 

「ふん・・あの小僧なら直ぐに死ぬ・・この気を感じないのか?」

 

ピッコロの質問にスラッグは不敵な笑みで返答する。

その言葉を聞いた瞬間、ピッコロの体に常識を逸した圧が襲いかかる。

ピッコロはその圧には覚えがあった。

忘れもしないあの絶望の気を。

 

「ま、まさか・・・」

 

 

そして、悟飯の目の前には。

 

「お久しぶりです。孫悟空の息子さん」

 

「フ、フリーザ・・」

 

今回の侵略軍の総大将フリーザが不敵に笑いそこに立っていた。

だが、悟飯が最も固まらせたのはそこでは無かった。

 

総大将がここにいた事でも、フリーザから発せられる尋常では無い圧に臆した訳でも無い。

フリーザが手に持っている四つの物体にあった。

 

「その手に持っているのは・・・一体何だ?」

 

「おや?意外に貴方も冷たい人ですねぇ・・貴方はこれらの正体を知っているでしょうに・・よぉく見てみなさい!」

 

 

そう言ってフリーザはそれらを悟飯に向かって放り投げ、悟飯の胸を血で濡らした。

ぶつかった衝撃で悟飯は咄嗟にそれらを受け止め、はっきりと見てしまう。

 

そう、見てしまう。

 

 

 

悟飯が愛した人々の首を。

 

 

 

「ぁ・・・あぁ・・・!!?」

 

友であり神であるデンデの。

義父であり恩人であるMr,サタンの。

母であり自身を大切に育ててくれたチチの。

 

そして。

 

「あ・・アアアアアアアア!!!???」

 

妻、ビーデルの首を悟飯ははっきりと目にしてしまった。

それを認識した瞬間、首は弾け悟飯の顔に大量の血と脳髄が付着する。

 

「フリー・・・ザ・・!!!」

 

「さて、貴方で私のウォーミングアップをするといたしましょう!」

 

フリーザの宣言とともに悟飯の理性は弾け飛ぶ。

 

「フリーーーーーザァァァァァァ!!!!」

 

そして、激昂し修羅となった悟飯はその怒りのままフリーザへと突貫するのだった。

 

そして、ユンザビット高地に新たな宇宙船が上陸する。

 

名をビックゲテスター。

その小型機が地球へと着陸し、大量のメタル戦士を放出する。

 

その数・・・10億。

 

 

――絶望はまだまだ終わらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




紹介コーナー

『地球の現在までの被害』

・主要都市全滅。
・政治体制完全崩壊。
・軍隊全滅

この他にも報道機関が軒並み全滅などありますが
追々紹介します。


・なんで悟空とベジータいないの?

ヒント『DRAGON BALL 復活のF 』

キャラクターについてはまた次回。
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