たとい、エースと呼ばれても   作:丸亀導師
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戦略防衛構想(SDI)

かつて米軍が冷戦時に構想した、軍事計画。
またの名をスターウォーズ計画という。

衛星軌道上にミサイル衛星やレーザー衛星、早期警戒衛星などを配備、それらと地上の迎撃システムが連携して敵国の大陸間弾道弾を各飛翔段階で迎撃、撃墜し、アメリカ合衆国本土への被害を最小限に留めることを目的にした。
また、これらの構想とは別に、波長が長く、大気圏での減衰が少ない点を生かして、地上設備から発射し、軌道上の「ミラー衛星」で反射させて目標に命中させる方法も研究された。



第11話 破られた罠

艦内の中央作戦室に首脳陣が参加する作戦会議が開かれた。議題は、冥王星にあるガミラス軍基地の計画だ。

 

それにともない、現在ガミラスの戦力の分布や冥王星の地形データからガミラス基地の大間かな座標を算出し、それに対する攻撃手段と、一連の流れを計画していた。

 

原作2199では、ここで南部が波動砲に頼る発言をし航空隊への誹謗中傷を行ったあげく、沖田艦長から半ば叱咤のごとき決定を行われていたが、今回はどうだろうか。

 

話は、原作通りに進んでいた、古代が作戦を発表したところで南部から声が上がった。原作通りにならなければ良いが…。

 

「戦術長並びに全員に伝えなければならないことがあります。」

 

一同が南部の方を向く、全員が向いたことを確認するとおもむろにモニターの方へ移動し、古代の隣に着いた。

するとモニター上に、ある古い古い戦略計画を出した。

 

「今から私が話すのは、およそ200年前にアメリカが計画した軍事計画です。

その計画の名は、SDI=戦略防衛構想、通称スターウォーズ計画というものについてです。」

 

加藤が彼に対して聞き返した。

 

「SDI?それが、今の冥王星とどういう関係があるんだ?」

 

「皆さんそう思っているでしょうが、遊星爆弾の現状の発射方法をわたしなりに考えた結果、このSDIというものにたどり着きました。

知っての通り私は南部重工の御曹司です。南部重工は軍事品等を扱っておりかつて私は、その軍事品への感心から軍へと入りました。」

 

そこまで聞いて、ふと思った。南部君は自分の家から多くのデータをこの船に持ち込んでいるのだろうかと。そんなどうでも良いことを考えながら聞いていた。

 

「その中で、もっとも興味を抱いたのがこのSDIでした。これは、人工衛星を使用して弾道ミサイルの迎撃を行おうとした計画でもあり、人工衛星によって地上からのレーザーを反射して敵地に攻撃を行うという、二つの目的のために計画されたものです。」

 

そこまで聞いて、真田が動いた。

 

「では、南部砲雷長はガミラスがその反射衛星によって遊星爆弾を発射していると考えたわけか?」

 

「その通りです。かつてはスターウォーズ計画と言われた馬鹿馬鹿しい計画ですが、ガミラスほどの技術があれば可能と考えました。」

 

そこまで聞いて古代が動く。

 

「では、俺の考えたのこの作戦では不十分な部分があるということか。であるならば、ヤマトのよる接近はかなりリスクの大きいものとなるのは、間違いないな。」

 

そこまで聞いていると、このままだと作戦が放棄されそうになったので嫌々声を上げるとするか。

 

「いや、戦術長の作戦は実行に値するものと私は考える。そうすると、現実問題、敵の衛星の即時発見が肝となるだろう。そうなると、ヤマトは既に捕捉されている可能性だってあるわけだ。だからこそ、パイロットたちには周囲で異常なものがあった場合の連絡を満つにとるようにしなければならない。」

 

そんな感じで話が進み、作戦自体はそのままに内部での警戒量を大幅に引き上げたことにより、原作以上に攻撃からの防御に気を使うようになった。

波動防壁自体も即座に展開する事を可能としたため、出力の調整も容易になることだろう。

 

しかし、あの南部があそこまで調べ上げるとは考えなかった。

原作通りに物事を進めたかったが、一言あるだけであれほど変わってしまうのは少々不味いことになったな。積極的に関われば関わるほどわからなくなるとは。

 

 

その後航空隊とのブリーフィングに移った。

何故か横に山本君がいる。ここは原作通りだがなんだろう。山本君が原作以上に古代への距離が近いように見えるのは気のせいだろうか。

 

いや、気のせいじゃない。若干顔を赤らめているぞ!!ヤバいそっちまで変わるの?駄目だからね?それじゃあ、古代が森君を助けられなくなっちゃったりするからね。

どうするか…。「…さ。岩本一佐?」

 

「うん?あ?ああ、何かな。」

 

古代から心配されているぞ。

 

「話を聞いていなかったんですか?」

 

「いや、作戦の内容はわかったからね。少し、考え事をしていたんだ。どうやって敵衛星を見つけるのかとね。」

 

そんなにジロジロこっちを見ないで話しずらいから。

 

「敵の衛星は全方位散らばっている可能性がある。もし、光を反射する物体があった場合攻撃を加えては、ならない。ヤマトに攻撃を加えられた場合でもだ。」

 

ざわざわとうるさいねぇ。

 

「静かに、話は終わっていない。今回の作戦は倦までも、ガミラスの基地の破壊だ。ヤマトに攻撃が加えられる覚悟をしなけりゃ今回の作戦は成功しないだろう。良いか?絶対に攻撃をしてはならない。見つかった場合作戦は失敗する。以上だ。」

 

本当に士気を下げるのが上手いなあ、俺は。

だいたいみんなわかるだろうに、そんなに釘を刺さずとも良いじゃないか。

 

古代からまだ話があるようだ。

 

「なお、今回の作戦では岩本一佐は単独での作戦となります。」

 

「それは聞いてないぞ」

 

「冗談です。岩本一佐は、山本隊として敵の捜索と破壊を行ってください。」

 

「了解した。戦術長。よろしく頼むよ山本隊長。」

 

にこやかに。笑みを浮かべて。さて、ロケットポッドを有りったけ搭載してぶちこんでやる。

 

後に聞いた話によるとこのときの私は、凄く邪悪な笑みを浮かべていたそうだ。




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