たとい、エースと呼ばれても   作:丸亀導師

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誤字訂正ありがとうございます。


第28話 再会

一人渓谷を飛ぶ。まるで鳥になった気分だ。鳥と違うのは、俺は機械の中にいてその巨体を操縦していると言うところであろう。

 

古代からの連絡が途絶えた事を確認した俺は、武装もそこそこに、収容所惑星へと出撃した。今回俺は敵の基地を叩かなければならない、一人で。

これ以上航空隊の面々に負担を増やすわけには行かない。

 

だから、一人で良いのだ。その方が気楽で、何より発見されづらい。

残り三分、そろそろ渓谷を抜ける。その先に示されるは、森くんが連れ去られたであろうガミラスの基地。

 

古代も一緒に収容されているのだろうか?それでも別に良いがな、中で混乱させてくれればそれで良い。

さて、何故か煙が出ているな。こりゃドンパチやってるな。

 

 

~数時間前~

 

宇宙葬が行われている。

ドメルとの戦いは熾烈を極め、多くの乗組員に犠牲が出た。パイロットも十人以上が未帰還となり、仲の良い者たちとの別れを惜しむ者たちで、艦内は非常に暗いものだった。

 

宇宙葬は、艦長が発案したものだった。永久の別れを惜しんでいては前へは進めない。故に非情ではあるが、彼等を地球へと連れ帰られるものではないと、宇宙での別れとなった。

 

俺の力で犠牲は少しは減らすことが、出来たであろうか?出来たと思いたい。

正直な話、これ以上の犠牲が出た場合ヤマトの継戦能力は著しく低下するだろう。

 

もうひとつ心配事がある。今回の戦闘ではっきりと分かった。俺の耐G性が地球の頃よりも上がっている。

人間を辞め始めているのだ。後で佐渡先生に診察してもらおうか?

 

そんな事をブリーフィング中に考えていると、新見君に声をかけられた。彼女はその能力によって必要な存在であるが故にこうして、会議にも出席している。

 

「あぁ、すまない少し考え事をしていた。それでなんでしょう。」

 

呆れた顔をして、ある惑星への補給を兼ねた探索を提案するものだった。

勿論ガミラスの勢力圏だということを、充分理解したうえでのことだろう。

 

俺はこう答えた。

「ガミラスの基地がある可能性は極めて高いだろう。

だが、もしもそうであれば森くんもきっとそこにいる。」

 

そう言ったのだが、古代はこちらを睨み付けるように見てきた。相当根にもっているのかもしれない。其ほどまでに、愛していたのであればこれほどの怒りは納得か。

 

そこで艦長が気を効かせたのか、古代は偵察任務に付くことになった。怒りに任せて作戦を考えてしまっては堪ったものではないし、何よりこういう時は一人の方が良いだろう。流石に偵察機では敵を見付けても攻撃はすまい。

 

と、ふと、ここ数日俺の周囲から視線を送っていたある存在の気配を感じないことに、気が付いた。

確かに肉体を取り戻してはいるが、船内に気配が無い?

 

まさかと思ってももう遅い、どうやら古代と共に出撃したようだ。どうやって保安隊から姿をくらませたのだ?

それよりも、早くこの事を艦橋に伝えなくては。

と駆け込んでみたものの、事態はより深刻のようだ。

 

なんと、何かしらのトラブルか、シーガルが墜落したと言う。

古代のバイタルデータから、生存は確認できたもののそれがまるで車両に載せられて動くほどの速度で移動したようだ。

 

これで、この星にガミラスがいる可能性が極めて高いレベルとなった。そこで航空隊に出撃命令が出たのだが、前回の戦闘で多くの機体と共に、搭乗員が負傷した。

それにより出撃できるものが限られていた。

 

さらに、この中で大気圏での戦闘に慣れているのは、さらに少ない。

彼等の大半は地球環境の激変した空しか飛んだことの無いものたち。

生物が生存可能で、天候の急な変化に対応出来るのは、ほぼいない。

だから、俺が選ばれることとなった。

 

何よりこれ以上の、戦力低下を避けたいというのもあるし、俺が志願したからでもある。

 

 

そして、冒頭へと続く。

 

さて、ガミラスの基地が有るところで煙が上がっているのだから、内乱であろうか?

どういう施設が有るかはわからないが、つまりはそういうことだろう。

 

きっと反デスラー派が動いての事だろうから。

そうか、ここが件のガミラスの収容所惑星か。

渓谷を抜け、基地の全貌が明らかとなった。

さあ、仕事の始まりだ。

 

 

sideメルダ

 

父を救出し、いざ牢から出ようとそうしていると、連絡がはいった。

なんとも笑える話で、一隻の艦が港を出たと言う事だった。

 

それと同時に殿の航空隊が残されて、我々の艦の出港を邪魔をしていると言う事だった。

そこで基地内部にいる私たちを頼ってきたのだ。

 

私だってそうなれば出撃したいが、この施設の形状からどうも直ぐには出撃出来そうになかった。

何故なら私たちは、この施設のコントロール施設。

にいたからだ。そこで、私は古代進と、イスカンダルのユリーシャ様を見つけてしまった。

 

初め私を視たときに敵だと判断したのだろうか、銃をこちらに向けていたがユリーシャ様の言葉で、それを辞めた。

その後連絡が入ってきたのだ。私たちは、室内から空を見詰めることしか出来なかったが、そこで空に違和感を感じた。

 

そう、ヤマトの艦載機それも玲が搭乗していたものの色ちがい白色?腹の部分と機首の部分は灰色だが、前は無かったと思うが、まさか岩本か?

 

パイロットだとは聞いていたが、その動きに見惚れていた。素晴らしい戦闘機動、縦横無尽に空を駆ける。

だが、同時に恐れとそうで有って欲しくないという思いに駆られた。私の見間違い等では無かったと、そう彼の機体には鳥のエンブレムが輝いていた。




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