どうぞ、よろしくお願いします。
第1話 海戦
西暦2191年天王星監視ステーションからの警告により、未知の文明から初の接触が行われた。
それに呼応し、国連は、国連宇宙軍内惑星艦隊を出撃させ、威嚇・牽制と同時に、件の艦隊の撃滅を目的としていた。
西暦2191年、艦隊所属特殊攻撃隊
コーハー、コーハー
息づかいだけが聞こえる。
周囲の景色に広がるは、暗黒の世界。そこに散りばめられた星たちは変わらずに瞬いている。
今、我々は敵艦隊に向け攻撃をする。だが、勝てない戦。どれ程僚機を救えるかは己の腕次第。
『各機、無線封止解除、敵艦隊へと肉薄攻撃を開始する。味方艦隊からの砲撃も行われている。くれぐれも同士討ちにならぬよう、高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応せよ。新人は逃げ回るだけで良い。生き残れば次に活躍出来るからな。』
全く、確かにパイロットになりたかったけど、こんな人類の危機に戦わなくちゃならないとは、本当に戦争は嫌だな。何より、絶対に勝てないだろ。
『おい、聞いてるか?どん尻、お前は一番の若輩者だ。しっかりと俺の後ろに付いてこい、そうすれば必ず生きて帰れる。』
言われなくともやって見せるさ。
西暦2199年1月17日
『…て。お…て…い。起きて下さい!!』
また、あのときの夢か。
「うん?何だよ」
「出撃命令です。ガミラス艦が冥王星沖に進出してきたそうです。急ぎ出撃準備を!!」
「わかった。」
急ぎ、ヘルメットを着用し自らの搭乗機にのる。
旗艦キリシマから発進を行った。
「各種機器正常に作動、各補助翼、姿勢制御ブースター正常に作動。エンジン正常。いつでも出撃できるぞ!!」
「発信シーケンス5、4、3、2、1発進どうぞ。」
エンジンを、急激に加速させる。そして、キリシマのカタパルトから射出される。
さあ、空戦の開始だ。
2199年1月17日メ号作戦、艦隊防空任務に付き、出撃。敵はガミラスと名のる、異星文明。恒星間航行可能な文明と、恒星系内部から出たことがない文明が、戦争をすれば自ずと、どちらが有利かわかるだろう。
航空機に関して言えばそこまで驚異的ではない。もっともパイロットの腕しだいになるが。
はじめの頃はよかった。まだ熟練のパイロットが多く、制空権争いはこちらに有利になることもあった。しかし、今ではすり減らされ見るも無惨だ。
そして、今回のメ号作戦で更に多くのものたちが犠牲となる。人類の存亡と、この人員を天秤にかけた結果である。しかし、少しでも犠牲を減らさねば。
『各機聞こえるか?これより艦隊戦が行われる。我々の仕事は敵航空機による、艦隊戦中の艦艇への攻撃を防ぐことである。
いかな戦艦といえど航空機の攻撃には成す統べない。
攻撃機は、敵戦艦を多く葬ってほしい、諸君らの新型
そして、新人パイロット諸君は絶対に単独飛行を行ってはならない。
諸君らは生き残り次の戦に備えねばならない。
各々の仕事を全うすることを願う。』
さて、俺は俺の仕事をするだけだ。
『ハヤブサ01へ、君だけに聞こえる無線だ。たった今、国連軍からの直接命令が来ました。〈旗艦キリシマのみ護衛せよ。他艦の安全は、僚機に任せよ〉です。命令は…受けとるかは、あなたが決めてください。』
全くそういうのは地球から出撃する前に言うことじゃないのか?
「キリシマへ、その命令は受諾できない。私は、わたしの出来ることをしよう。」
『貴方らしいですね。わかりました航空隊のことよろしくお願いします。』
わかってるさ。
「全機聞こえるか?これより数時間の間艦隊上空で待機することとなる。非常時であるが自動操縦に切り替えておけ、敵が現れ次第に攻撃を行う。一隻でも多く敵を潰すことでこちらの損害を少なくする。
我々航空隊だけが、敵に対して唯一有効打を与えられる。心してかかれ。」
さあて、敵さんはいつお出ましになるかな?
それから、20分後戦闘が開始された。
『バカめ。』
バカめか。こりゃ全滅に近い被害になるだろうな。
「全機、敵艦隊へ突撃を開始せよ。一隻でも多く葬り去るぞ!!」
ガミラスの艦隊へ向け全機が突き進む。その時、ガミラスの空母から小型の飛行物体が発進した。
ガミラスの航空機がお出ましか。
「攻撃機隊は、そのままガミラスへ突撃を続行!!戦闘機隊は、直掩機はそのままに残りは攻撃隊を援護しつつ敵機の破壊、及び対空砲を破壊せよ!!」
こっちは対艦装備がないからな。航空機の殲滅しかないな。
艦上航空隊は猛烈な戦いとなる。
航空機の能力はガミラス側にあるが、単調な動きをするUAV(無人戦闘機)であるため動きを着実に読み、新米ですら撃墜出来ている。
こちらはどうかと言えば一人で制空権を確保している。来る敵来る敵、UAVであるため単純な作業とかす。
後ろをとられても急G旋回をし、簡単にひねり込めてしまう。後は、後ろから対空ミサイルや、機銃を撃てば撃墜できる。
開戦初期は敵にも有人パイロットがいたが、そのことごとくを私が落としたために敵の腕ききがいない、敵も人手不足か。
しかし、艦隊は艦隊戦を強いられているため数をどんどん減らしている。こちらの主砲は何一つ効果がない。このままでは全滅するのも時間の問題だろう。
その時ガミラス側にも損傷艦がちらほら見えて来ていた。駆逐艦程度だが、攻撃隊による宇宙魚雷で撃沈も出ているが…
「やはり威力不足か。」
92式空間艦上戦闘攻撃機では、ミサイルの搭載量も機体の速度も足りないか。
『全機帰投せよ!繰り返す全機帰投せよ!』
何かが起きたか?原作通りなら、イスカンダルの船が到着したはずだ。
生き残ったのは、キリシマとムラサメ型?歴史が少し変わったのか。
今は逃走に集中しようか。殿のユキカゼが、戦っているなかやはりガミラス機が十数機来たので、簡単に落として行くとしようか。
「全機先に行っていろ。あいつらを片付けた後に行く。」
『気をつけて下さい。』
動きがUAVとは違う。有人機か。
いいねぇ。動きが良い、プログラムされた単調な動きじゃない。ちゃんと血が通った生き物の判断する動きだ。
敵機はこちらを目の敵にしてるな。
『鳥だ、凶鳥がいる。全員やつを落とすぞ、今こそ仇を討つときだ。』
『無理な深追いはするな!戻れ!繰り返す!戻れ!』
何やら無線に入っているが、ガミラス語はさっぱりわからんのだがな。きたきた、じゃあ殺っていきましょう。
十数機とヘッドオン(正面から真っ向勝負)をかける瞬間的に機銃を撃ち、当たらないように余計な動きをせずに微調整をする。まずはこれで2機。
すれ違うと同時にインメルマーン(『つ』の字状に急旋回)を行い敵機の背後につくと、機銃を点射また数機落とす。
どうやら諦めが悪いようなので、一機一機散らしつつ確固撃破していった。
艦隊との距離を一定に保ちつつ行っていたために、ガミラス艦隊は既に目視圏外となっていた。
戻るとしよう。
数十分飛行すると、艦隊にたどり着いた。
「こちらハヤブサ01よりキリシマへ、着艦許可願う。」
『着艦は許可出来ない。機体を艦の真横に付けた後、アンカーボルトで固定する。地球降下までに機体を投棄し、乗艦せよ。』
収容数オーバーか。
「了解した。ちなみに聞くが、帰艦機は全体の何割だった。」
『およそ半数です。』
「そうか。帰艦員へ伝えてくれ、良く生き残った。これからも頼むぞと。」
『伝えておきます。貴方の体調はいかがですか?』
「すこぶる元気だよ。まだまだ、戦い足りないかな。」
これくらい言っとかないと、他の連中が気分を落とすからな。
しかし、あれほど落としてもたった二隻しか生き残らないとは。歴史の修正力は伊達ではないか。
だが、ツルギが生き残っているからな。もしかしたら、ヤマトに僚艦が付くのか?
だとしたら、ヤマト乗員の生存率が上がるか?それとも余計な犠牲が増えるか、か。
後程、メカニックや主人公のことを書いておきます。
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