たとい、エースと呼ばれても   作:丸亀導師
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第7話 木星の脅威

さあさあ、ワープだよワープ。あの次元を使って地点と地点の間を抜けるあのワープ。

 

正直に言おう。ワープの瞬間に見えたワームホールのような『球体』あれが空間の穴になるんだろう。

 

そりゃそうだよな、三次元空間で二次元の穴を表現すりゃ球体の穴になるんだろうな。

しかし、ワープ中皆の意識が完全になかったみたいだ。

俺はちょっと長い時間が経過するくらいには認識出来てた。これが転生のせいなのか、肉体と魂に齟齬があるせいなのかわからないが、とにかくあの空間は嫌いだな。

 

ワープを終了するとそこには木星があった。

不測の事態ってやつだな。

ここで、確かエンジントラブルで木星上空にあるガミラスの浮遊大陸に不時着するんだったか?

 

おっと艦橋内が騒がしくなってきた。ここで迅速な対応が出来て当たり前出なければ、『大マゼラン』までの航海なんて夢のまた夢。

 

おっと彼等は知らないんだったか?イスカンダルの場所とガミラスの場所。

まさか敵地に乗り込むなんて思ってもないだろうなぁ。

 

無事?大陸に不時着し、大陸の生態系調査と同時並行して船内、船外の修復作業を始めた。

時間はそれなりにあるからね。訓練しないと。

さぁて、航空隊の連中はちゃんとトレーニングしてるのかな?

 

と、思ったが前から新見君が現れた。当然彼女は学があるから今回の大陸の件でも引っ張りだこなんじゃないかな?

 

「岩本一佐、失礼します。一つお話があるのですが。」

 

うん?

 

「何かな、大陸の件では私は専門家じゃないから、何も言えないが。」

 

「いえ、それではなくヤマト計画の展望についてです。貴方は、ヤマト計画の発案者の一人であったとお聞きしていたので。」

 

「ほお、そういう君はイズモ計画派だったそうだね。

どうだい?正反対の事業に参画するのは。」

 

「そこまで知っていましたか。正直に言いましょう、私は、今回のヤマト計画は失敗する確率が極めて高いと考えております。このような無謀なことは直ぐにでも辞めるべきです。」

 

「私にとってはイズモ計画も無謀な賭けだと思うがな。私の読みではガミラスは、銀河系外から来ていると思うんだよ。彼らの技術力は、我々とは遥かに別次元なものがある。特筆すべき場所は、ワープ技術だろうな。

あれを使えば、どこからだって地球にこれる。

何より、観測可能な惑星にあんなに生態系の星があったか?」

 

「それこそ憶測に過ぎません。第一それとイズモ計画に何の因果があるのですか?」

 

「少し考えれば分かるだろ。例え地球を見捨てても、ガミラスは必ずおってくる。そのときに、きっと人類は奴隷の道を歩み始めるんじゃないか?

話はここまでだ。良く考えてくれ。」

 

「待ってください!」

 

そう言って彼女から離れる。誰も近くにいなくて良かったな。新見君。きっといたら、今頃保安隊の連中の此方側が直ぐ動いただろうに。

どうしてこうやってしまうのだろうか。

 

また艦内を歩いていると、顔を青くした人が大勢医務室にいた。ハハーン、ワープ酔いか。こりゃ当分戦闘機は飛ばせないな。

大半が航空隊の面々じゃあしょうがないだろ?

 

警報か。

ガミラスが来たか。始めての波動砲この目で見なくては。



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