英雄伝説『外伝』 刻の軌跡   作:雨の村雲

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3章番外編 その3

 

 

~狂犬の笑み~

 

 

 

例の大地震の騒ぎが沈静化してきた頃、アニマ・ロサウェルは久々の休暇を満喫するかのように、実家の手伝いをしていた。

 

「……アニマちゃん、たまには遊んできても――」

 

「大丈夫ですよ伯父さん。これでも息抜きできてますから」

 

――実家というのは、料理人であった彼女の実父が苦労して開いた小さなレストラン。父が亡くなった後、アニーを取り巻く状況を鑑みた伯父が駆けつけ、何とか暖簾を守り抜いた当人は姪っ子の言葉に苦笑する。

 

「本当かい? 遊撃士の方が忙しいんだから、何もここで疲労を溜めるようなことしなくても……」

 

「だから大丈夫ですよ。これでも鍛えてますし」

 

いつぞやのメイド服ではなく、今日は普通のウェイトレスの格好をしたアニーがぐっと拳を握りしめて平気ですアピールをする。その言葉に嘘はなかった。正午というピークを過ぎたためというのもあるが、今はお客も少なく、ゆったりとした時間が流れていた。

 

それに例えピーク時だったとしても、店自体がそれほど大きくないこと(認めたくないが知名度もだ)も相まって、伯父一人でも普通に回していける程度の規模でしかない。

 

これでも何だかんだいって赤字にはならないのだから大したものである。姪っ子の大丈夫という言葉を前にして、伯父はうーんと悩みながら、

 

「でも少しは自分の時間を持っても良いんじゃないかな? 夜は夜でこそこし何かしているみたいだし」

 

「あ、あれはその……あははは」

 

苦笑いを浮かべながら視線を逸らすアニー。遊撃士とウェイトレスの仕事をこなしながら、夜は一人部屋で医学の勉強を行っていることを伯父は知っている。医学に関しては完全に素人だが、それでも学ばなければならないことが多いことは何となく分かる。

 

忙しい中で勉学に励むその姿を知っていると、本当に一体いつ寝ているのか疑問に思う。だから少しは自分の時間を大切にして欲しくて、伯父はこの前の出来事を思い返していた。

 

「そういえば、この間泊まっていった男の子は? ほら、アニマちゃんと同じ白髪の子」

 

「あぁ、エルガ君。彼がどうかしたんですか?」

 

「………はぁ……」

 

きょとんと首を傾げる姪を前にして、大きなため息をついてしまう。――弟よ、お前は娘の育て方を間違えたかも知れないぞ。

 

「いやね、前回来たとき良い雰囲気だったからさ。アニマちゃんって、ああいうのが好きなのかい? 年下の子に慰められるっていうのが」

 

「――――はっ!? 違います、違いますよ!? そりゃあのときドキッとさせられましたけど、違うんですよ!? あと、年下趣味でもないです! どちらかというと同年代か、少し年上の――」

 

「そこまで聞いてないよ」

 

何を言われたのかわからない、という様子で一瞬硬直したアニーだったが、我に返るなり顔を真っ赤にして否定する。そのまま放置しておくと自爆していくような気がして、伯父はため息混じりに彼女を止めた。

 

顔を真っ赤にして押し黙ったアニーを何となく眺め、これは色々とダメかなとのんきに考え出した矢先に、扉が開く音が木霊する。

 

「いらっしゃいませ、お一人――」

 

新しい来店者に、一瞬で表情を切り替えたのは流石である。この辺りは、きっと遊撃士の活動が生きているのだろう、と思いきやアニーの言葉は徐々に尻すぼみしていく。不思議に思いそちらを見やると、来店者はよっとばかりに片手をあげて、

 

「んじゃ、ちょいと邪魔するで、店主。とりあえず酒や、ええもんもってこい~」

 

真っ昼間から酒を注文する、顔に横一文字の傷と無精髭を生やす、独特な口調の男に困惑を隠せなかった。

 

 

「今日はどうしたんですか、グロードさん」

 

「おぉ、覚え取ったか。わしゃ嬉しいでぇ、アニマちゃん」

 

良い酒、という事でサラお気に入りの一品を提供したアニーは、来店者であるグロードに問いかける。――相手はブレイツロック傘下の任侠集団「ビックスロープ」の組長。ブレイツにとって古参幹部の一人であり、武闘派一派を束ねる彼がわざわざ一人でこんな所に来るとは思っていなかったため、アニーはやや警戒していた。

 

それは伯父も同じ。帝都のヤクザ事情に詳しくはないが、顔に傷のあるグロードが醸し出す雰囲気はどう見ても一般人のそれとは乖離していた。弟とその妻、そして姪を苦しめた連中と同じ雰囲気――それだけで彼が警戒するには充分であった。

 

見るからに警戒されているにも関わらず、グロードはどこ吹く風で荷物のトランクを床に置き、酒が入ったボトルを傾ける。

 

「――かー、ノーザンブリアの一品かいな。中々良いチョイスするのぉ~! ――気に入ったわ!!」

 

「そ、そうですか」

 

「ま、ワイはグラン・シャリネを期待しとったんだがな。やけど、これはこれでええで」

 

「流石にそれは勘弁して下さい……」

 

ノーザンブリアで有名な高純度のアルコールである”スピリタス”ではないものの(そんなもの流石に了承もなくお客様に出せない)、向こうでもそれなりに名の知れた一品を出したところ、好評を頂いた。

 

ちなみにグラン・シャリネとは、一本数十万ミラもするワインであり、庶民経営のこの店で出せるはずがなかった。

 

「しっかし辛みが強いのぉ。体が熱うなるわ」

 

「ノーザンブリアは寒い地域ですから。度数の高いアルコールで暖めるそうですよ」

 

「なるほどのぉ」

 

これもノーザンブリア出身のサラから聞いた話だ。向こうで造られるアルコールは、だいたい度数が高くなるらしい。所謂お国柄、という奴だろう。――それを抜きにしても、色々と”厳しい”国だ。アルコールで忘れたいこともあるのだろう。

 

「そういや紫電の嬢ちゃんはノーザンブリア出身だったか? あの嬢ちゃんも大変やなぁ」

 

「……まぁ、一言では言い表せないぐらい大変な思いをしてきたみたいですけれど」

 

――お互い遊撃士になったのが同時期だったためか、よくコンビを組んで依頼の対応を行っていたこともあって、お互いにぽつぽつと過去を語ったこともある。当時は逆立ちしたって勝てそうにない(それは今もだが)サラの強さの秘訣を聞きたかったのだが、その後軽い気持ちで聞くものではないと少し後悔したものだ。

 

「ふ~ん。ま、大変っちゅうのは嬢ちゃんもじゃないか?」

 

「私ですか?」

 

テーブルのうえにボトルを置き、椅子に寄り掛かったグロードはアニーを指さした。きょとんとして応じた彼女は首を傾げ、

 

「いや、私は別に……サラに比べれば――」

 

「――お袋さん、あのドアホにやられたんやろ?」

 

苦笑して否定しようとする彼女に対し、ドスの利いた声音で指摘する。あのドアホとやらが一体誰を指しているのわかってしまうと同時に、一体なぜ知っているという視線を向けるアニーは固まっていた。

 

「そんで法外な慰謝料を請求されて、親父さんはこの店とお前さんを守るために必死に働いて、最後には体壊した。あの阿呆のせいで、家族も何もかもなくしちまったっちゅう感じやな」

 

「――あなた、なんでそこまで」

 

固まっていたアニーは、知らず内に拳を握りしめてグロードを睨み付けていた。彼が語っているのは、紛れもなく自分の過去。それを知っている人物は限られていて――そして相手は、ブレイツロックの古参幹部――アニーの中で、まさかという疑念が生まれていった。

 

この人もあの事件に絡んでいるのではないか。厨房にいる伯父の耳にもその会話は聞こえていたのだろう。いつの間にかその手にはアニーのレイピアが握られていた。

 

店主と給仕、二人から鋭い視線を向けられてもグロードはどこ吹く風、とばかりにカタコト椅子を揺らしていた。むしろその状況を楽しんでいるのか、口元には笑みが浮かんでいる。

 

「なんじゃ、ワイが知ってたら文句あるんかい?」

 

「そうじゃないんです、なんでそこまで詳しいのかを聞いて――」

 

「読んだからじゃ」

 

「……読んだ?」

 

読んだ――一体何を読んだというのか。眉根を寄せて問い返すアニーに対し、彼は床に置いておいたトランクを持ち上げ、テーブルの上でパカリと開いた。

 

「……え?」

 

その中には、大量の紙幣――ミラが入っていた。そしてその一番上には封筒が一通、無造作に置かれている。そしてもう一枚の紙。呆然と固まったアニーを見てほくそ笑んだグロードは、先程無造作に置いたボトルを手に取り、

 

「――ワイがまだ駆け出し……下っ端のゴロツキやった頃や。どーにもむしゃくしゃしてなぁ、お国の兵隊さんボコったことがあるんや」

 

封筒には、見覚えのある筆跡で「グロード様」と宛名がかかれていた。それを震える手で取り、アニーはまさかという思いを抱きながら後ろを見やる。そこには「リーア・ロサウェル」と差出人の名前が記載されていた。

 

「……お母さん……」

 

久しぶりに見た、母親の名前、母親の字――知らず内に声が震えていく。

 

「まぁ当然下っ端のワイが勝てるはずもなく、逆にボコボコにされてなぁ。ボロ雑巾のようにそこいらに捨てられたときや。ぶつぶつ文句言いながら、怪我の手当てしてくれた医者がおったんや」

 

アニーの変化に戸惑った伯父も傍らにやってきて、トランクの中の紙幣と、一枚の書類を見て目を丸くさせる。

 

「これは……借用書? ……ぁ……」

 

借用書――言わば借金の証明書のようなもの。なぜこんなものが大量のミラと共にあるのか。その理由は、書面を見れば一瞬で分かった。保証人の欄には「ヴァジェンス・ロサウェル」と”弟の名前”が記載されていた。

 

これは――例の事件の際にかかされたであろう借金の証明書。ということは、ここにあるミラは――借用書にかかれている金額と、グロードが口にした金額が一致し、思わず目を見開いて彼を見やる。

 

「これは一体……どういう、ことですか? 貴方は一体……どこでこれを……?」

 

訳が分からず、困惑しきった様子で問いかけるその言葉に対し、グロードは肩をすくめるだけで何も言わなかった。テーブル席に腰掛けたまま、酒の入ったボトルを傾けている。答える気はないのだろう。それでもアニーは思い当たる節があったのか、恐る恐る口を開いた。

 

「……数日前、ネイリ一家がいなくなった建物を、とある清掃業者が掃除して……まさか、その時に?」

 

「………」

 

問いかけても、やはりグロードは答えない。やがてダンッと力強く空にしたボトルをテーブルの上に置き、その隣に硬貨を放り投げて立ち上がる。

 

「まさかあんときの借りを、こんな形で返すことになるとはなぁ……女神さんも意地悪やで」

 

そう呟く彼の瞳は、どこか悲しげに遠くを見据えていた。出来れば直接会って、直接借りを返したかった――そんな思いがひしひしと伝わってくる。

 

これで用は済んだと言わんばかりに、突然の出来事に硬直している二人を放置して去って行こうとするグロード。だがその直前に、あることを思い出したのか振り返って、強面に似つかわしくない優しげな笑みをアニーへ向けて、

 

「そのミラは、親父さんが嬢ちゃんの夢を叶えるために稼いだミラや。取り戻したんやし、夢を目指すのも、悪くないんやないか?」

 

それじゃあな、と彼は最後にそう言い残して店から出て行った。残された二人は、そんなグロードに言葉をかけることもなく――どちらかと言えばかけられなかったが正解か――ただ見送るだけであった。

 

「夢を目指すのも悪くない……ですか……」

 

となりで深く頭を下げている伯父を横目に、アニーは言われた言葉をもう一度呟くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~少年の違和感~

 

 

 

船の外から聞こえてくる怒鳴り声と、反省する様子が全くない平坦な声音を耳にして、男は読んでいた本から視線を動かした。

 

船内にある自室のベッドの上で本を読んでいた金髪の男は、怒鳴り声の内容を聞いてため息を一つ。どうやらカイトがまた特殊弾を無駄遣いしたようだ。アイツも学習しないな、と思いつつも助け船を出すためにベッドから起き上がった。

 

その際にちらりと窓に映る自分の顔が目に入る。顔の左側にある焼けただれたひどい火傷の跡。普段は隠すために仮面を付けるのだが、先日すでにたたき割られてしまった。それに周囲の人間はこの傷のことを知っているため、隠す必要性もない。

 

左目を閉じながら自室を出て、さらに船の外へと足を運ぶ。――黒い飛行船”ノア”は現在光学迷彩を活用し、さらに帝都近郊の森の中に隠してある。ここならそうそう見つかることはないだろう。

 

森の中、ということでキャンプがてらテーブルやら椅子やらを外に持ち出して、空賊団の団員達は思い思いの休息を過ごしている。ずっと狭い船内で缶詰というのもストレスが溜まるため、団長が許可したのだ。

 

その一角で、恰幅の良い中年男性にがみがみ怒鳴られている、なぜか上半身裸の少年がいる。まだ十三歳と幼いくせに鍛えられている彼を見て首を傾げるが、今は気にせず彼らの元へ近づいていく。

 

「お前は一体何度同じ事言わせんだよ!」

 

「スイマセンデシター」

 

「とりあえず謝っとけば良いってか? 良い度胸してるじゃねぇかテメェ!!」

 

事情は分からないが、謝罪するその言葉に反省の色はない。ただ口から言っておけば良いというのが無愛想な表情から見て取れる。それは中年男性も気づいたのか、怒りがさらにヒートアップした。ため息混じりに近づくと、側で見ていた男が彼に気づいたのか、軽く手を上げて、

 

「お、我らが大将。火傷面を風に当てに来たのか?」

 

「あ、ネモ」

 

「ネモの大将、聞いてくれよ! またカイトのガキが……っ!!」

 

見つけるなりわいわいと盛り上がってくる団員達をうっとうしそうにやり過ごし、彼――ネモはカイトと呼ばれた少年を怒鳴っている男に問いかける。

 

「どうした、オーレロ。カイトが言うこと聞かないのはいつものことだろう?」

 

「大将、言ってやってくれ。もうAP弾の補給は難しいんだから無駄撃ちすんなと」

 

「――だ、そうだ」

 

「………」

 

カイトの方へ視線を向けると、光を宿さない瞳はぷいっと逸らされる。相変わらずの反抗期にネモは再びため息をついて、

 

「……今日の夕飯はピーマンづくしにしてやれ」

 

「オイッ!!」

 

カイトの猛抗議の叫びを聞き流し、そりゃいいやとオーレロはからから笑っている。おそらく今日の夕飯は本当に緑づくしになるだろう。カイトにとっては憂鬱な時間になる。

 

ともあれ、オーレロもそのささやかな反撃で溜飲を下げることにしたのか、それ以上話を蒸し返すことなくその場にいたもう一人の男と共に去って行った。その後ろ姿を見送りながらネモは、

 

「あまりオーレロを困らすな。俺達にとって唯一の操舵手で、整備員と補給員を兼任する忙しい奴なんだから」

 

「……いい加減、他に出来る奴を増やした方が良いと思う。割と真面目に」

 

ジトッとした半目で見てくるカイトに対し、ネモは肩をすくめる。それは何度も団長に言ってあるし、団長も気にしてはいるが、人員の確保も難しいのだ。だとしても、最低限“副”操舵手がいない状況はどうにかしたい。

 

近場にあった椅子に腰掛けて、読書を再開するネモ。暇なときは自室に引きこもっていることが多い彼がこうして外で読書するのは珍しい事だ。目を瞬かせるカイトだが、まだ話すことがあるのかしばし迷う素振りを見せ、近くの椅子を引っ張ってきた。

 

「……そういえば、服はどうした?」

 

指摘するのを忘れていたが、カイトはずっと上半身裸のままである。言われた彼は、あぁっと頷いて、

 

「地下道の水路で濡れたから脱いできた」

 

「なら早く着替えろ、風邪引くぞ。……それと、やんちゃはほどほどにな。流血沙汰は、俺よりもゾルダの方がうるさいぞ」

 

「………」

 

開いている右目を本に向けたまま、カイトに告げる。――何かやらかしたことを察しているだろうが、それを言ってこないのは関心がないのか、それとも彼なりの気遣いだろうか。

 

しばし迷ったものの、カイトは意を決してネモに問いかける。

 

「……あの女狐が”保護”してくれって言ってきた女の子……どんな特徴?」

 

「お前と同年代の、東方出身の黒髪少女。……ここが帝国である以上、目立つ外見ではあるな」

 

「…………」

 

言われ、やっぱりかとばかりに息を吐き出した。ではやはり、先程一緒にいたあの少女こそ、探している相手だったのだ。どうしたのもか、とカイトは視線を俯かせた。

 

先程の一件で借りがあるのも確かだし、何よりも団長と副団長には探す気はないようで、勝手にどこかへ行ってしまった依頼主を待っているのが今の空賊団の現状である。――正確には、”問いたださねばならないこと”があるのが正しいだろうが。

 

「……見つけた、っていう報告は、しないほうが良いよな?」

 

「今している。……本に夢中で聞こえなかったが」

 

どうやら本気で、自主的に探す気も保護する気もないようだ。確かに話を聞けば保護とは名ばかりの誘拐であるため、気が進まない者も多い。どこかホッとしたように息を吐き出して、カイトは着替えるために船室へ戻ろうとして。

 

――本から目をそらさずに、ネモが問いかけてきた。

 

「――先日の大地震。本当に”大地震”だったか?」

 

「―――――」

 

本来であれば、なんでそんなことを聞くんだ、となる質問。だが不思議と、そんな感想は抱かなかった。おそらく、彼も同じ感覚を抱いているだろうから。

 

「……大地震、だった。でも……妙に違和感がある。……ネモは、さ」

 

地面に降り立ったノアの、階段状の搭乗口に足を乗せたカイトは、後ろを振り返ってネモを見やる。彼はいまだ、本に視線を向けたままだ。

 

「”緋色の空”を、見たことはある?」

 

「………」

 

返事はない。しかし構わず続けた。

 

「俺はないんだ。……ない、はずなんだ。でも、緋色の空の光景を……あの地震の日に見たような気がして」

 

「……早く着替えろ。風邪を引く」

 

しばしの沈黙の末、未だ着替えられずにいる彼に、ネモはそう告げたのだった。

 

 




~狂犬の笑み~

働き者で、いつもがんばって仕事しているアニーさん。遊撃士とウェイトレスの仕事を掛け持ちし、さらには裏で医学の勉強もやっているというハードスケジュールをこなしているお人。

色々な面で不幸続きでしたが、女神が微笑んでくれたのか、それとも母親の縁によってなのか、転機が訪れました。この後彼女はどんな決断を下すのでしょうか。

ともあれ、彼女の性格上どう転んでも貧乏くじを引きそうな気はしますが……。

ちなみにグロードの旦那が、ネシードがやらかしたことを知っていた場合、問答無用でカチコミしていたことでしょう。



~少年の違和感~

前話のおまけの捕捉&続き。どこかで出たような名前がちらほらと。反抗期まっただ中のカイトですが、ネモの言うことには比較的素直に応じるようです。あとピーマンづくしは他の団員からも渋い顔をされたため結局なかったことに。

そして何かを覚えている様子の二人。これが吉と出るか凶と出るか……。



次回は4章開始になります。

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