「………」
「……悪かったって……」
森を抜けた二人は街道を北上し、帝都へと向かっていた。見るからに不機嫌となったナギサと、頬に紅葉を張り付かせて謝るエルガは、やがて帝都の南門の手前までやってきていた。
街道を歩いていたとき、時折エルガが空中を見上げて何かを警戒している――おそらく空賊が扱っている飛行艇を警戒しているのだろう――様子だったが、帝都近くまで来れば流石に大丈夫と思ったのか、警戒を解き、前方をずんずん歩くナギサの機嫌を直そうと必死だった。
「…………」
「ほら、アメやるから。それに飯を何でも奢るぞ」
ポケットから取り出した包装紙に包まれたあめ玉を貰っても、何でも奢ってやるといっても、全く機嫌を直そうとしない。それも当然である。何せ彼女を荷物のように扱い、その過程で少女が気にする部分(ウェイト)を掴んでしまい殴られ、その時は謝ったがすぐに上空に気を配り、今までずっと放置気味だったのだから。
ずいぶん前からだろう、エルガよりも前をずんずんと歩くようになったのは。とはいえ、十二歳の少女と十六歳の少年では、当然体格も大きく異なっていて、彼女がエルガよりも前を歩くのは早歩きでもなければ難しいだろう。
「あまり急ぐと疲れるぞ~」
「………」
しかし彼女は全く答えない。――時折歩幅が小さくなっているときがあるため、疲労は重なっているのだろう。
「全く、意地っ張りめ……。そんなに急ぐと、足を痛くするぞ~」
「………」
無言を貫き、これでもかと前を進む彼女に、エルガははぁっとため息をつく。何を言っても難しいだろう。だが、着いてこないでと言われないだけ遙かにマシか。今の二人を客観的に見ると、少女を追いかける少年という、やや憲兵さんを呼ばれかねない絵面になっている。
そして帝都の南門には、当然憲兵さん(実際は近衛兵だが)がいらっしゃる。――少々不味いんじゃないかと思わなくもない。そんな危惧を抱いていたが、ついに帝都の南門が目の前に見えてくる。
「……なぁナギサ、お前一人で帝都に入れるの?」
「………」
やはり無言、しかしやっと彼女の足が止まった。
「十二歳の少女が一人で街道を歩いてきた、っていうのは誰も信じてくれないだろうし、近衛兵も通さないんじゃないか?」
「………」
「逆に、俺の準遊撃士の肩書きを使えばすんなり通れると思うぞ。やっとここまで来たのに、今度は入るのに手間取るなんて面倒くさいじゃないか」
「………」
エルガの言葉に、はぁっというため息と共に振り返り、彼を見た。――若干疲れが見えるその表情を見て、彼は心の中で苦笑を浮かべた。やはり意地を張って自分を無視していたが、疲労はきっちり溜まっていたんだなぁ、と。
「……わかった」
「……なぁ、触ったことは本当に謝るから。それと話しかけてくれても、ちょっと放置していたことも。だからへそ曲げるのやめてくれ……」
「は、話し相手になってくれなかったからとか、そんなことでへそを曲げたんじゃない!」
――やっぱりへそ曲げてたのか。顔を真っ赤にして反論する彼女を眺めながらそんなことを思う。案外、寂しがり屋なのかもしれない。肩をすくめたエルガは、ぷんすかしている彼女の頭に手をおいて、
「悪かった。それより帝都に入ろう」
「………」
ぐしぐしと撫でてやるとかなり嫌そうな表情をされて一歩引かれてしまった。また何か間違えたか、と苦笑いをしながら彼女を促す。
未成年が二人揃って、しかも徒歩で南門からやってくるのを見ていた近衛兵に止められる。しかしエルガが遊撃士であることをあかし、手帳を見せると半ば納得したように引き下がる。
とはいえ、歓迎されてはいなさそうだ。それも当然だろう、最近は変わってきてはいるが、帝都でもまだ貴族の権力は強く、近衛兵など貴族で構成されている場合が多い。
”民間人の保護”のためならある程度の無茶が出来る遊撃士は、貴族にとっても厄介な存在だろう。それが軍属ともなればなおさらだ。
――余計な騒ぎは起こすなよ、という言葉と共に二人はようやく帝都――エレボニア帝国の中心へと足を踏み入れたのだ。
――踏み入れて早々、問題が発生した。
「うぁ……」
「……これはまた……」
南門を抜けて市街に入ると、建物の大きさと道路の光景に目を見開いた。道路は全て石材で舗装されており、車輪のついた箱――導力車――が高速で行き交っている。さらに建物の大半が”緋色”をしており、まさに緋の帝都と呼ばれる理由を思い知った瞬間であった。
「あんた達、そこで突っ立ってったら邪魔になるよ」
「あ、すいません」
後ろから声をかけられ、二人は慌てて道を譲る。確かに道ばたのど真ん中であんぐりと口を開けたまま見入っているのは迷惑だった。反省して道の端によりつつ、二人は話し始める。
「言われるまま帝都に来たけど、どうするの?」
「まずは遊撃士協会に顔を出すさ。時間通りに行けなかったことを謝らなくちゃ行けないし、何よりジャックされた飛行艇が無事なのかどうかを知りたい」
「あ……そう、だね……」
あの飛行艇に自分が乗っていたせいで、関係ない人を巻きこんだ――その申し訳なさを感じるナギサは、視線を地面に落としつつ小さな声音で呟いた。明らかに落ち込んだ彼女に気づき、エルガは笑みを浮かべて彼女の頭に手を置いた。今度はなるべく優しく、彼女の頭を撫でてやる。
「……乗客のことなら大丈夫さ。うちの師匠が乗っていたし、あの空賊達も早めに引き揚げただろうさ」
「……うん……」
だといいね、と言いたげな彼女だが、今度はエルガの手から逃げることも、不満げな表情を向けてくることもなかった。その様子に安堵しつつ、さて、と気分を変えて、
「じゃあ遊撃士協会に向けて出発するが……ナギサはどこか行きたいところはあるか?」
「ううん。ていうか、帝都なんて初めてだし、どこに何があるのかとか全く知らないから……」
「そっか。……まぁなんとかなるか」
「うん……うん?」
「じゃあ行くとしよう。大丈夫、適当に歩いたら何とかなるだろ」
「……え? そう……かな」
エルガの言葉に嫌な予感を覚えたナギサ。しかし帝都の大きさなどピンと来なかったため首を傾げるのみだった。もしここで飛行艇から帝都の様子を見ていたら――飛行艇が帝都上空にいたとき、二人はすでに船内を駆け回っていた――その考えは即座に捨てただろう。
数十分後、彼女は彼に着いていったことを後悔するのだった。
(――どこだここ)
口には出さず、胸中で問いかけるエルガがそこにいた。そして手元にある遊撃士協会から配られた手帳に目を向け、そこに描かれた配属先の住所欄をもう一度見やり、そして今いる場所――というよりも”街区”が画かれた看板を見やり、頬を引きつらせた。
手帳には「アルト通り」と書かれており、目の前の看板には「ライカ地区」とある。全く別の街区にたどり着いてしまったようだ。この地区の一番の目玉と言える博物館は、今日は休館であるようで扉が閉まっていた。さらにどこか遠くからかけ声のような音が聞こえて来る。近くに道場があるのだろう。気になるところだが、今はそれどころではない。
(くそ、どこだここは……! やっぱりさっきのトラムっていう奴に乗ったのが行けなかったか! やはり歩けば……っ!)
普通にアルト通りを目指していたというのだが、エルガはまず土地勘を掴むためにぶらりと歩き始め、街中を走るトラム――どうやら街区の行き来の効率化を図るための物らしい――に興味を引かれ、適当にそれに乗ったらいつの間にかここで下ろされてしまった。
挙げ句の果てに、降りるためにミラを少々持って行かれた。それは別に良いのだが、まさか硬貨しか使えないとは。おかげで支払いにもたつき、後ろにいたお姉さんにクスクス笑われてしまい余計な恥をかいた気分である。
――平たく言えば、初めての都会にお上りさんとなって迷子になる田舎者である。実際田舎者だから仕方ないのだが。
「…………」
さらに追い打ちをかけるかのように右下から刺さるような視線が向けられる。――ここでどうするの、と言わんばかりの彼女の視線から目を背けたくなるが、そうするわけにもいかない。彼女をここまで連れてきてしまったのだ、何とかしなければならない。
「と、とりあえずあのでっかい通り……ヴァンクール大通りに戻ろう。そうすればまたやり直せる、うん」
「………」
うぅ、ナギサの目が冷たい。彼女の容赦ない無言の罵倒に心が折れかける物の、彼女の手を掴んで歩き出した。
やはり地図なしは無謀だったか、とため息をつきながら彼女を引き連れて街中を歩くエルガに向かって、ナギサはぽつりと声を漏らした。
「……ねぇ、なんであの時、助けてくれたの?」
「お?」
街区の歩道を歩きながら(トラムはどこに連れて行かれるかわからないため乗らないことにした)問われ、彼は視線を彼女に向ける。ナギサは、まるで彼からの視線から逃れるように顔を俯かせていた。――長い黒髪に隠れ、彼女の耳が真っ赤になっていることに、エルガは気づかなかった。
「何でってねぇ……。飛行艇の中でも言ったと思うけど、俺準遊撃士だし。それに……」
「………」
「それに俺、人を救いたいって思っていてさ」
「……救いたい?」
顔を上げ、彼を見ながら問いかけると、エルガはどこか遠くを見やりながら頷いていた。こちらには視線を向けず――まるで、遠い日の記憶を思い起こしているかのように。彼の瞳に、微かに影が生じた気がした。
「その、それってどういう……」
どういう意味なのか――そう問いかけようとした瞬間、ぐぐぅ~という音がなった。人混みの中だったためかき消されて聞こえないことを祈ったのだが、エルガはその音を耳にしたらしく、彼女に目を向けてきた。
――先程とは違う意味で真っ赤に染まった少女を見て、エルガはぷっと吹き出した。
「ちょ、ちょっと……っ!?」
「いや、悪い悪い、って蹴るなっ」
ゲシ、とエルガの足を蹴ってくる彼女を宥めつつ、彼は笑いを引っ込めて提案した。
「大通りに戻ったらご飯にしようか。そういや何も食べてなかったし、俺も腹が減ったんだよな」
「ふ、ふん。好きにすれば良いじゃない!」
ツンとした態度を崩さず、しかし表情は未だ赤く染まって彼女に苦笑いを浮かべながら彼女よりも前を歩き出す。何となくナギサの性格は掴めてきたが――素直になれないお年頃なのだろうか。彼女を見ていると、12歳頃の俺ってどんな奴だっけ、と過去を思い出そうとして。
「…………うっ……」
「……どうしたの?」
「い、いや何でもない……」
心にぐさっと来る物があった。今思い出すと汗顔の至り――師匠に突っかかってばっかりの、所謂反抗期であり、また色々と“ぶっ飛んでいた時期”でもあるためだ。
よし、黒歴史は忘れよう。一人頷きながらエルガは、彼女の問いかけに首を振りつつ前を歩きレストランを探す。確か大通りは人通りと、例の車の通りも多かった。ということはそういったお店も並んでいることだろう。
「――ここで良いか?」
「うん」
ライカ地区から大通りまで歩いて戻り――歩くと結構距離があることがわかり、トラムの便利性を、身を以て体感した。乗るかどうかは別問題だが――、その頃にはナギサも疲れ果てたのかややぐったりしている。
まぁそれもそうだろう。たった12歳の少女が一人で飛行艇に潜り込み、空賊に追われ、そこから脱出して郊外から街まで歩き、さらに街の中も連れ回されているのだ。
むしろよくがんばっていると言っても過言ではない。――いつか不意に限界が訪れそうな気がして、その意味で心配だが。
「――いらっしゃいませ」
「……二名です」
とりあえず一番先に目に入ってきたレストラン――メドサン亭とあった――に入ると、使用人の服を着込んだ女性に頭を下げられた。その一礼の丁寧さと本人の雰囲気的に、一瞬貴族の館か何かに入ってきたかと思ったが、そうではないらしい。
白みがかった金髪に、驚くほど白い肌の女性はエルガの対応ににっこりと笑みを浮かべて奥の席へと案内してくれる。昼時をやや過ぎたためか、店内はやや空いており、窓がある席に連れてこられた。大都市のレストランにしてはやや質素だが、それが落ちついた雰囲気を醸し出している。給仕服ではなく、使用人の格好でも浮かないぐらいだ。
「どうぞごゆっくり」
案内された席の先で、メニューを差し出し店員さんはそのまま立ち去っていく。その後ろ姿を見送りながら、エルガは荷物を壁に立てかけてメニューを開こうとして――すでにナギサがメニューとにらめっこしていた。
「…………」
(……水飲もう)
どうやらメニューに目を通すことが出来るのはしばらく後になりそうだ。
「いや~、やっぱり半休で飲むのは良いわねぇ~」
「もう、こんな時間から飲むの? 別に良いけど、ちゃんと酔いは覚ましてよね」
手持ちぶたさになりコップを傾けていたが、近くの席ではワインレッドの髪をした二十歳頃の女性がぐいっとジョッキを傾けている。いくら昼過ぎとは言え、まだ夜は愚か夕方とも言えない時間帯だ。気の早い女性に苦笑を浮かべたが、それは先程の店員さんも同じのようだ。やや呆れた表情で諫めている。
「良いの良いの。ちゃんと休めるときは休む、これ大事なことなのよ。……むしろあんたの方が心配だわ。掛け持ちなんて大丈夫なの?」
「大丈夫、昔からだもん、慣れてるわよ」
訝しげな表情で問いかける女性に対し、店員さんはにっこりと笑みを浮かべて拳を握りしめた。以前からの知り合いのような気安い関係を漂わせる二人を何となく見やっていたが、やがてナギサがクイクイとこちらの袖を引っ張ってきた。
「決まった。そっちは?」
「……君がメニュー占拠してたからまだ決めてないよ」
「…………」
「すみません、オーダーお願いしますっ」
もの凄く不満げな表情、および早くしろと言うような目で見られ、居心地の悪くなったエルガはろくにメニューを覗かずに先程の店員さんを呼びかけた。はい、と先程までの砕けた口調ではなく、最初に聞いた声音で返答してくる。
「えっと、ずっしりミートパイと肉厚ハンバーグ。ナギサは?」
ぱらっとメニューを覗き見て、一目でこれだと思うものをオーダーする。店員さんが伝票に書き込んでいるのを見ながらナギサに問いかけ、お冷やに手を伸ばした。
「煮込みシチューに匠風オムライス、ゴールデンリゾット。それにフィッシュサンドにスープパスタ。あ、食後にカスタードプリンでお願いします」
――お冷やに伸ばした手が止まる。目の前の娘は何を言っている? 今六品ぐらい名前が聞こえたが。店員さんも固まっているが、すぐに営業スマイル――お淑やかな微笑みを浮かべて、
「えっと……お一人で、ですか……?」
「全部食べるけど」
エルガとナギサがそれぞれ注文したため、各々食べるものをオーダーしていると思ったのだろう。それは正しい。
きょとんとした表情で言う彼女を見て、エルガは冷や汗を流す。本当に大丈夫だろうか、それは店員さんも同じのようで、心なしか引いているように見える。しかし穏やかな微笑みを崩さぬまま、恭しく一礼し去って行った。
「……なんか本物の使用人みたいだな……ああいうのをメイドさんっていうのか?」
若干現実逃避が混じっていることは認めるが、それもまた疑問に思っていたことの一つである。ナギサは首を傾げて、
「メイドさん……? って、何?」
「あぁ、貴族の館で働く女性の使用人だな。……そういえばあまり帝国の文化には詳しくなさそうだけど、どこから来たんだ?」
メイドのことを簡単に説明し、かねてからの疑問を口にするエルガ。帝国に来たことがないといっても、流石に噂話や朧気な話は聞いたことがあるはずだ。しかし、彼女はそういった噂すら知らなさそうである。ナギサは言いづらそうな表情をして迷っていたが、やがて意を決したように、
「東……カルバードのさらに東から来た」
「……っ! 東方民族……」
カルバード――カルバード共和国。西ゼムリア大陸において、大国であるエレボニア帝国と対になる国だ。帝国の東側に位置し、東ゼムリアとの境目に位置している。そのため近年、東ゼムリアからの移民が増えており、それによる移民問題が生じているらしい。
また移民してきた者達を総じて東方民族と呼ばれ、彼らが持ち込んだ文化を東方文化と呼び近年親しまれている。
「……じゃあ飛行艇で仮面の奴を押さえたのって、東方由来の特別な何かなのか?」
飛行艇で対峙したあの仮面の剣士のことを思い出しながら問いかけると、ナギサはコクンと頷いた。
「……うん。私が狙われているのも、巫術が関係しているのかも……」
「なるほど……フジュツ……?」
「……あ」
――唐突に出て来た「巫術」という単語に首を傾げるエルガだが、ナギサはあっという顔をしてオロオロし出した。まずいという表情をして慌てる彼女を見て、なるほど今はあまり深く聞かない方が良さそうだ、と頷いた。
「まあいいか。とりあえずこの後、一緒に遊撃士協会に行こう。そこに行けば一時的に保護して貰える」
「………」
エルガの言葉に目を瞬かせるナギサ。一瞬迷うような仕草を見せたが、やがてふぅっとため息をついて、
「……聞かないの? 巫術のこととか……何でたった一人で飛行艇に乗り込んだとか、東方民族がこんなところにいるのかとか……」
「だって言いたくないんだろ?」
「……ぁ………」
「だったら無理に聞かないさ。ましてや年下の女の子相手だし。それに俺にだって言いたくないことの一つや二つはある」
そう言って肩をすくめるエルガ。我ながら甘いことを言っている自覚はある。だが、問いただそうという気にはどうしてもなれなかった。
――それがどうしてなのかはわからない。だが今の彼女を見ていると、ある人物を思い出すからなのかも知れない。
「……うん……」
呆然としていたナギサだが、やがて顔を俯かせるとぼそぼそとした声で呟いた。少しだけ涙声のような気がしたが、そこは聞こえないふりをしてあげた。
「――お待たせしました。肉厚ハンバーグとゴールデンリゾット、匠風オムライスです」
湿っぽくなった雰囲気の中、例の店員さんがオーダーしたものを持ってきてくれた。まずは腹ごしらえと行こう。結構空腹が来ているエルガは、料理を前に手を合わせるのだった。
エルガ
(……待て、ここの会計は必然的に俺持ちになるよな……!?)←財布が軽い人
ただ師が高名な人なので貯金はある。持ち歩かないだけで。
原作だと、シリーズ通してパーティーメンバーに最新装備を購入していた一週目は、割とミラがカツカツだった印象が。私だけでしょうか……。