はじめに
私は他人と自分を比べても如何ほどの劣等感も優越感も感じない。ただ自分という個性と他人という個性に差がある事しか解らないからだ。だからなのか尊敬できる人物は一人もいない歴史上の偉人も例外ではない。そんな自分を周りから影響されず、信念を持った人間なのだと思い込んでいた。そして日常の出来事から来る不安、喜び、悲しみを他人と分かち合おうとせず、自分の頭だけで考える人間になっていった。
この物語は他人の気持ち、感情、思いを考えずただ、自分のやりたいようにやった人間の後悔からくる物語である。
男「小学校行きたく無いない」
そんな事を口癖のように言っていた、別にイジメられてる訳でもなく、友達がいない訳でもないのにただ、ゲームをする為に学校を休みたがっていた。小学5年生になりわしたが、学校は少人数でクラス替えもなく1年生から6年生まで顔見知りで変化の少ない日常に飽きていたのだと思う。そんな事を親に伝える勇気はなく仮病も今月は使っているので嫌々学校に向かう、日々が続いていた。
友「おはよう!昨日のアニメ見た?」
男「見たよ」
友「やっぱアニマル横町面白いよね」
男「確かに」
友は毎朝話かけてくれる、それに学校を休んだ時プリントを届けてくれるありがたい友達だった。当時の自分はそんな友をただ煩わしいと感じていた。
そんな話をしているとチャイムが鳴り先生が入って来た。隣には転校生であろう女子を連れていた。
先生「今日から皆さんに新しい友達が加わります、自己紹介してくれますか?」
女「転校してきました、女ですお願いします。」
凄い小さい声だった。名前は聞き取れない、それに小汚い格好で顔はニキビで赤白くなっていた。クラスに入って来た、異物のような存在に興味を惹かれているのを感じた。
男「なんて言ったか聞こえた?」
友「名前とこれからお願いします、みたいな事をいってたよ」
男「初めて見るタイプの女子だね」
友と感想を言い合っていた。友は苦笑いをしながら話を聞いていてくれた。改めて見ると身長は高く、髪はロングで可愛いのかもしれない。しかし格好が小汚く歯も黄色く染まっていた。とりあえず休み時間に話しかけてみようと思った。
男「は、始めまして男と言います。女さん宜しくお願いします。」
女「宜しくお願いします。」
男「これからサッカーしに行くんだけど一緒にやらない?」
女「絵を書いてるから」
男「それじゃあ、また今度一緒にサッカーしよ!」
女「うん」
素っ気ない会話だった。いや素っ気ないというよりこちらが先走り勝手に独りで喋っているようだった。勇気を出して話しかけてみたが、から回っていた。やはり声は小さかった、何より嗅いだ事のない臭いがした。
スンマセン