母親とゴトーハツカドーにやってきた。ここのハツカドーは普通のスーパーのくせにデパート並みに広いので、子どもならすぐに目を離すとはぐれてしまうだろう。
現に俺が迷子になったから。
「なんではぐれちゃったんでしょうかね〜」
なんかいつのまにか母親が消えてたのだ。謎すぎる。普通に手を繋いでいたはずなのにな。
「ふぇぇ、ママどこぉ?」
「ん?」
前に水色の髪の女の子がいた。いやいやこれ絶対松原花音でしょ。ふぇぇや水色の髪で一目瞭然だわ。
「あー、君も迷子なの?」
「ふぇ?きみ、だれ?」
超涙目でこっちに向いてきた。よほど不安だったんやな。
「俺、福山賢治。君と同じ迷子やで」
「わたし、まつばらかのんていうの。ママがとつぜんいなくなっちゃって」
「あらまぁ。俺もなんだよなぁ。まぁ大丈夫、すぐ見つかる」
「なんで?」
「君のお母さんのこと教えてくれる?」
実は俺前の世界では人探しのプロと言われ、人の特徴さえ聞けば、ちょっと探しただけですぐに見つけることができる。
「えっとね、わたしとおなじみずいろのかみのけで...」
「おけ、大体わかった。ついてきな」
話を聞くと、花音と同じ水色の髪で、ざっくり言えば本家バンドリの花音とそっくりみたいだ。はぐれたのは3分前だったため、きっとそう遠くにはいってないはず。水色の髪の人なんてそうそういないからすぐ見つかる。って
「あれじゃね?」
「あ!ホントだ!!ママ!!」
「花音!」
ドンピシャだった。
「うちの花音を見つけてくれてありがとね。えっと、お名前は?」
「けんじくんだよ」
「けんじくんか。けんじくんありがとう。ほら花音」
「ありがとう、けんじくん」
「おう!じゃあね」
「まって!」
花音が呼び止めた。
「また、あえるよね?」
涙目でそう言ってきた。泣きすぎやろ。
「ほれ、これうちの電話番号、いつでもとは言わないけど、暇な時かけて」
「うん!!」
「けんじ!!」
「あ、母さん」
こちとらも無事母親と再会を果たしたのでした。
「あら〜花音、もしかしてけんじくんのこと、好きになっちゃった?」
「う、うん////」
「じゃあ、将来のお婿さんは、けんじくんで決まりかしら?」
「もう!ママったら」
でも、またあえるといいな、だって、けんじくんのこと、ほんとうにすきになっちゃったから。
「ふふ。好きになったからには、全力でアタックするのよ、花音」
「うん!!わたし、がんばる!」
だからまっててね、けんじくん♡
「あ、そうそう、賢治」
「はいなんすか」
「3ヶ月後に遠くに引っ越すけど」
「へ?」
まさかのお引越し
次回もお楽しみに!!