バンドリの世界に転生したのだがなんかヤバイ   作:S人

6 / 7
サブタイは僕の大好きな曲の歌詞です。


第6話 東京の街に出て来ました

家具も何もない家に何時間いても仕方ないので外に出てみる。

転生したとはいえ、ここを離れて13年ぐらい。この世界に来た時点で俺は18歳だったため、精神年齢はすっかりアラサー。なので妙に懐かしく感じてしまう。久々に実家に帰ってきた感じっていうのはまさにこの事なんかな。

 

「お、ここって」

 

アフグロメンバーやリサゆき達と遊んだ公園に着いた。今の時刻は17時という夕方なため、人は誰一人もいなかった。

 

「いやぁ、懐かしすぎてハゲそうだわ」

 

公園にあるベンチに腰掛ける。

 

「にしても誰もいない公園って落ち着くなぁ」

 

やべぇ。寝ちゃいそう。

 

「え?ケン?」

 

「んぉ?」

 

ケン?その呼び方、まさか...

 

「リサか?」

 

そう。まさにバンドリでよく知る今井リサの姿がそこにあった。ついに実物を見てしまった。

 

「やっぱり、ケン!!」

 

「うぉ!」

 

真正面から抱きついてきた。

 

「ケン、ケン、ケン」

 

ずっと俺の名を呼んで、顔をすりすりしてくる。やべぇゾこの感触。

 

「なぁリサ一回落ち着こうぜ?」

 

「だって、すごい久々なんだよ?」

 

一回離れてくれた。よく見ると涙目で切なそうな表情で見ている。

 

「必ずまた会うって言ったのに、一回も会ってくれなかったし」

 

「今会ってんじゃん」

 

「遅すぎ!!」

 

「ごめんなさい」

 

さすがに今会ってんじゃん作戦は無理があった。

 

「もう、でもアタシたち夫婦なんだからもう離れないよね?」

 

「...へ?」

 

「あーごめんね。正確には婚約相手同士だったね。これからはずっと一緒にいようね?ダーリン」

 

「いや、待って」

 

リサはきょとんとした顔でこっちを見る。

 

「俺たち付き合ってないでしょ。そのダーリンってのも昔友希那と「ねぇ」ん?」

 

「なんでアタシがいるのに友希那の名前が出てくるの?それにアタシ達付き合ってる。これは誰が言っても変わらないから」

 

リサはなんと目の光をなくして、こんなことを言いやがった。

 

「は?お前大丈夫?」

 

「ケンこそ大丈夫?そうだ!仙台にいた間、他の女にうつつ抜かれて、おかしくなっちゃったんだ。仕方ないよね、13年も離れてたんだし、でももう大丈夫だよ。今すぐアタシの家に行って、アタシの部屋でたっぷり癒してあげるから」

 

ヤバイ。いわゆる、ヤンデレってやつだ。察してはいたがここまでとは。ここで大人しく家に行けば監禁調教まっしぐら、しかし逃げてもいつかは捕まって同じルート、いや下手すればもっと悪化するだろう。こうなったら大人しく家に行くか。もし貞操奪われそうになったら、逃げる!!!

 

「じゃあ行こうかな。せっかくだし」

 

「うん☆そうこなくちゃ!」

 

リサは嬉しそうにしながら腕を絡めてきた。さっきもそうだったけど、おむねさんが...

 

「リサ、そのなんつうか...当たってるんやが」

 

「ん?当ててるに決まってるでしょ☆ケンも嬉しいでしょ?」

 

「...うれしいです!」

 

「ははは!何その顔、ウケる!!」

 

某ザブ●グルのアイツの真似をしてみたら、見事にばかうけもらった。やったぜ。

 

「はぁ、ケンって相変わらずだね。ほんとに面白い」

 

「ありがとナス」

 

「さすがアタシのダーリンってとこだね」

 

「...」

 

ヤバイ、反応に困るわ。

 

「え?なんで無視するの?ねぇ」

 

ヤバイ!!また目の光が消えた。

 

「照れてた」

 

「なんだ照れてたのかぁ。かわいい♡ あ、ここがアタシの家」

 

こんなやりとりをしていたうちに、リサの家に着いた。

 

「さぁ上がって、あ、間違えた。おかえり、ダーリン♡」

 

さぁ、俺氏、生きて帰れるか。




次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。