男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>—   作:クーボー

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新章開幕そして短め。


第6章 洋上にて雷雲は天を穿ち、古き盲鯨は目を覚ます
第1話 巻け巻け巻け巻け


 □【鉄人王(キング・オブ・アイアン)】ヤヨイ・ベルダーウッド

 

 ここら辺、巻きで。

 

「いやいやいやヤヨイ君、空の旅まるごとカットってわりとダメじゃないかな?」

 

「だってロクなイベントなかったじゃん?」

 

 もしかしたら<UBM>が襲ってきたりしないかなー、なんて思いながら空を飛んでいたけれど、時折襲ってくるただの純竜をレールガンで撃ち落とすくらいしかイベントがなかった。

 ぶっちゃけそれをぐだぐだ綴ってもしゃあないと思う。

 

「ヤヨイは思い切りがいいねー」

 

「そういうカグラ君は危うく墜落しかけたことをくどくど言われないで助かったんじゃないの?」

 

「あははー落としちゃうよー?」

 

「あっ、ちょ近づいて来ないで私の騎竜が魅了されるー!」

 

 ハハ、自分から煽って自滅してやんの……俺も少し前にカグラに三枚おろしにされそうになったから口には出さないです。

 ちなみにその墜落しかけた事件は、カグラはスキルのせいで純竜に狙われまくって死にかけて俺が全力で笑ったことでマジ喧嘩が勃発したことで触れるな危険と化したヤツである。

 いやあ普段の余裕っぷりが消え失せて「へるぷみー! や、ちょっとホント助けてヤヨイぃー!」とか言ってたのはかなり面白かったな。それはそれとして喧嘩の時はガチで殺しに来てたけど。

 

 まあそんなわけで……はいここ巻きで(cut)! 

 

「巻き舌ムカつくからどーん」

 

 おいてめーホムンクルスとのコンボでステータスドーピングしてんじゃねーよって危なっ!! 

 

 

 /

 

 

 茶番は抜きにして……空の旅、わりと退屈。

 なんていうか……イベントがないんだよな。純竜が襲ってくるのはレールガン叩き込めば済むし、もっと言えばメルクのホムンクルスがタコ殴りにするから戦闘に爽快感がない。

 

 まあそこは海のモンスターに期待するとしよう。まだ見ぬ未知の素材もあるようだし。

 

「グランバロアに着いたらどうする? 僕らが行くの、首都だけど」

 

 西海上の空を休憩時間なのでやんわりと進みながら、そうメルクが言う。

 

「まずは船の引き上げ作業でもするか?」

 

「でもそこまで入るアイテムボックスがねぇ……カルディナでは仕入れられなかったし」

 

「いっそのこと船をイチから作った方が楽な気がする」

 

 おいカグラ、それは言っちゃいけないことだぞ。

 っていうかよく考えたら<IF>が沈没船使ったのって、向こうが船の本場に侵入できないのと、それに適した<エンブリオ>——ラスカル・ザ・ブラックオニキスの【無尽連結 デウス・エクス・マキナ】があったからこそだ。

 

 それがない以上普通のアイテムボックスしかなくて、別に指名手配もされてない俺たちが沈没船を使う意味は……正直に言うとまったくない。

 

「でもまあ、楽だとかそんなのどうでもいいだろ」

 

 俺は……俺たちは、

 

「ロマンを求めているんだから」

 

 それがあるならどんだけ面倒なことだってやってやるよ。面倒ごとなんてリアルでクソほど経験してる……これくらい屁でもないさ。

 今は寝てるけど、アルマだってそう思ってる。

 

「うん、わかったよ。多分僕は役に立てないけど……応援させてもらおうか、チア服でも着た方がいいかな?」

 

「あるの?」

 

「この前カルディナで売られてたから……」

 

 ラトラナジュが遠い目をしてる……あ、これカグラに買わされたな、勢いで。メルクがウキウキしてるから後で個室で着てあげたら? 

 

 まあそれはともかく……。

 

「見えてきたねぇ……」

 

 太洋上に浮かぶ巨大な船。

 数多のそれらが連結し、ひとつの巨大な大陸と化した大国の一つ。

 

 海洋国家グランバロア。

 

 ——俺たちの旅の目的の一部であり、途中経路とも言えるソレ。

 

「さて……頑張って遊びますかぁ!!」

 

 さあ、さあ、さあ、さあ! 

 お楽しみの時間だ……マンネリ気味な退屈を、とっとと終わらせようじゃないか!




はぁー、もうニュージーランド行きたくねーわ!!(修学旅行で一週間電子機器触れなかった)

そして一週間後には定期テストとか言う地獄が控えている(時期的に多分皆死ぬ)ので、更新は遅くなるかもしれません。ご容赦ください。
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