男のロマン、それはロボット —<Infinite Dendrogram>— 作:クーボー
□【
青い海と輝く砂浜。
それはリア充どもが跳躍跋扈する異界……なお俺はリアルだと虚弱なので海に行ったことはない。
「それはともかく、到着しましたグランバロア!」
『わー』
はい棒読みどーもありがと。まあそもそもここ砂浜とかないし……まあ、気にせんとこ!
——海洋国家・グランバロア。
数多の船が連結された人造の大地の上で、海人たちが暮らす国。おそらくは初っ端から設定された……あるいはこの世界を一から作る過程で建国され、管理AIによって認められた国とは成り立ちから異なるもの。
俺が思うに、他の国が決闘場の《結界》なんてもんを確保してるのにも関わらず、この国にソレがないのは、多分どっからか分離したからなんだろうな。
元々ここに国を置くなんて想定されてなかった、か……まあ、深く考えず、管理AIの、地域特有の文化を作りたかっただけ、と考える方が自然なのかもしれないけど。
「着いて早々悪いけど、ヤヨイ君、僕は今からこの国の政府と<超級>に滞在許可を取ってくるよ」
「了解。お前らはどうする?」
潮風を気持ちよさそうに浴びていたカグラは、少し考える素振りをする。ラトラナジュは海を見て何か算段立ててるみたいだが……。
「んー……ボクはまあ、消耗品の補給かな? 他にやること、あんまないし」
「私はちょっと、在庫整理でもしようかしら。……海水って宝石換算でどれくらいなのかしらね」
「んじゃ合流はちょっと先か。ラトラナジュはあんま無茶すんなよ」
「わかってるわよ」
こいつ、また変なこと考えてるな……宝石換算なんて、普通のゲームなら調整されるんだろうけど、この世界だと期待できないし。それ言ったらアルマもバグみたいなもんだし、強く言えないけど。
「マスター、私、決闘やりたい」
「なんだ、珍しいな。確かこの国の決闘って船でやるんだろ? そんな興味惹かれるのか?」
「船の形を見て、どこを支えれば邪魔にならないのか、どこをどう防御すればいいのかとか、学びたい」
あー……確かに、アルマの装甲は基本万能だけど、そもそも相手がどこを狙うかとか、どう動かせばいいのかわからなかったら意味がないのか。盲点だった。
「よっし、そんじゃ軽く決闘場に——」
「いやいや待ちなさいな君たち。あのね、船を動かすのに二人でやれるわけないでしょうが」
むっ、メルクから呆れた目を頂戴してしまった。
いやでも、アルマなら……いや無理か、さすがにできない。たとえ分割して船を動かしても、その分の質量不足で不利になる。それなら最初から他のマスターを使った方がいい。
しかし信頼できない味方がいてもな……うーん。
「あら、それなら丁度いいプランがあるわよ」
そう言ってラトラナジュは、決闘場の方を指差して……。
「《臨時船員貸出組合》……そういうことか」
つまり、決闘に出たくても出れない人のため、そういう人を集めたギルド、ってことか。
これは……いける!
ひっさしぶりの投稿!!
申し訳ありませんでしたァ!